プレイレポート
「モンスターハンターライズ」の新コンテンツ“百竜夜行”インプレッション。狩猟技術と設備を総動員して,モンスターの“群れ”を撃退すべし
さまざまな新要素や新コンテンツが目白押しの本作だが,そのなかでもひと際変わり種と言えるのがモンハン版タワーディフェンス“百竜夜行”だろう。本記事では,製品版による百竜夜行の先行インプレッションをお届けする。
ゲーム開始後に初めて百竜夜行を体験できるクエスト「百竜夜行、来たる」は,里の★2セレクトクエストを一定数クリアすると緊急クエストとして登場する。この緊急クエストをクリアして以降,クエストカウンターで百竜夜行を受注できるのだが,登場するモンスターや報酬,難度はほかのクエスト(通常クエスト,百竜夜行など)を行うたびに変化するようだ。
百竜夜行は,複数のモンスターとそれらを率いる「大物」または「ヌシ」と呼ばれるモンスターで構成された「群れ」の大襲来のことだ。群れを迎え撃つのはモンスター撃退の技術を結集して作られた「翡葉の砦」。50年前にカムラの里が百竜夜行によって壊滅寸前に陥ったため,築かれた砦だという。なお,これまでに公開されたPVでも紹介されていたことだが,百竜夜行とその舞台となる翡葉の砦は本作のストーリーと深く結びついている。
百竜夜行のゲーム内容を一言で説明すると,モンハン版タワーディフェンスとなる。里に攻め込もうとするモンスターの群れを撃退し,最後に登場する大物またはヌシを討伐すれば防衛成功でクリアとなるが,逆にモンスターが最終関門を破壊してしまうとクエスト失敗となる。
このコンテンツには「クエスト規模」の概念があり,モンスターの群れはそれに合わせて2回,または3回と波状攻撃を仕掛けてくる。侵攻の前には準備時間があり,その間にハンターはフィールド上の「設置台」に「狩猟設備」を設置していく。
狩猟設備には,歴代「モンスターハンター」シリーズでおなじみのバリスタや大砲など,ハンターが操作する「搭乗型」,近づくモンスターを迎撃する「里守バリスタ」などの条件に応じてオートで機能する「自動型」,設置回数に制限があるが里の仲間が救援してくれる「制限型」の3種類がある。
里のクエストカウンターで受注できる百竜夜行はシングルプレイ限定だが,自動型の狩猟設備を多く設置すれば同時に複数のモンスターに対応できるというわけだ。
準備時間終了,または参加するハンターが準備完了状態になると,モンスターの群れが攻め込んでくる。モンスターはタイプに応じて行動パターンが決まっており,「強襲」タイプはハンターへの攻撃優先,「射撃」タイプは遠距離からハンターへの攻撃優先,「破壊」タイプは関門への攻撃優先となる。
どのモンスターがどの行動を取るかは頭上のアイコンで見分けが付くようになっているが,例えば破壊タイプのモンスターは脇目も振らず関門に向かっていくので,「これは優先して撃退せねばならん」と誰もが思うことだろう。
モンスターは通常の狩猟と同じく,攻撃して一定ダメージを与えると撃退できる。モンスターへの攻撃はハンターの武器を使っても大丈夫だが,狩猟設備を使うほうが効果的なことが多い。
また,モンスターを撃退していくと砦レベルが上がっていき,より強力な狩猟設備が使用可能になる。「撃龍槍」や「破龍砲」といった,再使用に時間がかかる設備もあるので,タイミングを見計らって活用していくといいだろう。
そのほか,新要素の操竜を使った防衛も面白い。実質的に2頭の攻め込むモンスターを対処できるわけで,かなり有効な戦術のように感じられた。
そうやってモンスターを撃退していくと,1回めと2回めの群れには「大物」と呼ばれるサイズがかなり大きい強力なモンスターが,3回めには「ヌシ」の名を冠した群れを率いる強力な個体のモンスターが登場する。
なお,大物やヌシが登場すると,ハンターの攻撃力を一定時間上昇させる「反撃の狼煙」が上がるのだが,この効果によりハンター自身の武器を使った攻撃がかなり有効になる。ただ,狩猟設備を使った攻撃も変わらず効果的であるので,ハンター自身で防衛するか,設備に頼るかはそのときの状況に応じて選ぶといいだろう。
なお,反撃の狼煙はフィールド上に設置されている「反撃のドラ」を使うことで百竜夜行進行中の任意のタイミングで発生させられる。文字通り,反撃の一手となるので有効に活用したいところだ。
大物の討伐に成功すると,モンスターの群れが残っている場合は準備時間に入り,次の群れに備えることに。2体めの大物の討伐に成功(小規模の百竜夜行の場合),またはヌシの討伐に成功したらクリアとなり報酬が提供される。
本コンテンツの報酬の目玉は「百竜報酬」で,この素材を使うと武器ごとに設定された百竜スキルを発動させる「百竜強化」が可能になる。一度発動させた百竜スキルは,武器の百竜スロットに装着され任意では外せなくなり,別の百竜スキルで上書きするか,武器強化の巻き戻しをするまで発動し続ける。
筆者はシングルプレイかつ★4までの百竜夜行しかプレイできていないのだが,自動型の狩猟設備が予想していたよりも耐久力があり,かなりモンスターを撃退してくれていた。例えば関門前の設置台に自動型を設置しておけば,破壊タイプのモンスターをしっかりと足止めしてくれるため,ほかのモンスターの対処が容易になるといった塩梅だ。
事前の予想では,狩猟設備がどんどん壊されて,設置し直すのにフィールド内を駆け回ることになるのかと考えていたが,思ったよりも落ち着いてプレイできた印象だ。もっともこれは,難度が低く小規模の百竜夜行だから言えることで,より難度が高くなったらどうなるかわからない。また,筆者のプレイ範囲ではヌシも未登場ではあった。
以上が百竜夜行のインプレッションとなる。これまでになかった斬新な遊びと言える百竜夜行を始め,本作ではまだまだ未知の体験を楽しめそうだ。
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