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Intel,Xeベースの低電力サーバー向けGPU「Intel Server GPU」を発表
Xeは,Intelが新たに開発したGPUアーキテクチャで,CPUに内蔵する統合型グラフィックス機能(統合GPU)レベルから,High Performance Computing(HPC)向けまで,幅広い領域を1つのアーキテクチャでカバーできるというのが特徴となっている。
今回発表となったIntel Server GPUは,ノートPC向け第11世代Coreプロセッサ(開発コードネーム Tiger Lake)の統合型グラフィックス機能「Iris Xe Graphics」や,薄型ノートPC向け単体GPU「Intel Xe MAX Graphics」にも採用する「Xe-LP」をベースとした製品である。すでに中国H3C Technologiesが,4基のIntel Server GPUを搭載したPCI Express(以下、PCIe)拡張カード「XG310」の提供を予定しているそうだ。
Intelによると,Intel Server GPUは,とくに動画配信サーバーやスマートフォン向けのクラウドゲームサーバーに向けて設計しており,たとえば,「Xeon Scalable Processor」(以下,Xeon)と2枚のXG310を搭載したシステムであれば,100人を超えるゲーマーに対して,同時にAndroid用ゲームのストリーミングが可能とのこと。中国のIT大手Tencentが,Intel Server GPU搭載サーバーの導入を決めたそうだ。
Intel Server GPUそのものは,ゲーマーに直接関係ないのだが,前述したようなクラウドゲームサーバーでの導入例が増えれば,間接的に利用する機会があるかもしれない。
クライアント向けのIris Xe GraphicsやIntel Xe MAX Graphicsに,サーバー向けのIntel Server GPUといった具合に,Xeを採用した製品が続々と登場してきた。Intelによると,ゲーマー向けというXe-HPGは,2021年の登場を予定しているそうで,こちらの動きにも注目したい。
Intel日本語公式Webサイト
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Intel Arc(Intel Xe)
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