プレイレポート
「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」を先行プレイ。美しいグラフィックスと簡単操作で原作再現を楽しめる
「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」は,アニメ「鬼滅の刃」を原作とした“鬼殺対戦アクション”ゲームだ。本作には,物語の始まりとなる「竈門炭治郎 立志編」から「無限列車編」までを追体験できる「ソロプレイモード“ヒノカミ血風譚”」が用意されており,今回の試遊会ではPS5版を使って,そのチュートリアルと探索パート,そしてボス戦を体験できた。また,2人がチームを組んで戦う「バーサスモード“対戦”」もプレイできたので,本稿ではそれらの内容を紹介していこう。
まずはソロプレイモードから見ていこう。チュートリアルでは,鬼殺の剣士を目指す炭治郎を操作して,彼を導く謎の剣士・錆兎と戦いながら,「ガード」「掴み技」「強攻撃」といった基本操作を学んでいく。
戦いの合間にはファンにとって思い出深いセリフが出てくるのに加え,炭治郎の髪もやや長めになっているなど,原作に忠実だ。このあとに続く最終選別では鱗滝特製の「厄除の面」を頭に引っかけており,その後の矢琶羽&朱紗丸戦では額に愈史郎の札を貼り付けているなど芸が細かい。戦闘の合間には炭治郎が背負った宿命についても触れられるので,原作を知らなくても話の流れは理解できるはずだ。
「原作は好きだけど対戦ゲームは苦手」という人もなかにはいるだろうが,安心してほしい。本作の操作はとてもシンプルで,対戦ゲームを普段遊ばない人でも,原作さながらの動きを簡単に再現できる。
まず最初の壁になりそうな「技」の出し方だが,本作では[△]ボタン一つで「捌ノ型 滝壷」が繰り出せる。アナログスティックを倒しながら[△」ボタンを押せば「弐ノ型 水車」になるし,[R1]ボタンを押しつつ[△]ボタンを押せば「陸ノ型 ねじれ渦」を発動できるといった具合だ。通常攻撃の[□]ボタンを連打している途中で[△」ボタンを押せば,連撃から技につながるので,初心者でも流れるようなアクションを楽しめるだろう。
また,大技となる「奥義」も[R2]ボタンを一押しするだけで使える。炭治郎の奥義は「拾ノ型 生生流転」で,発動するとカメラアングルが変わり,アニメさながらの演出とともに技が繰り出される。これに加え,[○]ボタンを押せば相手の方に向かって自動で走る「追尾ダッシュ」が発動し,[R1]ボタンを押すだけで掴み技を除いた攻撃をガードできるなど,対戦ゲームに慣れていない人でも意識せずに楽しめる仕様になっている。
続く探索パートでは,藤襲山での最終選別をプレイできた。藤襲山はちょっとした迷路になっており,炭治郎を操作して奥へ奥へと進んでいく。道中には,特別なワンシーンが見られる「想いの欠片」や,ゲーム内報酬と交換できる「キメツポイント」が落ちているため,しっかり探索すれば,それだけ得になるという仕組みだ。また,特定の場所で「匂いの探知」を使うと,鬼が発する匂いの痕跡が見える。これを頼りに進み,鬼を見つけるとそのままバトルに移行する流れだ。
鬼とのバトルでは,「隙の糸」というシステムが面白い。これは,体力をある程度減らしたり,タイミング良く攻撃を防ぐ「捌き」を敵の大技に対して決めたりすると,炭治郎が「隙の糸」を見出し,画面上に表示されるボタンを素早く入力することで敵を一気に倒せるというもの。探索パートでは複数の鬼と連戦することもあるため,うまく使えばバトルのテンポが上がって,探索パートをサクサク進められる。
今回体験できたボス戦は,矢琶羽&朱紗丸戦で,炭治郎で戦うパートと禰豆子で戦うパートに分かれている。朱紗丸が飛び道具である鞠を放ち,それを矢琶羽が血鬼術で自在に操る強敵だ。炭治郎は札を通じて愈史郎の視覚を借りているので,鞠の軌道は矢印として見えるものの,不規則に動き回ってこちらを惑わしてくるので,なかなかに厄介だ。
ガードするばかりではジリ貧になっていくので,軌道を避けつつ朱紗丸に接近しなければならないのがスリリング。とはいえ,鬼が技を出す前には攻撃範囲が赤く表示されるため,しっかりと観察していれば,活路は開けるだろう。禰豆子は刀で戦う炭治郎とは対照的に,身体を使った格闘術で戦う。通常攻撃の爪や蹴りから,連続で引っかく「乱れ裂き」,そして空中で一回転する「かかと落とし」と,簡単操作で猛烈な攻撃を繰り出せるのは炭治郎と同じだ。
最後に体験できたバーサスモードは,2対2で行う対戦形式となっており,体力ゲージを2人で共有しているので,1人がやられて2対1で戦うような状況にはならない。このモードで重要なのが「共闘ゲージ」で,操作していない控えのキャラクターに「共闘技」で手助けしてもらうときや,交代するときに消費する。
共闘技は,連続攻撃に組み込んだり,共闘技をガードさせている間に自分が相手の後ろに回り込んだりと,戦術的な使い方ができる。キャラクターの組み合わせによって,いろいろな攻め方ができそうで,対戦ゲームが好きな人であれば研究のしがいがあるのではないだろうか。
なかでも印象深いのが,攻撃を受けている最中に使う「緊急離脱」だ。これは,控えのキャラクターが操作中のキャラクターを抱えて離脱してくれるというもの。原作にはないような組み合わせでこの演出を見るのも,ファンにとって1つの楽しみになりそうだ。
こうした共闘アクションは,[L1]ボタンを普通に押したり長押ししたりという簡単な操作で行えるので,5分も遊べばゲームに慣れていない人でも使いこなせるようになるだろう。
美しいグラフィックスと,ゲームに慣れていない人でも楽しめるように配慮されたシステムが印象的だった「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」。とくに原作再現に対する力の入れ方や,それを表現する演出の数々は目を見張るものがあるので,原作ファンは期待をそのままに2021年10月14日の発売日を待つといいだろう。
「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」公式サイト
※「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記となります。
- 関連タイトル:
鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚
- 関連タイトル:
鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚
- 関連タイトル:
鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚
- 関連タイトル:
鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚
- 関連タイトル:
鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚
- この記事のURL:
キーワード
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable (C)「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable (C)「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
(C)「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable (C)「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable (C)「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会