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「レーシングマスター」,日本市場に合わせたゲーム内施策が功を奏し,リリース直後から高評価をキープ。Sensor Towerがレポートを公開
Sensor Towerブログ「中国で累計収益1億ドルを超えるレーシングマスターが2024年8月に日本上陸、NetEaseは日本のリアリスティックレーシングで上位独占」
レーシングマスターは,「DiRT」シリーズや「F1」シリーズなどを手がけたCodemastersとNetEase Gamesが共同開発したレースゲームだ。トヨタや日産,BMW,フェラーリ,アストンマーティンなど実在メーカーから正式ライセンスを受けた車両が120台以上収録されており,世界中の都市やサーキットを舞台にレースが展開される。リアルな物理エンジンと車両データに基づき挙動などを再現し,車種によって異なる運転感覚を実現しているという。
日本に先がけてリリースされた中国では好評を博しており,累計収益1億ドル以上を達成した。日本でも8月22日のリリース直後からダウンロードランキングの上位につけている。
Sensor Towerのデータによると,日本での正式リリースから1か月間のApp Storeにおけるユーザーレーティングでは,星5が80%以上となっている。同期間における平均レーティングは4.6以上で,初動から高評価をキープしていることが分かる。
高評価の背景には,中国での先行リリースが挙げられ,中国において不具合の解消やプレイヤーからのフィードバックを反映して,日本でリリースされたと推察できるという。
また,日本でのリリースに合わせて,東京を舞台にしたコースの設定や,人気アーティストのPerfumeとの楽曲コラボ,人気の日本車種である「AE86」の追加など,日本市場に合わせたゲーム内施策をリリース直後から実施したことも高評価の大きな要因になったとSensor Towerは分析する。
こういった日本市場向けの施策が功を奏し,日本のApp Storeにおけるリリースから1か月間のダウンロード数ランキングはトップ5をキープ,収益ランキングでも初日からトップ30圏内にランクインしている。
レーシングマスターは,リアル系レーシングゲームのジャンルに属するタイトルとなるが,同ジャンルにおける存在は際立っているという。Sensor Towerのデータでは,過去2年間(2022年10月22日から2024年9月21日)の日本における同ジャンルのレースゲームのダウンロード数で,レーシングマスターは2位の「Assoluto Racing」(iOS / Android)に倍以上の差をつけてトップとなっている。
また,同期間の収益ランキングもレーシングマスターがトップになっているが,2位の「エースレーサー」(iOS / Android)のパブリッシャもNetEase Gamesだ。
NetEase Gamesがパブリッシングを担当するモバイルゲームは,日本市場では「荒野行動」(iOS / Android)や「Identity V」(iOS / Android)も人気だが,2024年1月から9月までのダウンロード数では,レーシングマスターが急速に伸びているとのこと。収益については,荒野行動に大きく差を付けられているが,今後,日本において収益をどこまで伸ばせるかにも注目したい。
※掲載した画像はすべてSensor Towerのブログ(リンク)より。