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[TGS 2021]シリーズ最新作「Farming Simulator 22」体験版プレイレポート。日本の“ISEKI TJV985”など新たな農機や作物が登場 
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印刷2021/09/30 22:51

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[TGS 2021]シリーズ最新作「Farming Simulator 22」体験版プレイレポート。日本の“ISEKI TJV985”など新たな農機や作物が登場 

 東京ゲームショウ2021のバンダイナムコエンターテインメントのブースに,GIANTS Softwareが開発を手がけた「Farming Simulator 22」PC / Mac / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One)の体験版が出展されている。
 本格的な農作業を行い,収穫による農作物で資金を得て,自分の農場を発展させていくる農業シミュレーションの最新作である本作は,PlayStation 5やXbox Series Xといった最新機種にも対応し,よりリアルな農業体験を可能としている。
 TGSに出展された体験版(Preview Version)は,新たに追加されたマップで,さまざまな実物の農業機械を体験できる内容となっていた。本稿ではそのプレイレポートをお届けする。

「Farming Simulator 22」のパブリッシャーとなったバンダイナムコエンターテインメントのブース
画像集#001のサムネイル/[TGS 2021]シリーズ最新作「Farming Simulator 22」体験版プレイレポート。日本の“ISEKI TJV985”など新たな農機や作物が登場 

「Farming Simulator 22」公式サイト


 ゲームを始めてまず驚くのが,美しく広大な農場の風景だ。今回体験したマップの「オー・ベイロン」はフランス南部のヌーベル・アキテーヌやプロヴァンス・アルプ・コート・ダジュールをイメージした,地中海沿いの美しい風景が見られる。移動は一人称視点で,車などを使ってこれらを見て回ることができるのだ。

新マップ,オー・ベイロンの自宅。農機に乗っていないときは一人称視点で行動する
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農場の周辺は,車などの乗り物でも自由に移動できる
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 本作ではブドウオリーブモロコシ(ソルガム)の3種類の収穫物が追加された。中でもブドウは印象的で,畑に無数のブドウの木が並べらて,それをハーベスターの「NEW HOLLAND BRAUD 9070L」を使って収穫していく。この農機には,後ろから見るとモンスターの口のような形をした機器が取り付けられていて,木をまたぐようにしてブドウを一気に収穫。それをブドウ用のワゴンに入れて輸送するのである。
 またこのブドウ農園の液体飼料散布には,本シリーズで初めて採用された日本製の農機「ISEKI TJV 985」(井関農機)が使われていた。

新たに追加されたブドウの畑。小さなブドウの木がずらっと並んでいる
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グレープハーベスター「BRAUD 9070L」。ブドウの収穫専用の機器だ
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井関農機の「TJV 985」に牽引されるブドウ用の液体飼料散布機「HARDI MERCURY 4000」
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 さまざまな農業機械は,簡単な操作で実物と同様の動きを再現できる。例えばモロコシ畑に置かれたコンバイン「CLAAS TRION 750」なら,カッターを下ろして収穫機を展開,カッターのスイッチを入れ,運転をすることで収穫できる。
 収穫後は近くにあるトラックの荷台を開け,パイプを伸ばして収穫物を入れ,それを輸送するという流れだ。それぞれの操作はこれまでのシリーズと同様,ボタンでできる簡単なものだが,手順はとにかく本格的で,ゲームにおいてこの手の作業が好きな筆者はかなりワクワクさせられた。

「TRION 750」は,この夏に発表されたばかりのCLAAS社製農機で,本作にいち早く採用された
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収穫したモロコシをパイプからトラックに納入。これを工場に運ぶのだ
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 本作では収穫後の作物を単純に販売するだけでなく,いくつかの加工を経て商品を作って売ることもできる。これが新たに導入された「生産チェーン」だ。例えば小麦を製粉工場に持っていけば小麦粉ができ,小麦粉をパン屋に届ければパンやケーキに加工ができる。加工してできた商品をどう流通させるかでも収入は変わるなど,経営的にも大きな影響を与えるものだ。

ブドウの生産チェーンの一例。収穫後は加工によりレーズンとブドウジュースになる
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 また本作には四季の概念も導入されている。過去シリーズになかったことが意外な要素だが,ゲーム中で見られる「穀物カレンダー」には植栽期と収穫期が表示され,季節に合わせたよりリアルな農作業を行えるようになっている。なおこの季節の概念は,機能をオフにすれば,単純に作付けと収穫の時間の概念だけでプレイすることもできるとのこと。

穀物カレンダー。作物の作付けと収穫の時期が一目でわかる
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  PCだけでなくPS5やXbox Series Xなどでも発売されることが決定し,リアルな情景を楽しめるようになった本作。農家の人以外はあまり馴染みのない農業機械は実に興味深い存在で,それを実物と同じ手順で操作できるのも楽しかった。国内版は日本語ローカライズ対応なので,この機会にぜひ,本格的な農作業にいそしんでほしい。

珍しい農業機械は見ているだけでワクワクする。本作はそれらがどんな役目をするのかがわかり,実際に動かせるのも楽しい
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「Farming Simulator 22」公式サイト

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