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Windows上でAndroidアプリを使える「Windows Subsystem for Android」が2025年3月で終了
すでにダウンロード済みのAndroidアプリについては,1年後までは使用できるとのことだ。
そもそもWindows Subsystem for Androidは,Windows 11のリリース前から,「Windows上でAndroidアプリを使えるようになる」新機能としてアピールされていたものだ(関連記事)。とはいえ,Androidスマートフォン並みの環境がそのままWindows上で使えるようになるわけではなく,実際はWindows 11向けのAmazonアプリストアで配信されるAndroidアプリに限られるという,極めて限定された環境だった。そのため,「Google Play」を初めとするGoogleのAndroid向けサービスは,基本的に対応しない。
そうした制限もあってか,利用者数は増えず,利用可能なアプリも増えないという悪循環に陥っていたようだ。
Windows上で動作するAndroidアプリの実行環境としては,「BlueStacks」や「NoxPlayer」といったアプリがすでに存在し,これらはGoogleのサービスも利用できるので,実際にWindows上でAndroidゲームをプレイしているという人も少なくないだろう。
また,Google自体が,Windows上でAndroidゲームをプレイできるようにする「Google Play Games」を提供中だ。Google Play Gamesでは,「ウマ娘 プリティーダービー」や「アークナイツ」,「荒野行動」といったAndroidゲームをプレイできる。Windows 11にサブシステムとして組み込まれることで,WindowsアプリとAndroidアプリをシームレスに混在させて使えるというのが,Windows Subsystem for Androidの利点であったはずだが,フタを開けてみれば,競合となるAndroid実行環境よりもアプリのバリエーションという点で見劣りしたことで,ユーザーに受け入れられなかったと言えそうだ。
MicrosoftのWindows Subsystem for Android情報ページ
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Windows 11
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