プレイレポート
ブレイブリー新作「BDBL」のプレイレポート。CBTを経た正式版で,より快適になったバトルや育成の序盤攻略も指南
BDBLは2012年発売のニンテンドー3DS向けソフト「ブレイブリーデフォルト」を皮切りに,世界累計出荷数+ダウンロード販売本数が300万本を突破した,BDシリーズの10周年記念タイトルだ。
本作ではおなじみのバトルシステム「ブレイブ&デフォルト」をはじめ,過去作の人物や舞台がクロスオーバーする物語を楽しめる。
そして2021年7月のこと。BDBLはクローズドβテストを実施し,ボスによっては歯ごたえがありすぎる骨の極太さを見せていた。
しかしCBT以降,本作はさまざまなフィードバックを経て,ゲームバランスやモデリングなどの改善が進められてきたという。
そのため,正式版でのあらためてのプレイレポートをお届けする。
なお,CBTの改修項目は公式サイトや開発ブログで公開中だ。
「ブレイブリーデフォルト ブリリアントライツ」公式サイト
「ブレイブリーデフォルト ブリリアントライツ」ダウンロードページ
「ブレイブリーデフォルト ブリリアントライツ」ダウンロードページ
過去作のブレイブリーキャラも登場!
新たな大陸で,クリスタルをめぐる冒険の旅へ
BDBLの概要は以前もお伝えしたが,本日配信とあり再紹介しよう。
「ブレイブリーデフォルト ブリリアントライツ」CBTをプレイ。BD過去作の世界と交差し,クリスタルをめぐる冒険に旅立とう!
スクウェア・エニックスが「ブレイブリー」シリーズの10周年記念企画として発表した,新作スマホアプリ「ブレイブリーデフォルト ブリリアントライツ」。ここでは配信前に遊ぶことができた,クローズドβテストでの感触をお届けする。
物語の中心となるのは,ヴェルメリオ大陸にある壁に囲まれた都市「錬金の街ブラス」だ。このブラスでは,シリーズファンにはなじみ深い世界「ルクセンダルク」や「エクシラント大陸」に住まう人々が“光の球”とともに現れるという,なんとも不思議な現象が起きていた。
ある日のこと。錬金術師の少女「クレア」(CV:楠木ともり)と,元盗賊の青年「スティール・フランクリン」(CV:斉藤壮馬)は,ピラミッドでの調査中,別の世界から現れた冒険者「サンドラ・カサンドラ」(CV:伊藤 静),魔法学者「ルーファス」(CV:近藤 隆)と出会う。
4人はさらに,不思議な妖精「ルミナ」とピラミッド内部で遭遇し,世界を荒廃から救うため,ともに八つの希望――火・水・風・土の「クリスタルの息吹」を集めるべく旅立つことになり……。
といったところが導入部のあらましだ。
ヴェルメリオ大陸は現在,地震や火山などの自然災害により荒廃の一途をたどっている。植物の異常繁殖といった事態も起きているが,それらもクリスタルの息吹を手に入れれば,ひとまず収まるとかで。
BDBLはシリーズ10周年記念のクロスオーバー作品とあって,過去作の舞台であるルクセンダルクやエクシラント大陸といった世界を訪れたり,歴代のメインキャラクターたちと出会ったりもする。
また,彼らは単なるゲストキャラクターな扱いではなく,BDBLの世界にしっかりと息づいており,物語の本筋にも関わってくる。
そしてなによりシリアスな背景ながら,クレア一行はどこかぬけた感があるなど,独特の雰囲気作りもさすがといったところだ。
キャラクターの入手方法は,ガチャではなく二通りの手段がある。
一つめは,錬金の街ブラスのホーム画面の一種「広場」にランダムで現れるキャラクターへ話しかけたり,贈り物を渡したりして「(仲間にできる一定値まで)友好度」を高める方法。
二つめは,ゲーム内通貨「ミスリル」を使って仲間にする方法だ。
これらはCBT時と比べて,必要な交換レートがグッと下がっていたのが印象的。ミスリルも序盤からクエスト達成やログインボーナスでかなりの量が配布されるので,お気に入りの人物はすぐ仲間にできる。
ちなみにバトル中の外見を変えるだけでなく,EXPなどに獲得ボーナスが付与される「衣装」もミスリルで入手可能だ。
CBT後にブラッシュアップされたキャラクターモデリングとあわせて,今後どのような衣装が実装されるのかも楽しみになってくる。
それぞれのキャラクターには「キャラストーリー」も用意されていて,メインストーリーでは語られない新たな一面を楽しめる。
表に出てこなかった素顔が垣間見えたり,意外な人物同士の交流があったりと,シリーズファンにはたまらない要素と言えよう。
爽快感がさらに増した!
ブレイブ&デフォルトで強敵を撃破
BDBLはスタミナ制のクエスト形式で,物語を読み進めながら,合間のバトルをこなして,メインストーリーを進めていく。
バトルパーティは最大4人まで編成できるが,基本は「防御(前衛)」「近距離(前衛)」「遠距離(後衛)」「支援(後衛)」の4タイプでバランスよく組むのがオススメだ。
バトルはコマンド選択式のターン制で,通常攻撃のほか,MP消費で固有効果を発生させる「コマンドアビリティ」を駆使して戦う。
加えて,戦略面で重要なのが「BP」というポイントと,これを使用し,1ターンの行動を調整する「ブレイブ」「デフォルト」の存在だ。
バトル中,ブレイブを選ぶとBPを1ずつ消費して“最大3回まで行動回数を増す”ことができる。BPは値マイナス3まで利用でき,基本行動1回+追加行動3回と,一手番で最大4アクションが可能なのだ。
一方,デフォルトを選ぶとBPが1増えて,敵から受けるダメージも50%軽減できる。いわば防御+補充アクションだ。
BPがマイナスになると行動ができず,1ターン経過=1BP回復をマイナス分だけ待たなければならなくなる。まずはBPをためて,適度に使うか,勝ちきる限界まで放出するか。敵のラッシュをしのぎつつ,どのタイミングで攻勢に転じるか。ここにプレイヤーの判断力が試される。
詳しい操作方法は,公式サイトのデジタル版「取扱説明書」でも確認できる。かつてゲームソフトを購入し,遊ぶ前にじっくり説明書を読みこんだような人にとっては,どこか懐かしいデザインに映るだろう。
説明書では冒険のアドバイスなどの有益な情報も紹介されているので,CBT経験者も目をとおしておこう。
過去のCBTでは雑魚戦すら手ごわく,不用意にオートバトルを使うと全滅してしまい,ストーリーボスもかなりの強敵だった。
その反面,正式版はバランス調整により,オートバトルでもキャラクターが戦略的に立ち回ってくれるようになっている。
例えば,バトル開始直後に前衛がブレイブを使いきってザコの数を減らしてくれたり,ピンチ時には支援役がブレイブを使って回復を重ねがけしてくれたりと,プレイヤーが実際に手動操作するような判断で,ブレイブ&デフォルトをしっかり使いこなしてくれる。
一章はボスを除き,ほぼオートバトルでも突破できるくらいだ。
他方,「あの高難度バトルがよかったのに……!」と思っていた人は少し拍子抜けするかもしれないが,序盤の大きな壁になりすぎていたドラゴンについては安心してほしい。手動でもしっかり全滅した。
とはいえ,ドラゴン戦もCBTで味わった深い絶望を伴うものではなく,「もう少しレベルを上げて,あのターンでこうすればいけるかも!」と希望を感じられるちょうどいい塩梅である。CBTで戦闘が厳しいと感じた人こそ,正式版であらたまったバトルに触れてみるといい。
キャラクター育成では,なんといっても各種「強化クエスト」が挑戦回数制ではなく,スタミナ制になったのが大きい。
これによりスタミナが続く限り,集中して周回しまくれるため,進化したオートバトルと合わせて効率的なプレイが可能となった。
序盤はとくに「EXP獲得クエスト」を回り,EXPポーションをできるだけ多く手に入れよう。すると手軽にキャラクターレベルを上げられる。
キャラを入手しやすくなり,より多くのキャラを育てやすくもなりと,RPGらしい編成のバリエーションも増やしやすくなった。
キャラクター装備品のレベルについても,キャラクターレベルの上限値が限界値なので,高レアリティの装備を扱うためにもレベルは高いに越したことはない。ついでに一定レベルに達したキャラ4人を編成し,経験値などを入手できる「遠征」もこまめに利用したい。
すでに高評価を得ていたキャラクターモデルもさらにクオリティが向上し,モーションの追加で臨場感もより強化された正式版。
演出面も随所に「おっ!」と思う部分があり,CBTの時点でもかなりの作り込みを感じたBDBLが,さらに遊びやすく進化していた。
10年愛され続ける「ブレイブリー」シリーズの記念作。
ファン以外の人もこの機会にぜひ,その一端に触れてみてほしい。
「BDBL」取扱説明書(デジタル版)
「ブレイブリーデフォルト ブリリアントライツ」公式サイト
「ブレイブリーデフォルト ブリリアントライツ」ダウンロードページ
「ブレイブリーデフォルト ブリリアントライツ」ダウンロードページ
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