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本日発売の「エクスアストリス」があまりに面白かったので,魅力を伝えたい。 「アークナイツ」開発会社による“買い切り型”スマホRPG【PR】
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印刷2024/02/27 15:15

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本日発売の「エクスアストリス」があまりに面白かったので,魅力を伝えたい。 「アークナイツ」開発会社による“買い切り型”スマホRPG【PR】

画像集 No.025のサムネイル画像 / 本日発売の「エクスアストリス」があまりに面白かったので,魅力を伝えたい。 「アークナイツ」開発会社による“買い切り型”スマホRPG【PR】

 「アークナイツ」iOS / Android)を手掛けたHypergryphが開発し,GRYPHLINEから発売される新作スマートフォン向けRPG「エクスアストリス」iOS / Android)が本日(2024年2月27日),リリースされた。価格は1500円(税込)だ。

 値段で「ん?」と思った人が多いかもしれないが,本作はスマホ向けゲームとしては珍しい“買い切り型”のゲームである。それも,いわゆるカジュアルゲームなどではなく,シングルプレイの本格的なRPGなのだ。
 4Gamerでは,今回そのリリース直前バージョンをプレイする機会を得られたので紹介していくのだが,まずは公式のゲームプレイ映像を観てほしい。


 ご覧のとおりなかなかの映像表現で,少なくとも1500円のタイトルとは思えない。
 スマートフォン向けであっても近年はビジュアルに凝ったタイトルが少なくないが,本作のルックは決してそれらに負けておらず,プレイ前から期待を煽られる。それでいて追加の課金要素などもないので,これでどうやって元を取るのかと思わなくもないが……ともあれスタンドアローンのRPGが好きな人なら,これも歓迎すべきポイントだろう。

 さて,そんなビジュアル面については実際に手に取って,プレイしながら堪能してもらうこととして,本稿ではそれ以外――ストーリーとゲームシステムの側面から,本作の魅力に迫ってみることにしよう。

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「エクスアストリス」公式サイト



まずは世界観を知ってほしい。そしてダメージを受けてもらいたい


 エクスアストリスについてビジュアルの次に注目してほしいのは,その世界観とストーリーだ。設定が一つ明かされるたび,プレイヤーを惹き込んでいく世界観は,RPGの醍醐味といって過言ではない。
 ただ本作の世界観はミッチリと作り込まれたSFなので,公式サイトなどから内容を察するのはやや難しい。実際に事前情報を集めようとして,ストーリー紹介ページに並んだ大量の専門用語に圧倒された人も多いのではないだろうか。正直,筆者もそうだった。

 そこで,ここでは物語を楽しむための足がかりとして,本作の世界観についてざっと紹介しておこう。なおネタバレを考慮して,本稿で触れるのはゲーム序盤で得られる情報のみだが,それも気になるという人は記事の後半,ゲームシステム紹介のところまで飛ばしてもらって構わない。あるいは本編をプレイしながら,この記事を参考にするのもいいだろう。

公式サイトのキャラクター紹介ページ。初見の単語がたくさん出てくるので,混乱するのも無理はない
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 脅かすような言い回しになってしまったが,物語のプロット自体はさほど複雑ではない。ざっくり言えば「謎の多い惑星に降り立った調査員が,現地に存在する知的生命体の調査を行う」というシンプルなものだ。
 調査対象となる生命体は「アストラモーフ」。彼らは地球の生物とは根本的に異なる性質を持ち,たった1つの“母体”から生み出される。母体は宇宙のあらゆる生物の情報を収集し続けており,それを元に鉱物とエネルギーで知的生命を構築し,定期的にリセットを繰り返しつつ,進化させているのだとか。

ゲーム開始後すぐに表示される調査員向けのマニュアル。この時点で世界観の作り込みが感じられる
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 これだけ聞くと,異形のクリーチャーに溢れた世界を思い浮かべるかもしれないが,アストラモーフの中には人間のような姿で,かつ文明を持っているものもある。なぜなら,かの母体は地球に住む人間の情報をも取り込んでいるからだ。
 そしてメインビジュアルにも描かれている金髪の少女「Vi3(ヴィー)もまた,アストラモーフだ。彼女を含むすべてのアストラモーフは“リセット”によって消え去る運命にあり,多くのアストラモーフはそれを受け入れて生活している。

画像集 No.005のサムネイル画像 / 本日発売の「エクスアストリス」があまりに面白かったので,魅力を伝えたい。 「アークナイツ」開発会社による“買い切り型”スマホRPG【PR】

 生態から死生観までまるで異なるアストラモーフは,地球人類から見れば不気味で不可解な存在だ。彼らは感情があるように振る舞うが,人類を再現する形で生み出された彼らのそれは,果たして“感情”と呼べるのだろうか?
 その謎を解き明かすべく,地球から送り込まれた主人公「雁(イェン)」は,アストラモーフにとって重要な意味を持つとされる場所「月滴湖」の調査に乗り出していく。……といった具合に,物語のスタート時点からエモさを感じる設定がもりもりなので,刺さる人にはかなり刺さるに違いない。

アストラモーフが住む惑星「アリンド」は,太陽に対して常に同じ面を向けている。この設定はアストラモーフの文明にも深く関わっているようだ
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 作中で描写されるアストラモーフは,パッと見では普通の人間と変わりないように見えるものが少なくない。個体としての意識もはっきり持っているし,なんなら家族のような関係性も有するようだ。一方で,リセットが目前に迫った状況に対しては,ほぼ動じることことがない。
 彼らの振る舞いが人間的であるだけに,その特異な生態や価値観を目にすると,どこか居心地の悪さやもどかしさが,プレイヤーの心に浮かんでくる。地球人がアストラモーフに向ける感情が,まさにこれなのだ。

プレイヤーが目にした情報は資料として記録される。敵対するクリーチャーの設定まで細かく提示されるので,これを読んでいるだけでも楽しい
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 また同時にプレイヤーを葛藤させるのが,多くのアストラモーフが善良だという事実だ。雁はある事故をきっかけにVi3と出会い,それから行動を共にするのだが,このVi3がめちゃくちゃイイ子なのだ。見ず知らずの雁を助けただけでなく,道中でも持ち前の明るさで旅を彩ってくれる。
 アストラモーフの中にもVi3のように“地球人的”な考え方をするものも存在するようだが,アストラモーフからすれば,そちらのほうがよほど異端の存在だ。Vi3をはじめとするアストラモーフの善良さや,彼らが抱える悩み,人間性に触れるたび,モニョモニョとした感覚が頭をもたげてくる。
 月滴湖を目指す雁やVi3たちが何と出会い,どんな結末を迎えるのか。そして雁とプレイヤーが覚える違和感が,どこににたどり着くのか。ぜひその目で確かめてほしい。

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攻めるも守るも爽快感! 遊ぶほど深みを増すバトルシステム


 続いては本作のゲームシステム,とくにバトルについて掘り下げて行こう。世界観やストーリーのみならず,バトルを中核としたゲームメカニクスも,本作の大きな特徴なのだ。

シンボルエンカウントで発生する本作のバトル。フィールドがそのままバトルステージになり,画面の遷移もなくスムーズに戦闘に突入する
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 本作のバトルはターン制だが,攻撃と防御の両面にアクション要素が取り入れられている。味方ターンでは各キャラクターのスキルを組み合わせて攻撃を行い,敵ターンでは回避やパリィを使って被害を抑えるアクションを繰り出すことで,戦いを有利に進められるのだ。
 アクションといっても操作自体はシンプルで,画面に表示されるパーティメンバーのアイコンをタップすれば,ターゲットした敵をスキルで攻撃してくれる。スキルを発動する順番は事前にカスタマイズしておけるので,うまくコンボになる構成を考えよう。

キャラクターが発動できるスキルは2セットまで準備しておける。スキルセットの切り替えキャラクターごとではなくパーティ全員に及ぶので,セット内でコンボが完結するようにするといい
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 ただし,スキルを実行できる回数はパーティ共有のAP(行動ポイント)によって決まるので,延々とコンボをつなぐことはできない。序盤のAP上限は2〜3なので,攻撃は合計2〜3回……となるはずだが,実は“抜け道”があって大抵は1ターンに6APくらい使える。うまくやれば,パーティ3人に設定したスキルをすべて発動するのも夢ではないはずだ。

敵を“やられ”状態にし,「転倒追撃」や「空中追撃」といった属性のスキルを叩き込めばAPが回復する。これが抜け道だ。うまく組み合わせて最大コンボを狙おう
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 さらに敵には「体勢ゲージ」が存在し,これを0まで削ると「ボーナスタイム」が発動。一定時間だけAP消費を無視してスキルを叩き込めるようになる。さらに1ターンに攻撃できる対象は1体だが,スキルの中には「敵を同じ位置にまとめる」(集合させる)といった効果を持つものがあり,それを活用すれば複数の敵を一気に攻撃することも。
 しっかりコンボをつないで複数の敵を巻き込みつつ,ボーナスタイムで敵をまとめて壊滅させる。その壮快感たるや,なかなかのものだ。

ゲージを溜めて放つキャラクター固有の必殺技や,特殊効果を持つ補助アクション「エントロピース」もコンボに組み込める
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特定の“やられ”に耐性を持つ敵や,一時的に防御力を強化する能力を持つ敵も出現するため,常に同じコンボルートを適用できるとは限らない
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 また防御に回ったときには,敵の攻撃を“さばく”ことで被ダメージを減らすアクションが用意されている。これがまた気持ちいいのだ。
 まず,敵のターンになると味方キャラクターは自動的に防御態勢をとり,放っておいてもダメージを軽減してくれる。そのうえで,敵の攻撃が着弾するタイミングに合わせてボタンをタップすると「パリィ」「回避」が発動。攻撃を完全に無効化できる。

 面白いのは,このパリィと回避の使い分けだ。ボタンを押したときどちらが実行されるかはキャラクターごとに決まっているのだが,その副次効果が異なっている。パリィを成功させると敵の体勢値が削れ,回避を成功させると味方の必殺技ゲージが上昇するのだ。
 攻撃を受けるキャラクターは自由なタイミングで切り替えられるので,状況に応じて適した受け方を選択するのが肝要だ。

パリィで体勢値が0になると,相手ターンだろうと問答無用でボーナスタイムが始まる。もちろん,そこで別の敵を巻き込んで攻撃することも可能だ
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 ただしパリィや回避に失敗すると,受けるダメージは増えてしまうので注意が必要だ。本作の敵は往々にして攻撃力が高く,何度も連続してダメージを受ければ簡単に全滅してしまいかねない。またゲームが中盤以降になると,連続してパリィや回避する必要がある多段攻撃や,ソウルライクアクションもかくやというフェイント攻撃,さらに回避とパリィのどちらか一方でしか対応できない特殊な攻撃を放ってくる敵まで登場する。
 攻撃パターンやモーションを覚えて強敵の攻撃をいなせるようになるのは,アクションゲームのボス戦を攻略している感覚に近く,遊べば遊ぶほど上達を感じられるはず。とはいえ完全に対応するのは容易ではないので,ときにはリスクを避けてガードでしのぐといった判断も重要になるだろう。

攻撃の瞬間は光と音で知らせてくれるので,パリィ/回避のタイミングを把握すること自体は難しくない。ちなみに連続攻撃系は回避しても止まらないが,パリィなら中断させられるケースがある。そうした要素も考慮して防御方法を考えたい
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たとえ敗北してしまっても,即座にリトライできる。ただし体力が少ない状態で戦闘を開始していると,その状況も状態も引き継がれるので注意しよう
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 総じて本作のバトルは好感触で,攻撃と防御の両面で意志決定が求められる,やりがいのあるものになっている。そのうえで,狙いどおりに事が運んだときの壮快感も格別なので,作業感を覚えることもない。操作自体もシンプルで,画面構成がスッキリしているのもよい印象に繋がっている。
 とくにスキルによるコンボのカスタム要素は,想像以上にのめり込めるシステムと感じられた。キャラクターが成長して新たなスキルを手に入れるたび,スキルセットをカチャカチャと組み替えながら理想のコンボを探し,実行していくのは実に楽しい。

スキルはキャラクターごとに設定されたツリー(同軌ノード)によって開放される。先が見えるので,手に入れたいスキルがあったら優先して取りに行くべし
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 ほかにも拠点となるビークル「ゼオライト号」の内部で,雁やVi3が休憩する様子が可愛いとか,ダンジョン内の作り込みがしっかりしてるとか,魅力的な要素はまだまだある。ともあれ,これで1500円は間違いなくお得なので,この記事を読んで少しでも“刺さる”部分があった人は,まずは遊んでみてもらいたい。ぜひ,お試しあれ。

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