「ホロアース」初の大型ライブ“ヤマトファンタジア”レポート。あやふぶみ（こ）の歌声が，キョウノミヤコに響きわたる

　人気VTuberグループ「ホロライブ」を運営するカバーが開発中のメタバースプロジェクト「ホロアース」。現在は機能の限定されたβサービスが提供されている同作内にて2023年7月15日，バーチャルライブ「Protolive#2 〜ヤマトファンタジア〜」（以下，ヤマトファンタジア）が開催された。


　2022年末に開催された「AZKi × Mori Calliopeプロトライブ」に続き，二度目の開催となった今回の「ヤマトファンタジア」では，ライブ会場のロケーションや演出も大幅にパワーアップ。Webマンガ「ヤマト神想怪異譚」の世界を再現したステージで，グループ内ユニット「いろはにほへっと あやふぶみ」の3人――白上フブキさん，百鬼あやめさん，大神ミオさんに，さくらみこさんを加えた4人の出演者が会場を盛り上げた。
　本稿ではその模様をレポートする。

今回のライブに合わせて追加された“キョウノミヤコ”エリア。「ヤマト神想怪異譚」に登場する街が再現されている

ショップで購入できる提灯＆灯篭。応援メッセージを書き込むことができ，購入後はエリア内に設置される。ちなみに4Gamerの灯籠もあるので探してみよう

イベント当日の午前中には，ライブ会場である神社の門前にいると，中から楽曲の“音漏れ”が聞こえてくるという演出も用意されていた

「ホロアース」公式サイト

大幅に強化された演出が楽曲を彩る，バーチャルライブ第2弾

　大幅なアクセス集中によって入場が制限されるトラブルがあり，ライブは30分遅れでスタートとなったものの，会場にはペンライトを携えたファンが集結した。
　トップバッターとしてステージに登壇した白上フブキさんが「KONKON Beats」を披露すると，続いてさくらみこさんが登場し，「乙女のススメ♥！」を歌いあげる。その後も百鬼あやめさん，大神ミオさんとMCなしのノンストップでの歌唱が続き，「夢花火」「Howling」と，それぞれの代表曲が披露された。

白上フブキさん

さくらみこさん

百鬼あやめさん

大神ミオさん

　ソロ曲の後は，出演者全員が揃ってステージ上に登場。和風にアレンジされた共演者の曲を互いに褒めつつ，「マンガの世界に飛び込んできたみたいな感じ」（大神ミオさん），「（ステージ外の）キョウノミヤコも見てきたけどすごかったよね」（百鬼あやめさん）と，ライブ会場となった“キョウノミヤコ”エリアについてコメントする場面も。また観客達にタイミングを合わせたジャンプでウェーブを作るといった，ライブならではのコール＆レスポンスも披露された。

ステージから観客のジャンプを促すさくらみこさん

　4人揃ってのMCがひと段落つくと，ライブは後半戦へと突入。白上フブキさんとさくらみこさんによる「サクラカゼ」，続いて百鬼あやめさんと大神ミオさんによる「Sparklers」と，ユニットによる歌唱が披露された。

楽曲の多くがヤマトファンタジア ver.として和風アレンジが加えられたものとなっていた

　ラストはステージ上に再び4人が揃い，ホロライブを代表する楽曲である「Shiny Smily Story」と，このライブが初披露となる楽曲「恋文前線」を歌いあげる。ここでは，これまで何もなかったステージ後方の空間に大量の提灯が現れ，さらに歌っている4人の手に楽器が現れるなど，バーチャルライブらしい演出も。歌唱中のパフォーマンスがダンスから演奏スタイルへ変化し，上空に花火が打ち上がると，観客達もデジタルアイテムを使った応援でライブを盛り上げる。さらに終盤には，背後の提灯が空へと舞い上がっていく演出も加わって，楽曲の余韻を彩る幻想的な光景が広がっていた。


　予定された楽曲がすべて披露された後は，ステージ上は撮影タイムと相成った。出演者の手元や背後には，キョウノミヤコ内のショップで購入できるメッセージ入りの提灯や灯篭が現れ，観客はそれらと一緒に“推し”を撮影できる趣向だそうだ。ちなみに提灯や灯篭に書かれたメッセージは，自身の購入したものが優先して表示される仕組みとのこと。
　こうして1時間ほどのライブは幕となり，次回の再会を祈願して，イベントはお開きとなった。


　多少のトラブルはありつつも，大盛況となった「ヤマトファンタジア」。まだまだ全貌が見えてこない「ホロアース」ではあるものの，その可能性の一端が感じられるイベントだっただろう。βサービスとして行われた今回のライブステージが，今後のさらなる大型バーチャルライブ，そしてメタバースとしての「ホロアース」の発展へとつながることに期待したい。
　なおライブ会場となった“キョウノミヤコ”エリアは，「ホロアース」内で7月21日まで公開されており，引き続きミニゲームなどを楽しめる。また今回のバーチャルライブ自体も，近日の再演を予定しているそうなので，今回参加できなかったという人は続報を期待したいところだ。

“キョウノミヤコ”エリアでは，ミニゲーム“登れ！成就ノ塔”やオオカミ神社のおみくじ，ライブ出演タレントのショート動画が入手できるクエストといったアトラクションが楽しめる

　またiTunesストアをはじめとした各種配信サービスでは，ヤマトファンタジアで披露された全楽曲のEP配信もスタートしているのでこちらもお見逃しなく。とくに「恋文前線」は楽曲として初出なので，ライブに参加した人もじっくり聞いてみてはいかがだろうか。

■「Protolive#2 〜ヤマトファンタジア〜」セットリスト

1. 「KONKON Beats （ヤマトファンタジア ver.）」／白上フブキ
2. 「乙女のススメ♥！」／さくらみこ
3. 「夢花火」／百鬼あやめ
4. 「Howling （ヤマトファンタジア ver.）」／大神ミオ
5. 「サクラカゼ （ヤマトファンタジア ver.）」／白上フブキ×さくらみこ
6. 「Sparklers （ヤマトファンタジア ver.）」／百鬼あやめ×大神ミオ　
7. 「Shiny Smily Story （ヤマトファンタジア ver.）」／白上フブキ×さくらみこ×百鬼あやめ×大神ミオ
8. 「恋文前線」／白上フブキ×さくらみこ×百鬼あやめ×大神ミオ

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■アーカイブ動画チケット
SPWN：https://spwn.jp/events/23071501-jpprotolive2
Streaming＋：https://eplus.jp/sf/detail/3896010002-P0030001P021001?P1=1221
配信期間：2023年7月19日（水）0：00〜7月26日（水）23：59
販売期間：〜2023年7月22日（土）22：00まで
価格：3300円（税込）

■ライブ開催記念グッズ
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https://shop.hololivepro.com/products/hololivealternative_yamatophantasia2023

「ホロアース」公式サイト