プレイレポート
[TGS2022]「Goat Simulator 3」プレイレポート。人はヤギになったときくらい,理不尽かつ衝動的に暴れたっていい
「Goat Simulator 3」公式サイト
「いつ『2』が出ていたの?」と思ったそこのアナタ,その疑問はごもっともというか,実は「Goat Simulator 2」という作品はこの世に存在しない。「2」を飛ばしていきなり「3」が出てしまうところは,いかにも「Goat Simulator」らしいといえばらしい,非常識さだ。
さっそくプレイを始めてみると,ヤギの目の前にいきなりロケットランチャー……のような花火ランチャーが落ちている。「コイツを使って思う存分暴れてくれ!」と満面の笑みを浮かべるCoffee Stain Studiosの開発者の顔が目に浮かぶようだったので,素直な性格である筆者は遠慮なく使わせてもらうことにした。
念のため補足しておくと,本シリーズはヤギの動きや生態を真面目にシミュレートしたゲームではなく,ゲームの物理演算によって起こりがちな妙な動きを,ヤギの視点で無責任に楽しむという,存在自体がジョークのような作品だ。だからヤギが花火ランチャーを装備して乱射しても,少しもおかしなことはない。
ただ,人々も黙ってやられるだけではなく,こちらを執拗に蹴り飛ばしてくる男や,毛糸玉をランチャーで撃ち込んでくる老婆なども登場し,あまり油断はできない。だがいたずらは,怒ったり叱ったりしてくれる人がいるからこそ楽しいものだ。いい大人がいたずらをしなくなるのは,周りにいたずらを咎めてくれる人がいなくなるからではないだろうか?
……話がそれたが,理不尽なヤギの相手をしてくれる彼らに少しだけ感謝しつつ,花火を撃ち込んだり,頭突きをかましていく。
「3」でもプレイヤーが操作するヤギは衝撃を受けて吹っ飛んだり,グニャグニャになったりはするものの,基本的に無敵。なので,己の保身などは考えず,思いついたことをどんどん実行しよう。油の入ったドラム缶に体当たりして油まみれになり,たき火に突っ込んで着火,そのまま牧草や人々の周りを走り回れば……こんな有様になってしまう。物理エンジンを使ったアクションらしい一面も,しっかりあるわけだ。
また,操作キャラを「体高のあるヤギ」(筆者にはキリンに見える)や「トニー・シャーク」(スケートボードに乗っているので,おそらくあの伝説のスケーター,トニー・ホークのパロディ)など,操作するキャラクターを変えてプレイすることも可能だった。
実は,ヤギでプレイしている最中も,手すりや電線を使ってレールグラインドやトリックを決めることができ,自由すぎてなんのことやらと思っていたのだが「トニー・シャークが出てくるのなら仕方がないな」と納得した次第だ。
一方,背の高いヤギは高所からの眺めが新鮮なプレイ感。ただ,キャンプを楽しんでいる人々に近づき,動物らしくペロリとひと舐めして親しみを伝えようとしたところ……宙づりになってしまい,少し気まずかった。女性はしばらくダラリとぶら下がっていたが,舌を離したあとは元気な様子で走りだしたので,おそらく問題ないだろう。
なお,これらヤギ達の装備(?)は自由に購入やカスタマイズが可能で,体験版では,新たなものを購入したり,さまざまな組み合わせを試すことができる。装備によって操作感が変わるのか,いろいろ変えて試してみたものの,正直なところよく分からなかった。
製品版では装備の重さなどによって操作感が変わる可能性もあるので,機会があれば確かめてみたいところだ。
ちなみに本作は,最大4匹での協力プレイに対応しており,カスタマイズは変な見た目を楽しむためだけなく,自分の操作ヤギを認識しやすくする実用的な機能でもある。
このタイプのゲームは1人で遊んでも楽しいが,フレンドを誘ってオンラインで一緒に遊ぶのが正しい作法と言えるだろう。お互いににいたずらを仕掛け合ったり,面白い遊びを探して教え合ったりすると,面白さが何倍にもブーストするはずだ。
会場で試遊してノリが気に入った人は,発売後はぜひ友達も誘って遊んでほしい。筆者も誘って遊びたい相手が何人か思い浮かんでしまった。
ちなみに,ゲームの舞台となるサン・アゴラ島は「広大なオープンワールド」としてアピールされているが,自動車に標準装備されているロケットエンジン(「ロケットリーグ」か?)をふかして上空から見まわしたところ,そこまでは広くはないようだった。
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(C)Coffee Stain North AB 2022 and its licensors. All rights reserved. Developed by Coffee Stain North AB and published by Coffee Stain Publishing AB
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