プレイレポート
[プレイレポ]「Wo Long: Fallen Dynasty」は敵の攻撃を当たる直前で避ける“化勁”を軸にした,緊張感のある戦闘が楽しい
今回,本作のチュートリアルとなる「第一節:天焦がす黄火」 を越えた先,「第二節:義傑双影」をプレイする機会を得たので,レポートをお届けしよう。
本作の舞台となるのは,西暦184年,後漢末期の中国だ。戦乱の世には異形の存在「妖魔」がはびこり,長きにわたって繁栄していた王朝も崩れようとしていた。そんな中で,張角の率いる太平道による「黄巾の乱」が激化。義勇兵として黄巾討伐に参加した主人公は,ある少年との出会いをきっかけに陰謀へと巻き込まれていくことになる。
第一節で,黄巾に襲われた村に向かった主人公だったが,結果的に村は焼き払われ,主人公も崖から川に落とされてしまう。流されてたどり着いたのは,黄巾に占拠された奉山郡東山。黄巾の残虐な略奪を受け,すっかり荒れ果てたこの地で,改めて主人公の旅が始まる……といった感じだ。
第二節はそれほどマップが広くなく,割と一本道で進んでいく。細かな分岐や隠されたアイテムなどはたくさんあるので,探索ポイントは多数用意されているが,基本的にはステージクリア式の進行になると考えていい。
本作の探索で最も重要なのが,軍旗を立てることだ。マップ内の特定のポイントにたどり着いて軍旗を立てると,休憩場所として使えるようになり,体力と回復アイテムの使用回数を回復させられる。復活ポイントにもなるほか,能力強化なども行える拠点となるので,とにかくこのポイントを見つけないと話にならない。
また,本作には「士気ランク」と呼ばれる要素があり,軍旗はこれにも大きく関わる。士気ランクは敵を倒すと上がっていき,これが高いほど自身の戦闘力が向上する。ただし,敵に倒されるとせっかく上げた士気ランクを失い,また溜め直すことになる。死にゲーである以上,自分が倒された相手というのは強敵であり,こちらの戦闘力が下がった状態で再戦に臨むのは,いくらなんでも自殺行為というものだろう。
そこをカバーするのが軍旗だ。軍旗を立てると,「不屈ランク」が上昇する。仮に倒されて士気ランクが下がっても,不屈ランクのぶんは残る。つまり,軍旗を立てるほどデスペナルティが軽減されると考えていい。
また,軍旗より小さな標旗を立てるポイントも,マップ上にいくつか隠されている。こちらは休憩場所としての機能は持たないものの,不屈ランクを上げてくれるので,ボスに挑む前にマップ内を隅々まで探索して,立てられる旗は全部立てておきたい。
軍旗では,「木徳」「火徳」「土徳」「金徳」「水徳」という,五行に沿った能力の鍛錬が行える。木徳なら体力が,火徳なら近接攻撃力が上がるなど,それぞれで強化の方向性が異なる。また,どれを上げたかで習得できる「仙術」のアクションの種類が変わってくるほか,武器の攻撃性能の上がり方も変化するので,プレイスタイルに合わせて育成していくことになりそうだ。
戦闘システムにも触れていこう。本作の戦闘は,「氣勢」を中心とした攻防が展開される仕組みになっている。氣勢は,敵にも自分にも設定されているゲージで,これが一定まで削がれるとしばらく行動不能となり,大きな隙を晒してしまう。敵がこの状態になると,「絶脈」と呼ばれる特殊なアクションで大ダメージを与えられる。ボス戦では普通に攻撃するよりも,こちらがメインのダメージソースになるほど強力だ。
氣勢を衰えさせる方法は,まず分かりやすいのが攻撃を当てること。隙の小さな基本攻撃よりも,初動がやや遅い氣勢攻撃(いわゆる強攻撃)のほうが氣勢を削ぎやすい。本作にはスタミナの概念がなく,いくらでも攻撃行動は取れるので,積極的に殴るというのは良い手段だ。
そしてもう1つ,より効果的な手段が「化勁」である。これは回避アクションであり,敵の攻撃が当たる直前に使うと,受け流して無力化し,さらに氣勢にもダメージを与える。とくに,敵が赤く光ってから放つガード不能攻撃を化勁で無効化すると,氣勢を大きく削げる。要はジャスト回避的な要素で,タイミングよく化勁を使い続ける限りこちらは無敵であり,逆に敵はボロボロになっていくという,凄まじい性能のアクションだ。もちろん,タイミングがズレると直撃を受けてしまうので,ハイリスクハイリターン。しかし,ボス戦においてはこれをうまく使わないとさっぱり氣勢が削げない。基本的に本作は,化勁で避け続けて戦うゲームと言っても過言ではないと思う。
第二節では,大猿や大猪がボスとして立ちはだかるが,殺意はかなりのものだ。豊富な攻撃モーション,初動から遅れて飛んでくる攻撃判定,同じ動きで回数を変えてくる反撃しづらい攻撃など,序盤にもかかわらず「死にゲー慣れてますよね」ぐらいの勢いで殺しに来る。化勁の関係で,とにかく敵のモーションと回避タイミングを覚えて積極的に飛び込む必要があり,手に汗握る,油断できない展開が続くこともあって,仁王とはまた違ったヒリヒリした戦いが楽しめる印象だ。
本作ならではのアクションに慣れるまでは,「一敗塗地」の画面を何度も見ることになるはず。この苦しみは触ってみないとなかなか伝わらないと思うので,コーエーテクモゲームスにはぜひ体験版を配信してもらいたい。そして,早く皆さんの悲鳴を聞きたいところだ。
「Wo Long: Fallen Dynasty」公式サイト
- 関連タイトル:
Wo Long: Fallen Dynasty
- 関連タイトル:
Wo Long: Fallen Dynasty
- 関連タイトル:
Wo Long: Fallen Dynasty
- 関連タイトル:
Wo Long: Fallen Dynasty
- 関連タイトル:
Wo Long: Fallen Dynasty
- この記事のURL:
キーワード
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.