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[TGS2022]「ゲー大祭inハピネットゲームフェス!〜シティコネ新作タイトル大紹介!!〜」レポート。懐かしくも新しい4タイトルを吉川社長が解説
同社が発売する,懐かしくて新しい新作タイトルを,同社代表取締役社長の吉川延宏氏,サウンドチームのバディ松本氏,高田馬場ゲームセンターミカド店長のイケダミノロック氏が紹介した。本稿ではステージ配信の様子をお届けしていく。
1本目は「アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート」。“イカサマ上等,ドタバタ美少女麻雀がかえってきた!”をキャッチフレーズに,アーケードからセガサターンへと移植された伝説の脱衣麻雀「アイドル雀士スーチーパイ」のシリーズ4タイトル(「アイドル雀士スーチーパイ Special+Remix」「アイドル雀士スーチーパイII」「スーチーパイアドベンチャー ドキドキナイトメア」「アイドル雀士スーチーパイ めちゃ限定版」)を収録したタイトル。さらに限定の「特装版」と「超豪華版」には,DLCとして「アイドル雀士スーチーパイ シークレットアルバム サターントリビュート」が収録される。
プラットフォームはNintendo Switchで,発売日は2022年12月8日。対象年齢は17才以上。価格は通常版が6930円(税込),特装版が1万5950円(税込),超豪華版が2万9700円(税込)で,収録の4タイトルは単独(DL版)で1980円(税込)でも発売される。11月27日には,渋谷の東京カルチャーカルチャーにてイベントも開催予定だ。
かつてアーケードを中心に人気を集めた,麻雀で勝つと女の子が服を脱ぐ「脱衣麻雀」のジャンルでありながら,「脱衣どころか麻雀すらもオマケ(笑)」と吉川氏。有名声優が演じるキャラクターのやりとりや,ストーリーを楽しむのが魅力だと続ける。
主人公のアイドル雀士スーチーパイこと御崎恭子を演じるのは声優のかないみかさんで,本作でも新規音声を収録しているが,セガサターン版の発売から20年以上も経過していながら,当時と変わらない声だったことに驚いたという。
セガサターン版はアーケード版と同じく一部脱衣要素があり,その点をイケダ氏が尋ねると,「規制という越えられない高い壁があり(笑),何かしらの形で隠さないと出せない」と吉川氏は返答。それを聞いたイケダ氏は「どうしても見たい人はゲーセンでやれと。ミカドにも置いておきます(笑)」と述べた。
「アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート」公式サイト
2本目は「ギミック! SPECIAL EDITION」。1992年にサンソフトから発売された伝説のアクションゲームを待望の復刻。タイムアタックモード,セーブ&ロード機能,巻き戻し機能などを搭載している。プラットフォームはPC(Steam),PS4,Nintendo Switch,Xbox Oneで,発売日は2023年初頭を予定している。
シティコネクションではこれまで,「星をみるひと」「暴れん坊天狗」のファミコンタイトルを「メモリークリップ」シリーズとして復刻。この「ギミック!」はその第3弾となる。ファミコン末期の名作で,可愛い見た目と世界観にそぐわない高い難度のアクションとして知られる。当時のゲームファンの間で高い評価を得ており,あるメーカーの著名なクリエイターも高評価したという逸話もあり,オリジナルのゲームソフトはプレミアムが付いて超高額で取引されている。拡張サウンドチップを使ったハイクオリティなサウンドもポイントで,本作ではもちろんそれも再現している。
3本目は「Planet Ü(プラネットユー)」。シティコネクションが贈る完全新規のオリジナルタイトルで,同社の米法人「City Connection Turbo」のブランドから発売される。シティコネクションがIPを扱うタイトル展開を中心とする一方,City Connection Turboではオリジナルタイトルを扱っていくという。
ゲームはドット絵の見下ろし型のアクションで,そのコンセプトは「吸引と変形の探索アドベンチャー」。ダストタウンで目覚めた「U」は,物を引き寄せる不思議なチカラと変形する能力を使って,各地の住人と出会いながら自分の居場所を探す旅に出る,というストーリーが展開する。プレイヤーとなるUには,「ダスト」と呼ばれるゴミを引き寄せて,投げたり換金したりするといった要素が用意される。プラットフォームや発売日,価格などはすべて未定。
TGS 2022ではインディーズゲームコーナーに出展されていて,その出展バージョンはメインの2人のクリエイターが2週間で完成させたとのこと。完全なR&Dスタイルで開発を任せているため,社長の吉川氏もTGS 2022出展の前日夜に初めて触ったそうで,今後の展開についても開発者だけが知るという,徹底した秘密主義で開発が進められている。
そして最後に紹介されたのは,「ワイズマンズワールド リトライ」。知る人ぞ知る,ジャレコがニンテンドーDSで2010年に発売したRPG「ワイズマンズワールド」をHDリマスター化したタイトル。少女の姿をした「ホムンクルス」を,バトルで入手したモンスターの魂と融合させることで育成させる「アニマフュージョン」や,物語の進行に応じてマップが変化していくなど,独自のゲームシステムが導入されている。2023年発売予定で,プラットフォームは未定だが,TGS 2022ではNintendo Switch版の試遊台が設置されていた。
吉川氏は「HDリマスターと言いつつ,中身はリメイク」と説明する。キャラクターのドット絵は一部を除きほぼそのまま残しているが,当初2画面だったゲーム画面を1つにまとめ,背景やキャラクターの顔イラストは新たに描き直し,テキストやUIも刷新している。
ゲームはシンボルエンカウント制で,バトルではじゃんけんのように属性の弱点を確実に突かないとほぼ勝てないというゲームシステムを採用。その分バトル終了時にHPが全回復するなど,独自のシステムを採用している。
バトルで倒した敵の魂を仲間のホムンクルスに融合させることで,能力や見た目が変わり,そのパターンは100種類以上用意されているそうだ。
本作のBGMは,インストゥルメンタル・ユニットsoLi(ソリ)が手がけている。8弦ギタリストのISAO氏と,バイオリニストの星野沙織氏のユニットで,メインテーマ「リトライ」は本作のゲームタイトルから取っていて,その世界観を最大限に意識し,soLiの個性を融合させるイメージで製作したと,ISAO氏はコメントを寄せている。
soLiを起用するきっかけは,かつて松本氏が所属していたケイブの「ゴシックは魔法乙女」の楽曲の一部を星野氏とISAO氏が提供していたことで,のちに2人がsoLiを結成したときに,そのイメージが本作に合うということで採用が決まった。松本氏は今回作曲ではなく,サウンドディレクションを担当しているそうだ。
楽曲はオープニングやバトルのようなゲーム中に何度も聴く象徴的な曲は新曲に,フィールドや街などの曲はリファインという仕様となっている。
「ワイズマンズワールド リトライ」は,現在リマスター部分はほぼ完成していて,残すはリメイク部分の仕上げに入っているとのこと。続報も楽しみだ。
「シティコネクション」公式サイト
東京ゲームショウ2022公式サイト
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