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  • 発売日:2023/04/14
  • 価格:5990円(税込)
    Vol.1とVol.2の単品販売あり
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[プレイレポ]あのロックマンエグゼが帰ってきた! 20年の時が経っても変わらず面白い,データアクションRPG
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印刷2023/04/13 15:00

プレイレポート

[プレイレポ]あのロックマンエグゼが帰ってきた! 20年の時が経っても変わらず面白い,データアクションRPG

 「プラグイン!!ロックマン.EXE,トランスミッション!」このフレーズを覚えている人は,どのくらいいるだろうか。これは2001年に第1作が発売されたカプコンのゲームボーイアドバンス用ソフト「ロックマンエグゼ」シリーズで,ロックマンをネットワークに送り込むときの決めゼリフだ。その後,主人公が謎のカッコいいポーズを決めて,ロックマンがネットの世界を冒険する。

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 “データアクションRPG”というゲームシステムで人気を博した本シリーズが,長い時を経て,ナンバリングタイトル6作を含む全10作を収録して発売される「ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション」PC / PS4 / Nintendo Switch)。「Vol.1」は第1作から第3作,「Vol.2」は第4作から第6作が収録されており,発売日は2023年4月14日,対応機種はNintendo Switch,PlayStation4,PC(Steam)だ。

 筆者も当時,オリジナル版をプレイしていたが,そのゲームシステムの新鮮さと,世界の危機に立ち向かう熱いストーリーは今でも強く記憶に残っている。ゲーム以外でも,コミック連載,TVアニメなどメディア展開されていたので,プレイしたことがなくとも知っている人は多いのではないだろうか。今回は,不朽の名作「ロックマンエグゼ」シリーズを全収録した本作の中から,「ロックマンエグゼ2」「ロックマンエグゼ6 電脳獣ファルザー」のプレイレポートをお届けしよう。なお,今回はPC版をメインにプレイしたが,Switch版も少し触ってきたので,ハードウェア間の違いについても紹介する。

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 まずは,ロックマンエグゼというシリーズについて簡単に説明していこう。主人公はロックマン……ではなく,小学生の“光熱斗”(ひかりねっと。以下,熱斗)で,彼のネットナビが“ロックマン”だ。ネットナビというのは,人格を持ったプログラムのことで,現代でいうところのAIに近い。普段は携帯端末“PET”の中に入っているのだが,会話できるのはもちろんのこと,ネットや電化製品の中に送り込んで探索したり,ウイルスを取り除いたりするといったこともできる。

光熱斗とロックマン。熱斗は,ネットナビを使用して戦う”ネットバトラー”として優れた才能を持つ
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 では,彼らが入っているPETとは何かというと,「PErsonal Terminal」の略称で,現代でいうところのスマートフォンやタブレットのような情報端末にあたる。ネットに接続して音声での会話やメールの送受信が行えるのはもちろんのこと,電子マネーでの決済や教科書を見る機能があり,これらの機能をネットナビを通して,すべて音声のみで操作できる。まあ,今聞くとなんてことない設定なのだが,当時からすれば携帯端末の中に教科書や財布があると言われても理解できなかったし,20年の技術の進歩を感じさせられる部分だ。

 本シリーズは,ネットワークが発展した近未来を舞台にしたストーリーと探索,そしてカードバトルとアクションが融合した“データアクション”というシステムを採用したバトルが特徴だ。
 ストーリーでは,“現実世界”“電脳世界”を行き来して,問題を解決していくのが中心になる。電脳世界は,コンピュータやネットの中を物理的に表現した世界のことだ。謎解き要素や飛翔物を回避するようなアクション要素があったりと,ストーリー中も遊び心に溢れているのも本シリーズの特徴の1つ。また,シリーズで話はすべてつながっているが,複雑な設定などはないので,どのタイトルから始めても十分楽しめるだろう。

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 探索は現実世界と電脳世界のフィールドの両方で行え,固定視点のクォータービューが採用されている。電脳世界での探索では,ゼニーという通貨やロックマンが使うチップといったアイテムが落ちているが,歩き回っているとウイルスとランダムエンカウントすることもある。

電脳世界にはアイテムやゼニーが入った“ミステリーデータ”が存在する。色によって種類分けされており,貴重なものが入ってることもある
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 そして,本シリーズ最大の特徴であるバトルシステムを紹介しておこう。バトルが行われるタイミングはストーリーやイベント,電脳世界でのランダムエンカウントなどだ。バトルは縦3×横6マスのエリアで行われ,自身は左側の縦3×横3マス,敵は右側の縦3×横3マスを移動しながら戦う。さまざまな種類の敵がいて,その攻撃も千差万別。敵の動きをしっかり見て,攻撃を避ける必要がある。

左上に表示されている数字がロックマンのHP。これが0になると敗北となる
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 ロックマンの攻撃方法は主に2種類で,ロックマンが標準搭載している“ロックバスター”と,“バトルチップ”を使っての攻撃だ。ロックバスターはいわゆる通常攻撃のようなもので,短く押すと素早く射撃し,長押しするとチャージショットが発射される。どちらも最初は強くないが,ロックマンをカスタムして,ダメージを上昇させたり,挙動を変化させたりすることが可能だ。

通常1ダメージしか与えられないが,カスタマイズするとダメージや行動を変化させられる
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 そして本シリーズのバトルの肝となるのが,バトルチップでの攻撃だ。バトルチップとは,ネットナビの戦闘をサポートするためのアイテムで,PETに差し込んで記録されたデータを転送すると,それをネットナビが使用できるという仕組みになっている。例えるなら,攻撃スキルのようなものだと言えば分かりやすいかもしれない。
 バトルチップを読み込むための“カスタム画面”は戦闘開始時に開かれるほか,戦闘中に画面上部に表示される“カスタムゲージ”が最大になったときに,特定のキーを押すことでも開くことができる。また,本シリーズはターン制ではないのだが,カスタム画面を開いている間は戦闘が停止するため,カスタム画面を閉じてからまた開くまでの戦闘のことを区切りとして“1ターン”と呼んだりする。

カスタム画面のデザインはナンバリングごとに違い,機能も変わってくる
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 カスタム画面に並んでいる四角いアイコンがバトルチップで,開くたびにデッキからランダムで5枚まで補充される。バトルチップは基本的に1回のカスタム画面で1枚しか選べできないが,以下のルールに従えば,複数のバトルチップを選択可能だ。

・同じ名称のバトルチップは何枚でも選択できる
・同じアルファベットのコードを持つバトルチップは何枚でも選択できる
・*(アスタリスク)のコードを持つバトルチップは他のコードと一緒に選択できる


 カードが揃っていない序盤は1枚しか選べないこともあるが,やり込んでいくと,同じアルファベットとアスタリスクのコードを持つカードのみを集める,なんてこともできる。これらのルールを利用し,いろいろなチップを組み合わせてコンボを作るのが戦闘のカギだ。

チップのコードが同じアルファベットかアスタリスクなら,1ターンですべてのバトルチップを使うこともできる
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 これらの仕様により,本シリーズの戦闘はデッキ構築というカードゲームの戦略性を持っている。バトルチップのデッキは“チップフォルダ”と呼ばれ,30枚で1セットだ。これより多くても少なくても成立せず,同じ名称のカードは5枚までしかデッキに入れられないので,強力なコンボ攻撃ができるバトルチップだけでデッキを組んで,それを毎回引く,というような戦略はできない。ただし,戦闘開始時に指定のバトルチップを引く“レギュラーチップ”機能を使ったり,コードを揃えてデッキの回転率を上げるなどすれば,強力なコンボを決めやすくなる。

敵側エリアの左端を味方エリアにする「エリアスチール」と,正面の横1×縦3マスを攻撃する「ワイドソード」のコンボ。本シリーズのチュートリアルで必ず紹介される鉄板コンボだ
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 カードゲームの戦略性とアクションの楽しさが融合した本シリーズのバトルについて説明したので,ここからは,実際にプレイした「ロックマンエグゼ2」「ロックマンエグゼ6 電脳獣ファルザー」のプレイレポートを簡単にお届けしていこう。

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 ロックマンエグゼ2は,世界征服を狙うネットマフィア「ゴスペル」との戦いを描いた作品だ。主人公である熱斗は,前作でネットワークの壊滅を目論む秘密結社WWW(ワールドスリー)から世界を救った英雄……のはずなのだが,特別扱いされるようなことは一切なく,ごく普通の小学生としての日常を送っており,ストーリーは夏休み前の終業式から始まる。このあたりの設定のアバウトさも,本シリーズがどのナンバリングからプレイしても問題ない理由の1つでもある。

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 懐かしのゲームをプレイしてみると,子供の頃は難しかった問題も簡単に解けるようになっている……というのはよくある話だが,本作は大人になった今でも「わかるか〜!」と言いたくなるようなフィールドの謎解きや探索要素があったりする。理不尽に感じることもあるのだが,調べられる箇所が多く,いろいろなネタが仕込まれているので,隅々まで調べたいというゲーマーの本能をくすぐってくるのだ。例えるなら,同社の「逆転裁判」シリーズの探索に近いものがあり,好きな人にはめちゃくちゃ刺さるゲーム性だ。

「何もなさそうなところでも調べると出てくる」……ホントに何もないところからアイテムが〜!
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[Q]キーを押すと,現実世界ではロックマンが,電脳世界では熱斗が次の行動のヒントをくれるので,大きく迷うことはない
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 設定が夏休みということもあり,キャンプに行ったり,旅行に行ったりするのだが,どこに行ってもネットマフィアのゴスペルが起こす事件に巻き込まれるハメになる。熱斗とロックマンは,世界征服を狙うゴスペルから無事に世界を救うことができるのだろうか。というのが,エグゼ2のストーリーの大筋だ。

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 そして,シリーズの完結編となる,ロックマンエグゼ6 電脳獣ファルザーでは,電脳獣の力を使って,WWWとの戦いに完全決着をつける冒険の物語だ。ストーリーは熱斗が父親の事情で転校するところから始まり,それまで住んでいた秋原町から,才葉シティに引っ越すことになる。新しい学校に入学したこともあり,学校での事件や出来事を中心に物語が進んでいく。

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 エグゼ6は完結編ということで,これまでシリーズで登場してきたシステムがたくさん盛り込まれており,戦略性やアクション性が最も高いタイトルに仕上がっている。今回プレイした中で体験できた部分をいくつか紹介していこう。まずは,チップフォルダで設定できる“タッグチップ”についてだ。これは,フォルダ編集画面で2枚のタッグチップを選択し,選んだチップのどちらかがカスタム画面に現れると,同時に2枚を出現させられるというものだ。さまざまなコンボが発動させやすくなるので,デッキの編成がより戦略的になった。

タッグチップに設定したものは左にTAGの文字が付く。この場合,「ロールR」と「リカバリー10 L」はカスタム画面に同時に出てくるようになる
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 エグゼ3で登場して以降,定番となったシステムが「ナビカスタマイザー」だ。4×4のマスの中に,“ナビカスプログラム”というパズルのようなものを配置して,ロックマンの能力をカスタマイズできる。ただし,枠内にただ収めるだけでなく,いくつか決まりごとがあり,きちんとルールに従わないとバグが発生してしまう。また,ナビカスプログラムの形はさまざまなので,きれいに並べるだけでもわりと難しかったりする。

これはバグが発生してしまっている例。バグが発生すると,戦闘中にロックマンの状態を示す「ココロウィンドウ」が黒くなったり,点滅したりする
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 エグゼ6で新しく登場したのが「クロスチェンジ」で,これはロックマン以外のネットナビのパワーを,ロックマンが使えるようになるというシステムだ。カスタム画面で使用でき,クロスチェンジしたネットナビに応じてバトルチップが強化されたり,チャージショットが変化したりする。ただし,弱点属性の攻撃を受けるとクロスが解除されてしまうという欠点もある。例えば,水属性のアクアマンは電気属性に弱いため,電気属性の攻撃を受けるとクロスが解除されてしまう。タイミングを考えて使うことと,相手の攻撃を避けることが重要だ。

クロスチェンジすると,ロックマンの見た目が変化し,ココロウィンドウ内の表示も変化する
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 ここからは,本作がオリジナル版から進化した部分について紹介していこう。まずは「高画質化フィルター」だ。これは,当時の低解像度では粗さが目立っていた描画を,なめらかでジャギーが目立たないものにしてくれるフィルターだ。この機能はON/OFFの切り替えが可能なので,オリジナル版の描画を懐かしむこともできる。

ON(左)/OFF(右)。設定で切り替え可能
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 バトルに影響する部分としては,「バスターMAXモード」が存在する。ロックバスターの1発のダメージを,いつもなら1のところ,100倍の100にしてしまうという,なんとも分かりやすいチート的な機能だ。ストーリーを手早く簡単に進めるための補助機能として使うのはもちろんのこと,本作で追加されたオンライン対戦用に効率よくチップを集めたいという人にも役に立つだろう。バスターMAXモードはストーリープレイ中にいつでも開けるメニュー画面から切り替えができるので,「雑魚戦だけは手早く終わらせたい」といった使い方もできる。

雑魚戦が結構手間なので,ON/OFFを切り替えられるのは本当に便利
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 ゲーム本編に影響するものとしては,“配信チップと改造カード”がある。配信チップはとても強力なバトルチップで,イベント等で配布されたものだ。改造カードはロックマンのカスタム要素の一部で,エグゼ4以降で読み込むことが可能。オリジナル版では,周辺機器を介して実際のカードを読み込む必要があったので,すべての改造カードが収録されているというのはめちゃくちゃありがたい。

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 そして,ここまでのスクリーンショットでたまに変化しているので気になっている人も多いと思うが,“背景画面の変更”が可能だ。本作はクライアントが16:9のアスペクト比にしか対応していないが,オリジナル版のアスペクト比は3:2のため,両端に少し余白ができてしまう。そこをカバーするのがこの背景だ。また,Vol.1とVol.2では背景が違い,それぞれ10個の背景が実装されている。

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 PET画面を再現したという,メインメニューも本作の注目ポイントだ。ロックマンがボイス付きで,さまざまなリアクションを見せてくれる。メインメニューからはゲームの起動に加えて,1000点以上のアート,全188曲のBGMを含むミュージックプレイヤー,実績を確認できるトロフィーなどのページがある。シリーズファンとしては嬉しいものばかりで,アートを見ながらBGMを聞いているだけでもかなり楽しめるはずだ。

1曲リピートなどの再生オプションもあるのが嬉しいところ
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PC版はSteamでも実績を確認できるが,ゲーム内で用意してくれていると特別感があって気分がアガる
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 そして,本作はオンラインでの通信にも対応し,遠くの人ともバトルやトレードが楽しめる。オリジナル版でも当時,ガチガチの全国大会も開催されていたほどで,競技性の高さは折り紙付き。友人とのプライベートマッチはもちろん,カジュアルマッチやランクマッチもあり,盛り上がること間違いなしだ。

ネットバトルのルールも色々ある。一番面白そうだと思ったのは,敗北した側がバトルチップを奪われる「本番」ルール
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 最後に,PC版とSwitch版の違いを紹介しておこう。まず,最も大きな違いは操作設定だった。PC版はパッド操作とキーボード操作に対応しており,Switch版はパッド操作のみに対応している。筆者は今回,あえてキーボードでのプレイを選択したが,操作に不都合は感じなかった。元々,ゲームボーイアドバンスはボタン数が少ないハードなので,おそらくどんな入力機器を使っても問題ないだろう。

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 また,キーボード操作を行う場合に限り,キー設定をすることが可能だ。キー設定にはマウス入力を入れることもでき,調べる/決定をデフォルトの[J]キーからマウス左クリックに,ダッシュ/キャンセルをデフォルトの[K]キーからマウス右クリックに設定すると,とてもプレイしやすくなった。このあたりは個人差も大きいと思うが,最初に自分に合うスタイルに調整することをオススメする。

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 今回プレイした限りでは,PC版,Switch版の違いはキーボードが使えるかどうか以外にほぼ違いがなく,ハード間の差はまずないと思っていい。他の差と言えば,PC版はディスプレイ設定の項目が少し多いという程度だ。どれを買うか悩んでいるのであれば,よく遊ぶハードで購入することをオススメしたい。

PC版は画面解像度の設定で3:2のアスペクト比のものがあれば嬉しかったのだが,16:9のみだった
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 本作は,懐かしい作品なのは間違いないのだが,古臭さは感じないというのが今回プレイした感想だ。当時革新的だったバトルシステムは今でも面白いし,ストーリーは,以前よりネットがより身近になったからこそ刺さる部分がある。それこそ,近年になってメタバースといった仮想空間が話題になっているが,2001年の作品がこれほどの解像度でネットワークの行く先を予想していたというのは,なんとも感心するばかりだ。

当時はなんとも思わなかったが,今だと変わった言い回しに感じられて笑えたりする
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 あの頃ネットバトラーだった人も,ロックマンエグゼのゲームをよく知らない人も,本稿を見て少しでも興味を持ってもらえたなら嬉しい。そして,本作をプレイするときは,一緒にこのフレーズを唱えよう。「プラグイン!!ロックマン.EXE,トランスミッション!」

「ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション」公式サイト

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