紹介記事
待望の「モンスターハンターワイルズ」リリース前に振り返る「モンハン」シリーズの20年。メインシリーズから派生作まで,お気に入りの作品は?
そこで本稿では,歴代MHのメインシリーズや派生タイトルを一挙に振り返ってみた。初めてプレイしたタイトル,友人知人と集まって「一狩りいこうぜ!」と盛り上がったタイトル,大型モンスターの表現の進化に驚愕したタイトルなどなど,人によって思い入れのあるタイトルはさまざまだと思うが,最新作のリリース前にMHシリーズの思い出に浸っていただければ幸いだ。
メインシリーズ
●「モンスターハンター」(PS2)
2004年3月11日にリリースされた,シリーズ第1弾となる初代「モンスターハンター」。パッケージを飾るモンスターは,以降のシリーズでもハンターの前に登場する「火竜リオレウス」だ。またリオレウス以外に登場する本作のモンスターも,シリーズを通じて代表的なモンスターとして登場する(タイトルによっては出番がないこともある)。
「ココット村」を拠点とするオフラインモードと,「ミナガルデ」を拠点とするオンラインモードが用意されており,いずれのモードでも,ハンターは「ハンターズギルド」に寄せられた依頼(クエスト)を受託して,モンスターを狩猟していく。オンラインモードでは,最大4人のハンターによる協力プレイが可能だった。
1クエストの制限時間は1時間以下,クエスト1回につきハンターが累積3回ダウンするとクエスト失敗,最大4人による協力プレイ,クエストで獲得した素材を使って武具を作り,新たなフィールドやさらなる獰猛強大なモンスターに挑むといった,シリーズの基本的なルールはすでに本作で確立している。
一方でハンターが使う武器種は「片手剣」「大剣」「ハンマー」「ランス」「ヘビィボウガン」「ライトボウガン」の6種のみと,現行の半分以下だ。また防具のスキルは,基本的にシリーズ防具を一式揃えて装備することで発動するなど,現在知られるシリーズの特徴とは異なる部分も見られる。
●「モンスターハンターG」(PS2 / Wii)
初代MHのオンラインモードに,最上位の「G級クエスト」が追加されたアップグレード版で,PS2版は2005年1月20日にリリースされた。
大型モンスターには,通常と体色および行動パターン,種によっては弱点部位・属性も異なる「亜種」「希少種」が登場した。そのためかパッケージを飾るモンスターはリオレウスの亜種「蒼火竜リオレウス」となっている。また大型モンスターに金冠,最少冠などサイズの概念が生まれたのも本作である。
武器種には,「双剣」が追加された。また防具のスキルは,各部位にスキルポイントが独自に設定されるようになり,頭,胴,腕,腰,脚,装飾品(MH2以降)を組み合わせて規定値に達するとそのスキルが発動する仕組みとなった。この仕組みは「モンスターハンターXX」まで長く使われることとなる。
そのほか,狩猟テクニックの習得とやり込み要素を兼ねた,オフライン専用コンテンツの「訓練所」が追加されるなど,往年のMHシリーズの主要な要素が揃い始める。
2009年4月23日には,Wii版「モンスターハンターG」がリリースされる。PS2版の単純な移植ではなく,システム周りが当時のシリーズ最新のものに準拠しており,格段に遊びやすくなっていた。
●「モンスターハンターポータブル」(PSP)
MHGのPSP版で,2005年12月1日にリリースされた。パッケージに登場するモンスターは,初代「モンスターハンター」と同じくリオレウスだ。
ベースとなるのはMHGだが,携帯機向けであることや当時の環境を踏まえて,オンライン専用クエストをオフラインで楽しめるようにしたり,ハンター1人でもゲーム全編を楽しめるようにゲームバランスを大幅に調整したりといった配慮がなされている。
そのほか,一部素材を回収できる「農場」や,クエスト時のステータスアップを図る「アイルーキッチン」などの要素も本作で初登場となった。
●「モンスターハンター2(ドス)」(PS2)
初代MHおよびMHGの続編として,2006年2月16日にリリースされた。フィールドとモンスターを追加,増強し,さらに昼夜および季節の概念を導入したことで,生態系がより緻密に描かれるようになった。
モンスターは,超常の力を持ち生態系から逸脱した存在として「古龍種」が登場した。もっとも古龍種にあたるモンスターは初代MHから登場しており,本作であらためてカテゴライズされた形となる。なお,本作のパッケージを飾ったのは,古龍種の「鋼龍クシャルダオラ」である。
ハンターが使う武器種は,「太刀」「狩猟笛」「ガンランス」「弓」が追加され,また防具の強化が可能となった。
クエストには「サブターゲット」が導入され,大型モンスターの狩猟などメインターゲットを達成しなくとも,クエストをリタイアすることなく終了できるようになった。
●「モンスターハンターポータブル 2nd」(PSP)
2007年2月22日にリリースされた本作(MHP2nd)は,MH2をベースにPSPでプレイしやすくなるよう,舞台やストーリーが刷新され,ゲームシステムにも大幅な調整が加えられている。
本作のメインモンスターとなる「轟竜ティガレックス」は,同じ飛竜種とされるリオレウスなどとはまったく異なる「骨格」を持ち,フィールド上を縦横無尽に駆けめぐる姿が当時のハンター達を翻弄した。
またティガレックスがストーリー序盤のクエストで登場し,ハンターをひたすら追い回すという,それまでのシリーズには見られなかった演出も印象的だった。
武器種の追加こそなかったが,武器種間のバランス調整が行われたり,MH2で一旦なくなったものの,MHPで好評だった要素を復活させたりと全体的に遊びやすさが追求されている。その結果,本作はMHシリーズ初,さらにはPSPソフトとして初のミリオンセールスを記録する大ヒットとなる。
●「モンスターハンターポータブル 2nd G」(PSP)
MHP2ndに上位のG級クエストを追加した本作(MHP2ndG)は,2008年3月27日にリリースされた。最大の特徴は「オトモアイルー」の登場で,シングルプレイ時のクエストにアイルーを同行させることにより,モンスターのターゲットを取らせたり,ハンターをサポートする行動をさせたりと,とくにシングルプレイが格段にやりやすくなった。
新モンスターは,メインを張る「迅竜ナルガクルガ」や,2007年7月5日にサービス開始のPC用ソフト「モンスターハンター フロンティア オンライン」チームと共同開発した「眠鳥ヒプノック」および「溶岩竜ヴォルガノス」などが登場した。フィールドは新たに「樹海」が加わり,またMHPのフィールドも“旧”を冠して復活している。
武具には,G級クエストで獲得できる素材で生産する「G級武具」が登場。より強力な武具の存在は,ハンターの大きなモチベーションとなった。そのほか,細かな調整が多数施され,それまで以上に遊びやすくなった。
新要素をフィーチャーしつつも歴代タイトルの要素を網羅し,それまでのMHシリーズの集大成と言える内容となった本作は,前作MHP2ndを超えるスピードでミリオンセールスを達成。現在に続くMHシリーズの人気を不動のものとするタイトルとなった。
●「モンスターハンター 3(トライ) 」(Wii)
「原点回帰」を掲げシステムやフィールドを一新,プラットフォームをWiiとして,2009年8月1日にリリースされた。本作(MH3)最大の特徴となるのは,水中におけるモンスター狩猟で,水中ではハンター,モンスターともに地上とは動きが大きく異なる。それに伴い,水中での操作も地上とは異なる独特のものとなった。
モンスターは,メインを張る「海竜ラギアクルス」を筆頭に,小型モンスターに至るまで一部を除き刷新され,新たに「海竜種」と「獣竜種」が加わった。それらモンスターは,新たなグラフィックスにより,さらなる生物感が表現されている。また,モンスター間の関係もより深く描写されるようになり,生態系の表現が緻密になった。
武器種は,新たに「スラッシュアックス」が登場したが,それ以外は片手剣,大剣,ハンマー,ランス,ボウガンと大幅減。ただ,ボウガンに関しては強化システムが変更され,パーツの組み合わせで性能をカスタマイズできるようになった。
またシングルプレイのハンターをサポートするのが,オトモアイルーではなく,奇面族の子ども「チャチャ」となっているのも本作ならではの特徴である。
●「モンスターハンターポータブル 3rd」 (PSP) / 「モンスターハンターポータブル 3rd HD Ver.」(PS3)
2010年12月1日にリリースされたMHP3rdは,MH3をベースにした携帯ゲーム機向けタイトルだ。とは言えハードウェアの制約により,MH3の特徴だった水中モンスター狩猟はカットされている。
その代わりと言っては何だが,メインモンスターの牙獣種「雷狼竜ジンオウガ」を筆頭に新モンスターが多数登場。さらにMHP2ndG以前のモンスターも一部復活している。武器種も双剣,狩猟笛,ガンランス,弓が復活した。
フィールドはMH3で登場したものに加え,新たに「渓流」が追加された。なお,MH3からのフィールドのうち,孤島と水没林に関しては水中エリアが地上に変更されている。またゲームの舞台が,シリーズ初の“和”をイメージしたものとなっていることも本作の特徴だ。
オトモアイルーは,プレイ人数およびオンライン/オフラインによってクエストに同行できる数が変化。例えばシングルプレイ/オフラインであれば,最大2匹のオトモアイルーを連れて行ける。
2011年8月25日には,PS3向けにMHP3rdのHD Ver.がリリース。プラットフォームがPS3になったことによる画質向上がメインで,それ以外に大きな変更はない。
●「モンスターハンター3(トライ)G」 (3DS) / 「モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.」 (Wii U)
MH3に上位のG級クエストが追加された本作(MH3G)は,2011年12月10日にリリースされた。間に挟んだMHP3rdの要素も盛り込まれており,MH3から飛躍的にボリュームアップしている。
システムや操作は,Nintendo 3DSの2画面やタッチ操作を活用した直感的な要素が増えている。またシングルプレイ時のハンターをサポートするのは,MH3の流れを汲み,鬼面族のチャチャと,その幼なじみでライバルの「カヤンバ」である。
モンスターはメインの「砕竜ブラキディオス」を筆頭に,MH3およびMHP3rdのものが登場するため,バリエーション的にはかなり多岐にわたり,関連してG級防具も追加された。またブラキディオスの登場に合わせて,ハンター,モンスターともに「爆破属性」が追加されている。
2012年12月8日には,Wii U向けにMH3GのHD Ver.がリリースされた。HDグラフィックスおよびサラウンドフォーマットのリニアPCM5.1chに対応したほか,UIも専用に作り直されている。
●「モンスターハンター4」 (3DS)
2013年9月14日リリースの本作(MH4)では,フィールドが従来よりも高低差のあるものに刷新された。それに伴い,ハンターの立体的なアクションが可能となる。
登場する大型モンスターの種類は,亜種なども含めるとそれまででトップクラスとなる。メインモンスター「黒触竜ゴア・マガラ」の「狂竜ウイルス」にモンスターが感染したり,ハンター自身も「狂竜症」に感染することでメリット・デメリットが生じたりといった,新たな駆け引きも生まれた。
アクションではハンター,モンスターともにフィールドの地形や高低差を活かした攻撃が可能になった。とくにハンターは,大型モンスターの背中に乗ってダウンを狙う「乗り」ができるようになり,狩猟における遊びが大きく進化している。
また新武器種として「操虫棍」と「チャージアックス」が登場。現行の14武器種すべてがそろうことになった。
オトモアイルーは,MHP3rdと同じく,プレイ人数およびオンライン/オフラインによってクエストに同行できる数が変化するが,メインオトモとサブオトモという区分が設けられた。
ほかにもフィールドを自由に探索し,狩りや採取などを行える「探索」が追加され,特定の条件を満たすことで「ギルドクエスト」に派生するという遊びも加わっている。
ストーリー面も強化され,主人公のハンターが所属するキャラバンが世界各地を渡り歩いていく内容になる。そこに狂竜ウイルスや狂竜症が絡んできて……という展開となった。それに伴い,ストーリーを彩るNPCの数もシリーズ最大である。
なお,同じ「禁足地」というワードや,よく似た意匠が登場するなど,本作と「モンスターハンターワイルズ」とのつながりが熱心なMHファンによって指摘されているが,詳細は現時点で不明だ。
過去に,本作に登場したNPC「筆頭ルーキー」が,「モンスターハンター:ワールド」のNPC「陽気な推薦組」本人であると開発陣から明かされたという事例もあるので,公式な発表を待ちたい。
●「モンスターハンター4G」 (3DS)
MH4に上位のG級クエストなどが追加された本作(MH4G)は,2014年10月11日リリースされた。シングルプレイ/オフラインでチャレンジする,いわゆる村クエストにもG級が登場している。
登場するモンスターの数はMH4をさらに上回り,亜種や特殊個体なども含めるとシリーズ最多に。G級モンスターには完全新規のモーションが存在したり,一部モンスターに狂竜化を克服した「極限状態」が追加されたりと,熟練ハンターをも翻弄した。
またメインモンスター「千刃竜セルレギオス」は,「刃鱗」によりハンターに「裂傷状態」を引き起こす。
ストーリーはMH4の続きが描かれ,ファンも納得の内容に。そのほかMH2のオンライン拠点「ドンドルマ」が登場したり,各武器種のバランス調整が施されたりと,遊びの追求にも余念がなかった。
●「モンスターハンタークロス」 (3DS)
2015年11月28日にリリースされた本作(MHX)は,独自要素の「狩技」と「狩猟スタイル」を組み合わせて,ハンター各自のプレイスタイルをより強く打ち出すというコンセプトで開発された。
そのため当初は,メインシリーズとは異なる位置付けという触れ込みだった。しかし,本作に続いたのが「モンスターハンター:ワールド」と「モンスターハンターライズ」という,それぞれ異なる大きな特徴を持つタイトルだったこともあってか,今では普通にメインシリーズの1つとして受け入れられている感がある。
大きな特徴は,上記の狩技および狩猟スタイルに加え,レベル制の武器強化システム,オトモアイルーを操作できる「ニャンターモード」などの登場だ。
またメインモンスターに「四天王」と呼ばれる全4体を用意し,さらに「二つ名持ちモンスター」が追加された。
●「モンスターハンターダブルクロス」 (3DS)/ 「モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.」 (Switch)
MHXに上位のG級クエストが追加された本作(MHXX)は,2017年3月18日リリースされた。狩猟スタイルが新たに2種,狩技が全武器種に1種類ずつ追加され,ハンター各自のプレイスタイルをより強く打ち出せるようになった。
また,ハンター同士の絆が共鳴することで発生する「SP(スタイルパワーアップ)狩技」を発動すると,同じエリアにいるハンターやニャンター,オトモアイルーは「SP状態」となり,さまざまな効果を享受できる。加えてニャンターモードも強化され,よりハンターに近い行動が可能となった。
メインモンスターは,「鏖魔ディアブロス」と古龍種「天彗龍バルファルク」の2体で,「双璧」と称された。二つ名モンスターなども追加された結果,本作の登場モンスター数は歴代シリーズ随一を誇ることとなった。
2017年8月25日には,本作のNintendo Switch Ver.がリリースされた。UIを1画面に分かりやすく配置したり,3DS版MHXXとのクロスプレイを実現したりと,Switchで遊びやすくなるような仕様が施された。
●「モンスターハンター:ワールド」(PC / PS4 / Xbox One)
新世代の「モンスターハンター」シリーズを標榜して開発された本作(MHWorld)は,2018年1月26日にPS4版がリリースされた。
ワールドワイドでの展開を見据えた内容となっており,従来シリーズで評価された要素を継承しつつ,新たなチャレンジが加えられている。メインモンスターは,古龍種の「滅尽龍ネルギガンテ」だ。
もっとも分かりやすい進化はビジュアル面で,ハンターやNPC,モンスターと言ったキャラクター,そして拠点やフィールドなど背景のグラフィックスが,PS4のスペックを活かしたリアルなものとなった。
それに合わせて,ハンターやモンスターのアクションに伴うエフェクトが,一部を除いてゲーム的な派手さよりも,リアル寄りな表現となっている。
フィールドは従来シリーズ同様にいくつかのエリアに分かれているが,エリア間はロードを挟まずシームレスに移動できるようになったり,「痕跡」を発見することにより,モンスターの居場所まで誘導してくれる「導蟲」が登場したりと,ゲームプレイをストレスフリーにする多彩な仕様・機能が登場した。
また,従来タイトル以上に,リアリティのあるモンスターの生態がゲーム内で描かれるようになり,モンスター同士の縄張り争いが発生したり,それに巻き込まれるなかで,逆に狩りに利用できたりといった戦術の幅も生まれた。
ハンターが扱う武器種は,従来どおり全14種。またハンターの左腕には「スリンガー」が装着され,フィールドで調達した石ころなどのアイテムを装填/射出したり,移動用ロープを射出したりと,狩猟の補助として使えるようになった。
ストーリーは,約10年に一度,古龍達が新大陸を目指して海をわたる「古龍渡り」の原因を解明するという,シリアスかつ重厚なものだ。主人公のハンターは,5回めの「新大陸古龍調査団」に参加し,「古龍 ゾラ・マグダラオス」を追うこととなる。
●「モンスターハンターワールド:アイスボーン」(PC / PS4 / Xbox One)
MHWorldの超大型拡張コンテンツとして,2019年9月6日にPS4版がリリースされた。ストーリーはMHWorldのその後が描かれている。メインモンスターは古龍種の「冰龍イヴェルカーナ」だ。
本作(MHW:IB)の大きな特徴は,従来シリーズのG級にあたる「マスターランク」が登場したこと。合わせて新フィールドや,各武器種の新アクションおよび新要素が追加された。
またスリンガーには,新たに「クラッチクロー」が加わり,大型モンスターにしがみつけるようになった。このしがみつきを効果的に使うことにより,モンスターに傷を付けて肉質を軟化させたりできるなど,ハンターがより有利に立ち回れるようになった。
●「モンスターハンターライズ」(PC / Switch / PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One)
MHWorldやMHW:IBの流れを汲みつつ,軽快さを重視して開発された本作(MHRise)は,2022年1月13日にSwitch版がリリースされた。世界観は,MHP3rd以来久しぶりの“和”テイストとなる。メインモンスターは,「怨虎竜マガイマガド」だ。
大きな特徴は,一部をのぞきフィールド内の崖や壁を登ることが可能なことで,それによってフィールド探索に対するモチベーションが高まることはもちろん,モンスターの狩猟における戦術の幅も広がった。
またフィールドの新たな移動手段として,「オトモガルク」が登場。犬型のガルクに搭乗することで,スタミナ消費のない高速移動が可能となった。
アクション面では,「翔蟲」によりワイヤーアクションを駆使した移動が可能になったほか,翔蟲を使った「鉄蟲糸技」が各武器種に用意され,ハンター各自のプレイスタイルを広げられるようになった。
加えて通常アクションや鉄蟲糸技の一部を任意に差し替える「入れ替え技」により,ハンター各自に合わせたプレイスタイルを実現できるようにもなっている。
さらに翔蟲を使った攻撃を当てるなど一定条件を満たすことで,大型モンスターを操る「操竜」が可能に。操竜状態のモンスターで攻撃することにより,ほかの大型モンスターのダウンを取ったりと,有利に立ち回ることができる。
新たなコンテンツとして「百竜夜行」も登場。専用フィールド内で,ハンターが狩猟設備を駆使しつつ押し寄せるモンスターの大群を撃退するという,タワーディフェンス的な内容だ。
●「モンスターハンターライズ:サンブレイク」(PC / Switch / PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One)
MHRiseの超大型拡張コンテンツとして,2022年6月30日にSwitch版とPC版がリリースされた。上位のマスターランクと,新たなフィールドとして「城塞高地」が追加されている。本作の(MHRise:SB)メインモンスターは「爵銀龍メル・ゼナ」となる。
アクション面では,入れ替え技を切り替える「疾替え」が登場。これにより,それまで不可能だった入れ替え技の連携が可能となるなど,ハンターがより有利な立ち回りができるようになった。
オンライン専用タイトル
●「モンスターハンター フロンティアZ」(PC / PS4 / PS3 / PS Vita / Xbox 360)
MH2をベースとするオンライン専用のPCゲーム「モンスターハンター フロンティア オンライン」として,2007年7月5日にサービスが開始された。
基本的なシステムやクエストのルールなどはMHシリーズのものだが,「棘竜エスピナス」に端を発する100種に上るオリジナルモンスターやオリジナル武器種「穿龍棍」「マグネットスパイク」,同じ武器種でもリーチの長短が異なる「特殊リーチ武器」,そしてオンラインゲームならではの各種コンテンツやイベントなどがアップデートで続々と実装され,独自の進化を遂げていった。
そうした独自要素が根強い人気となり,本作(MHF)は家庭用ゲーム機にも次々と展開を果たす。2019年12月18日に惜しまれながら全プラットフォームでのサービスを終了したが,エスピナスやエスピナス亜種がMHRise:SBに登場したように,今後も本作のオリジナルモンスターがMHシリーズに姿を現すことがあるかもしれない。
スピンオフタイトル
●「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」(PSP) / 「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」(PSP) / 「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村DX」(3DS)
MHシリーズの人気キャラクター「アイルー」をフィーチャーしたスピンオフシリーズ。主人公のアイルーを操作して村を発展させていく。
鉱山での採掘や農場での畑仕事,魚釣りといった日々の活動と,「探険クエスト」を並行して進め,さまざまな設備を充実させる。
開発をフロム・ソフトウェアが手がけたことでも知られており,2010年8月26日に「ぽかぽかアイルー村」,2011年8月20日に「ぽかぽかアイルー村G」,2015年9月10日に「ぽかぽかアイルー村DX」が,それぞれリリースされている。
●「アイルーでパズルー」(PSP)
「ぽかぽかアイルー村」シリーズのキャラクターたちが繰り広げるパズルゲームだ。基本的なルールは,画面上部から落ちてくる「ジェム」を,同じ色の「爆弾ジェム」で爆破し,消していくというもの。2012年7月19日リリース。
●「モンスターハンターストーリーズ」(3DS / iOS / Android / Apple Arcade / Switch / PC / PS4)
MHシリーズ初のRPG作品で,主人公はモンスターと“絆”を結びし者「モンスターライダー」として,相棒となるモンスター「オトモン」や仲間達とともに,「黒の凶気」と呼ばれる災厄に立ち向かうこととなる。
バトルは,パワー/テクニック/スピードの3すくみによるターン制コマンドバトルとなり,MHシリーズにおける狩猟の再現を目指した。
2016年10月8日の3DS版を皮切りに, 2017年12月4日にはスマホ版,2021年8月6日にはApple Arcade版が相次いでリリース。また2024年6月14日にはSwitch / PC / PS4向けに日本語・英語のフルボイスに対応したリマスター版がリリースされた。
●「モンスターハンターストーリーズ2 〜破滅の翼〜」(Switch / PC / PS4)
「モンスターハンターストーリーズ」の4年後を描いた続編で,世界観や設定を継承しつつ,新たな主人公による冒険が繰り広げられる。主人公は,「破滅の翼」を持つ伝説のリオレウスや仲間達とともに,世界で起きている異変に迫って行く。
バトルは,前作同様3すくみによるターン制コマンドバトルだが,よりMHシリーズの狩猟に近い感覚を楽しめるようにチューニングされている。
2021年7月9日にSwitch版とPC版が,2024年6月14日にPS4版がそれぞれリリースされた。
スマートフォン/その他タイトル
●「モンスターハンターNow」(iOS / Android)
2023年9月14日に配信が開始された,MHシリーズのスマホ向け位置情報ゲームで,開発は「Ingress」でおなじみのNianticが手がけている。2024年10月に,東京・渋谷を舞台としたリアルイベントが開催されたことも記憶に新しい。
●「モンスターハンターパズル アイルーアイランド」(iOS / Android)
2024年6月27日に配信が開始された,MHシリーズの世界観をモチーフにしたパズルゲームだ。大型モンスターたちに荒らされた不思議な島に流れ着いた主人公のアイルーが,各クエストで出題されるマッチ3パズルを攻略して,島の復興を目指す。
●サービス・配信終了したスマートフォン/その他タイトル
・「モンスターハンターフロンティア オンライン エッグラン」(iOS / Android)
・「モンハン探検記 まぼろしの島」(iOS / Android)
・「モンスターハンター Dynamic Hunting」(iOS / Android)
・「モンスターハンター マッシヴハンティング」(iOS / Android)
・「モンハン商店 アイルーでバザール」(iOS / Android)
・「モンハン 大狩猟クエスト」(iOS / Android)
・「モンハン いつでもアイルーライフ」(iOS / Android)
・「モンスターハンター ロア オブ カード」(iOS / Android)
・「モンスターハンターポータブル 2nd G for iOS」(iOS)
・「モンスターハンター メゼポルタ開拓記」(ブラウザ)
・「モンスターハンター エクスプロア」(iOS / Android)
・「オトモンドロップ モンスターハンター ストーリーズ」(iOS / Android)
・「モンスターハンター ライダーズ」(iOS / Android)
モンスターハンター20周年-大狩猟展-の大阪開催も迫る
7月19日〜9月8日に行われたMHシリーズ20周年を記念した展覧会「モンスターハンター20周年-大狩猟展-」が,2025年2月20日〜4月5日に大阪でも開催される予定だ。
会場では,20年間の開発データを活用したアニバーサリーシアターやモンスターAR図鑑体験ゾーンなど,モンスターハンターの世界観が楽しめるさまざまなコンテンツが展示されるほか,狩猟展を記念したグッズ販売も行われる。
一般販売チケットは12月20日から販売が開始されているので,公式サイトの内容を確認して申し込もう。なお,大阪展では来場当日(+平日)限定の再入場できる割引チケットも販売される予定だ。
モンスターハンターワイルズの発売1週間前という絶妙な時期での開催となる大阪展。地域によって来訪は難しいかもしれないが,このタイミングで来場できれば,プレイに向けて気持ちが盛り上がるのではないだろうか。
「モンスターハンター20周年-大狩猟展-」公式サイト
「モンスターハンターワイルズ」公式サイト
「モンスターハンター」ポータルサイト
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