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ロッククライミングをゲーム化したフランス生まれの「Cairn」。偉大なる“カミの山”への登頂を目指せ![gamescom]
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印刷2024/08/23 20:04

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ロッククライミングをゲーム化したフランス生まれの「Cairn」。偉大なる“カミの山”への登頂を目指せ![gamescom]

 gamescom 2024で,フランスのThe Game BakersのPC向けリアル登山シム「Cairn」のデモに挑戦しつつ,開発チームを率いるエメリック・ソア(Emeric Thoa)氏に話をうかがってきた。

画像集 No.001のサムネイル画像 / ロッククライミングをゲーム化したフランス生まれの「Cairn」。偉大なる“カミの山”への登頂を目指せ![gamescom]
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 2020年,手を携えた男女の逃避行を描くゲーム「HAVEN」で脚光を浴びたThe Game Bakersの次なる新作は,アルプス山脈の巨峰を連想させる“Mt. Kami(カミの山)”に挑む,ロッククライミング(アルパイン・クライミング)を体験するゲームだ。

 プレイヤーは主人公アーヴァ(Aava),もしくはマルコ(Marco)として,左右の手足を順番に動かして岩肌を登っていく。岩の割れ目やでっぱりに手足をかけて踏ん張り,少しずつ上を目指していくシミュレーション性の高さはもとより,カミの山の途方もないスケール感を凌駕すべく,己でルートを開拓する登頂ルートの攻略も楽しめる。

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 ソア氏によると,多くの人が興味を持っていても簡単には挑戦できないロッククライミングの楽しさをゲームとして昇華させているのが,この「Cairn」であるという。
 ゲームとしては,オトモとなるクモ型ロボットがザイール(ロープ)を回収してくれたり,必要な物資を運んだりしてくれるなど,煩雑な部分が自動化されているおかげでプレイも快適だ。

 それでいて,山頂までのルートはあらかじめ決められているわけではなく,プレイヤーは岩肌を観察して「このルートだと傾斜がゆるくて登りやすそうだ」とか「慣れてきたから,足が釣り下がってしまうスリリングな道に挑戦しよう」だとか,自身の意志で道筋を開拓していくわけだ。

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 アクション操作はほどよいバランスで調整されており,てきとうに手足を動かしてもプレイヤーキャラクターは踏ん張ってくれる。だが,ゲームに慣れていない段階では,足の関節が奇妙な曲がり方をしてしまったり,無理な体勢で体の疲労がたまってしまったりもする。

 もたもたしていると体が震えて落下してしまうこともあるのだが,踏ん張ることでの疲れはコントローラのハプティック機能により手もとに伝わるため,画面の緊張感がじわりと押し寄せてくるようだった。

 とはいえ,操作に慣れるとサクサク進むことができるし,ピトン(岩にはさむ釘のようなデバイス)を打ち込んでザイールをフックすることで,命の保険をかけておくことも可能だ。

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 どれだけ効率よく登れるかにもよるが,少なくとも序盤のゲームプレイでは数分に1度,休憩できるスペースと出会えるので,そこで手指の緊張感をほぐすことができる。プレイヤーはキャンプを張って飲食の補給をしたり,休眠して疲れを癒したりすることも可能だし,道中ではさまざまなNPCとの出会いや交流も待っているという。

 前述したように,登頂までのルートは事前に設定されていないものの,自分がたどってきたルートや失敗したルートはチェックできるようになっていて,リリース後はほかのクライマー(プレイヤー)とも比較できるようにするとソア氏は話す。実際,15分ほどプレイしただけでも,1つのルートを克服したときの達成感が高く,自宅で家族や友人とアレコレ話しながらクライミングしていくのも楽しいだろうと思えた。

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 そんな「Cairn」は2025年中の発売予定とされ,すでに公開されているSteamストアページによると,日本語にも対応するとのこと。

 ソア氏は「gamescomのオープニングライブでトレイラーを発表後,日本からのウィッシュリストの多さに驚いています」と語っていたように,日本のゲーマーの興味はすでにうなぎ上りらしい。詳細は未定ながらもコンシューマ機向けのリリースも予定しているとのことだった。

「Cairn」を紹介してくれた,The Game Bakersの創業メンバーの1人でもあるクリエイターのエメリック・ソア氏。12回にも及ぶ渡日経験がある日本通で,もちろんMt. Kamiの名称も日本語に由来している
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