プレイレポート
「Castlevania」ほか全DLCもセットに。滑らかに動くドット絵が美しい2Dアクション「Dead Cells+」(今日から始めろApple Arcade #16)
Appleが月額900円(税込)/年額6,000円(税込)でiPhone / iPad / Mac / Apple TV / Apple Vision向けに提供している,ゲームのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」。
広告やゲーム内課金なしでプレイできるタイトルが現在200種類以上配信されているこのサービスの中から,4Gamerがチョイスしたタイトルを紹介していくのが,この連載だ。
第16回では,Motion TwinとEvil Empireが開発を手がけ,Playdigiousが販売する名作ローグライト2Dアクション「Dead Cells+」を紹介する。
「Dead Cells+」
オススメポイント
1.ヌルヌル動くドット絵の爽快感あふれるサイドビューアクション
2.プレイするたびに腕と知識が身に付く探索系“ローグヴァニア”
3.追加有料DLCも全部入り! 「Castlevania」(悪魔城ドラキュラ)コラボDLCも遊べる!
「Dead Cells+」ダウンロードページ
オリジナルの「Dead Cells」(PC / PlayStation 4 / Xbox One / Nintendo Switch / iOS / Android)が発売されたのは2018年のこと。錬金術の失敗により意識のある不定形生物となった主人公が,監獄に無数にある死体を乗っ取り,この場所から脱出するための戦いと探索を進めていく2Dスタイルのアクションゲームだ。PCやコンシューマ機向けにリリースされるとその面白さがクチコミで広まり,2023年には全世界での販売本数が1000万本を超えたという。
iOS向けには買い切り版の「Dead Cells」も発売されているが,現在までに配信された有料DLCもすべてセットになったApple Arcade専用のバージョンが,この「Dead Cells+」である。
監獄の最深部で蘇る主人公は,武器を2つ,スキル(サブ装備)を2つ,アクセサリーを1つ装備できる状態で迷路状になったステージを探索し,敵と戦いながら歩みを進めていく。ダークな世界観はすべてドット絵で表現され,それが滑らかに動く様子は見ていて飽きることがない。
ゲームはローグライトのシステムにのっとり,マップの形が毎回変わり,装備品も冒頭で選べる3つの武器以外は現地調達となる。攻撃力やHPも道中で手に入る「スクロール」によって上昇していくが,HPが0になって倒れてしまうと装備品や持ち物をすべて失い,ステータスも基本値に戻ってしまうゲームシステムが導入されている。
攻略のカギを握るのが,敵を倒すと入手できる「セル」だ。これを持ってステージをクリアすると,ステージ間にいる「収集者」がこのセルと引き替えに主人公に恒久的なアップグレードを施してくれる。
回復薬の所持や,死んだときに持ち越せるゴールドの保持などの基本的なものから,やはり敵から入手する「図面」を持ち込むことによる新しい武器のアンロックなどがあり,やられるたびにイチから始めなければならない主人公の助けとなってくれる。
もう1つ,本作には特定の場所に,特別な演出のもとに「エリート」という強敵が登場する。通常はアイテムや多くのセルを落とすボーナスキャラクター的な存在なのだが,なかには特別なエリートが存在していて,彼らを倒すと「ルーン」というアイテムが手に入る。これを持っていると,それまで行けなかった移動ルートを開拓できるようになるのだ。この仕組みにあやかり,本作は「ローグヴァニア」なるジャンルをうたっている。
ゲームとしてはほどほどに難しい部類で,とくにプレイを開始したばかりのうちは何度も死んでしまうだろう。プレイを重ねるうちに操作や敵の特性が理解でき,セルで能力や装備をアンロックし,ルーンを見つけることで少しずつ行ける範囲が増えていく。
ほとんどダメージを受けずに次のステージに進めたり,装備を使い分けてボスを効率良く倒すことができたりすると,自分の腕前が確実に上がっていることを実感できるはずだ。
装備できる武器も多彩で,剣などの近接武器や弓などの遠距離武器のほか,パリィをすることで敵にダメージを与える盾など3カテゴリが存在し,それぞれの攻撃手段もバラエティに富んでいる。同様に,スキルにも3カテゴリが存在していて,プレイスタイルに合わせた装備とスキルを選んで進めていける。
武器によってはランダムで追加効果が付くものもあり,プレイするたびに違った感覚で挑めるのも面白いところだ。
最後に,いくつかのDLCの中でとくに目玉となる「Return to Castlevania」について触れておこう。追加コンテンツのうち唯一のコラボDLCで,KONAMIの「Castlevania」(悪魔城ドラキュラ)の世界が「Dead Cells」の中に登場する。
条件を満たすと最初のステージから悪魔城へと向かうルートが現れ,そこに足を踏み入れると,BGMが「悪魔城ドラキュラ」シリーズのものへと変化。リヒター・ベルモンドやアルカードとの邂逅や,ステージ間には収集者の代わりにシャノアが登場するなど,ファンにはたまらない演出が導入されている。
元々武器にはムチが存在していて,このルートで装備するにはぴったり。ほかにも「マリアのネコ」や「アルカードの盾」「クロス」など作品にあやかった武器の図面も入手できるようになる。
このステージのドット絵の美しさは特筆すべきもので,巨大な月をバックにそびえる悪魔城の様子は必見だ。
すでに多くのプラットフォームでリリースされ,プレイ経験のある人も多いと思われるが,未体験のApple Arcade加入者ならば,ぜひ遊んでみて,ドット絵2Dアクションの神髄を味わっていただきたい。
Apple Arcade:月額900円(税込) / 年額6000円(税込)
Apple One:月額1200円(税込)
※「iCloudプラス(50GB)」「Apple TV+」「Apple Music」「Apple Arcade」を利用可能
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