プレイレポート
[プレイレポ]本日配信! スマホ版「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン」は,より手軽にプレイできる仕上がりに
「ドラゴンクエストX オフライン」は,2012年にサービスが始まったMMORPG「ドラゴンクエストX オンライン」を,オフラインでひとりでじっくり遊べるよう,グラフィックスやゲームバランスを一新したタイトルだ。
2022年にPC(Steam),PS5,PS4,Switch向けにリリースされているが,さらにスマホでも遊べるようになったわけだ。
配信に先駆け,本作の序盤部分に触れられたので,インプレッションを交えてその概要とスマホ版ならではの追加機能を紹介しよう。
※画面写真はすべて開発中のものです
「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン」公式サイト
「ドラゴンクエスト」シリーズのナンバリングタイトルとして登場した「ドラゴンクエストX」は,さまざまな種族が生活している世界“アストルティア”が舞台だ。プレイヤーは,とある出来事を切っ掛けに,旅の先々で出会う仲間たちと冒険を繰り広げることになる。
オフライン版は,エルフのフウラ,ドワーフのダストン,ウェディのヒューザ,オーガのマイユ,プクリポのラグアスの5人を仲間とした「目覚めし五つの種族」の物語を中心にプレイを楽しむ形だ。またDLCを購入すれば,王女アンルシアを仲間にした「眠れる勇者と導きの盟友」のストーリーも体験できる。
主人公であるプレイヤーキャラクターは,「キャラメイク」で見た目を自分好みに変えられる。またプレイ開始時の職業は,シリーズでお馴染みの「戦士」「僧侶」「魔法使い」「武闘家」「盗賊」「旅芸人」から選べ,クエストをクリアすることで,新たな職業にも転職できる。
NPCから依頼されるクエストを達成することで報酬を獲得できる。クエストによっては,便利機能が解放されることも |
コンテンツは豊富で,物語や戦闘のほか,「釣り」や豪華な報酬を入手できる「魔法の迷宮」,「娯楽島ラッカラン」では4種類のカジノゲームなどをプレイすることができる。また世界には,長く生きた魔物が転生して見た目や呼び名が変わった「転生モンスター」も存在。なかなか出会うことはできないが,倒すことができれば,「ふしぎな鍛冶」のレシピや鍛冶・錬金用の素材など貴重なアイテムを手に入れることが可能だ。
オフライン版の超大型拡張ダウンロードコンテンツのみで体験できる,超高難度バトルコンテンツ「追憶の幻闘戦記バトルファンタズム」も用意されているので,オンライン版と同様に長期間にわたって,さまざまなコンテンツを楽しめるだろう。
一緒に冒険する仲間は,まず操作できないゲストとしてパーティに参加する。その後,ストーリーの展開に応じて,正式なパーティメンバーとなる |
前置きが長くなったが,プレイ序盤の物語や流れを紹介していこう。
本作の冒頭では,主人公の故郷である「エテーネの村」が「冥王ネルゲル」によって滅ぼされてしまう。その理由は,かつてエテーネの民が使っていた「時渡りの術」にあった。
この秘術は現代に伝承されていないのだが,その存在を危険視したネルゲルがエテーネの民を根絶やしにしたのである。そして村を含むレンダーシア大陸は,「迷いの霧」に包まれてしまう。
ネルゲルの襲撃により,エテーネの村は炎に包まれる |
ピンチのなか,主人公が発動した時渡りの術によって,兄弟姉妹(ゲーム冒頭でいずれか選択)は助けられることになる |
時渡りの術に反応したネルゲルによって,エテーネの民は根絶やしにされてしまう…… |
主人公もネルゲルの襲撃によって死んでしまうのだが,神殿らしきところで目覚める。そして,時を同じくして不幸な死を遂げてしまったオーガ,エルフ,ドワーフ,ウェディ,プクリポのいずれかの種族の若者の身体を借りて生き返るのだ。
生まれ変わった主人公は,各種族が暮らすアストルティア5大陸を巡って,村や町で起きているトラブルを解決していき,その報酬としてキーエンブレムを獲得し,ネルゲルの居城「冥王の心臓」を目指すこととなる。
神殿では,どの種族として生きるのかを選択する。種族によって,その後の冒険のスタート地点が異なる |
冒険中,さまざまなところでネルゲル暗躍の影がチラつく |
戦闘だが,オンライン版では専用フィールドを自由に移動し,位置取りやモンスターとの押し合いが攻略のキーとなる独自のシステムを採用していた。
しかしオフライン版では,従来の「ドラゴンクエスト」シリーズと同じようなターン制コマンドバトルに変更されている。また目立った変更点として,一緒に冒険する仲間たちに,それぞれ独自の必殺技が用意されている。
おなじみとなった「さくせん」を駆使して,戦闘をオートで進めることも可能だ |
通常の戦闘はオートで十分,ボスバトルは適宜手動プレイを挟んだほうがいいというバランスになっている |
スマホ版ならではの追加機能は2つある。1つ目は,グラフィックスやバーチャルパッドの設定,必殺技演出のオン/オフなど,プレイヤーの環境や好みに合わせて遊べるようにする機能だ。
バーチャルパッド設定画面。これらの追加機能は,いずれも「さくせん」から変更できる |
2つ目は,「フレンドのじゅもん」を二次元コードで発行できる機能だ。「ドラゴンクエストX オフライン」では,「冒険者の酒場」にて条件を満たすとほかのプレイヤーをフレンドとして登録できる。
PC版などは,“ひがらなで46文字”と入力が少々めんどうだったのだが,スマホ版は二次元コード化したことにより,SNSなどでシェアしやすくなっている。
なお登録したフレンドは,「モンスター討伐隊」として派遣可能で,派遣後に一定時間経過することで消費アイテムや素材などの報酬を得られる。
なお筆者は,「ドラゴンクエストX オンライン」のプレイ経験はあるのだが,オフライン版を触るのは今回が初めて。オンライン版は,オンラインゲーム特有の長期間遊ばせるためのさまざまな仕掛けが施されており,それぞれのキーエンブレムを獲得するまで,かなり時間を要したことを記憶している。
オフライン版は,ゲームがサクサクと進行し,10時間前後で序盤の目標となる5つのキーエンブレムが集まった。そのほかにもさまざまな調整が行われていることもあり,非常にテンポがよくなっているなと感じた。
レベル上げも楽になっており,武器と防具を上位のものに買い換えるのに必要なゴールドが貯まる程度のバトル回数で,ボス討伐が十分可能なレベルに達するくらいであった。もちろん,ボスバトル時の味方の「さくせん」は「めいれいさせろ」で,適宜手動で回復やサポート行動を行うこと前提ではあるが。
スマホ版の登場によって,さらに手軽に遊べるようになった「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン」だが,配信開始から2025年1月28日まで,30%オフの1960円(税込)で購入できるセールが実施されている。
また有料DLCの「ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オフライン」も,20%オフの1920円(税込)で購入できる。
かつてオンライン版を遊んでいて,あらためてストーリーを楽しみたい人,「ドラゴンクエストX」は未プレイだけど気になっていた人は,この機会にぜひチェックしてほしい。
※画面写真はすべて開発中のものです
「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン」公式サイト
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