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パッドで気持ちよくドリフトできる「Super Woden: Rally Edge」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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ヘアピンの出口でアクセルを踏み込めば,テールが滑りながら次のストレートへ車体が吸い込まれていく。ここはサーキットではない。世界8カ国に広がるラリーステージ。
あなただけのキャリアが,いま始まる。
本日は,ViJuDaが手掛ける「Super Woden: Rally Edge」を紹介しよう。
本作は「Super Woden GP」シリーズのスピンオフにあたるアーケード寄りのラリーレースゲームで,プレイヤーはドライバー兼チームオーナーとして,8カ国にまたがるラリーキャリアを駆け上がっていく。
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このゲームの特徴は,シリーズ従来のトップダウン視点を捨て,車体の後方からやや高めに追従するカメラに切り替えた点にある。
先のコースが見通しやすく,車体には太めの黒いアウトラインが施されたコミック風のビジュアルで,霧や雪の悪条件でも自車を見失いにくい。
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操作感はシミュレーション寄りではなく,スライドを多用するアーケード調で,ゲームパッドで触っているだけで気持ちいいチューニングになっている。
FF・FR・4WDで挙動の性格がはっきり分かれており,FFはハンドブレーキで素直にテールが出る一方,4WDラリーカーは高速域での四輪ドリフトが強烈と,車種ごとに"気持ちいいライン"がまるで違う。
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メインとなるRally Edgeキャリアモードでは,クラスE〜Aのイベントを左から右へ順に解放していく。各イベントは複数ステージで構成され,総合タイムに応じて星と賞金が手に入る。
稼いだ賞金でマシンを購入・アップグレードし,より上位のクラスへ挑む“走る・稼ぐ・強化する”のループが回り続ける仕組みだ。
通常のラリーに加え,チェックポイント制のアーケード競技,パイロンを使ったジムカーナ,1対1で並走するHead 2 Headなど,キャリア内に複数のイベント形式が組み込まれており,同じコースを走っていても飽きにくい設計になっている。
駆動方式で変わるドリフトの"正解"
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本作では「とにかく横を向ければ速い」というわけではない。FFならアクセルオフで後ろを流し,4WDなら高速域で四輪ごと滑らせるなど,駆動方式によってコーナーの攻め方がまるで変わる。
路面もターマック,グラベル,雪,泥とはっきりグリップが異なるため,車と路面の組み合わせで走り方を変える必要がある。
この“車種ごとの限界を探る”感覚が,周回を重ねるたびに発見をもたらしてくれる。
あと1イベントを誘うキャリア設計
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Rally Edgeキャリアは,負けても星や賞金がある程度もらえる設計で,「少しずつでも前に進んでいる」感覚が途切れない。
勝てないイベントがあれば同じレースを再走して資金を稼ぎ,マシンを強化して再挑戦するという軽めのグラインドも織り込まれている。
後半にはコーンイベントなど短時間で稼げる金策コンテンツも解禁され,行き詰まりがストレスに変わる前にちゃんと逃げ道が用意されている。
並走の緊張感が光るHead 2 Head
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キャリア中盤から登場するHead 2 Headイベントは,スタート直後に2台が並走し,途中で別ルートに分岐してから再び合流するという独自の構造を持つ。
相手の影を横目に確認しながら自分のラインを攻める緊張感は,通常のラリーとはまったく異なる味わいがある。
勝てば賞品車が手に入ることもあり,キャリア進行のアクセントとして機能している。
「Super Woden: Rally Edge」は,パッドを握って気持ちよくドリフトできるアーケードラリーの手触りと,車を買い集めて強化していくGTライクな進行を,個人開発のコンパクトな枠に詰め込んだ一本だ。
80台以上の車種,8カ国のステージ,ローカル4人対戦にオンラインリーダーボードまで揃っており,価格に対する満足度はかなり高い。
セガラリーや90年代アーケードレースの空気感が好きな人,シミュレーターほど重くないラリーをパッドで遊びたい人には,まず触ってみてほしいタイトルである。
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