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排水溝の詰まりを取り除き,浸水した街を救う「DrainSim」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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本日は,CodePeasが手掛ける「DrainSim」を紹介しよう。本作は台風や長雨で浸水した市街地を舞台にしたシミュレーションゲームだ。プレイヤーは「排水おじさん」となり,冠水した地区を一つずつ復旧させていく。
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このゲームの特徴は,水の挙動が物理シミュレーションで再現されている点にある。
地形の高低差,掘った溝の深さ,ポンプの設置位置によって水の流れ方がリアルタイムに変わる。つまり各ステージは「水をどこからどこへ逃がすか」を考える排水パズルになっている。
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詰まった排水口のゴミをかき出す,地面をシャベルで掘って傾斜を作る,ポンプとホースをつないで川や湖へ送水する。こうした現場仕事を組み合わせて,水位を下げていくのが基本の流れだ。
使える道具は熊手,バケツ,シャベル,送水ポンプ,潜水ポンプ,フラッドライト,発電機,バリアなど多岐にわたり,ミッションをこなすことで新たなツールやアップグレードが開放される。
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ミッション前にはブリーフィングで現場の状況が示され,所持金の範囲で持ち込む装備を選ぶ「ロードアウト」の工程がある。どの道具をどれだけ持っていくかで,攻略の方針が大きく変わる仕組みだ。
リアルな水の挙動が生む“排水パズル”
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本作の根幹にあるのは,水そのものを相手にするという構造だ。少しシャベルで地面を削っただけで水の流れが変わり,想定外の場所に溜まることもある。
逆に言えば,地形をうまく読んで溝を掘り,ポンプの位置を調整すれば,大量の水を一気に処理できる瞬間がある。
ゲージを減らす作業ではなく,水路を“設計する”感覚。試行錯誤でルートを組み替えていく過程が,このゲーム独自の手応えになっている。
現場を読んで装備を決める
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ミッション前のブリーフィングでは,浸水の規模や地形の特徴,電源の位置,時間帯といった情報が提示される。
本作には昼夜サイクルがあり,夜間作業ではフラッドライトと発電機の配置が視界に直結するため,道具選びの段階から現場の条件を織り込む必要がある。
限られた予算で何を優先するか。ポンプを増やすのか,発電機を手厚くするのか。この判断がステージの難易度を左右する。
水を抜くという,ただそれだけのことに全力で向き合う。それが「DrainSim」だ。派手さはない。
しかし,地形を観察し,道具を選び,水路を設計し,ポンプのスイッチを入れた瞬間に水がざあっと流れ出すあの感覚は,ほかのシミュレーションゲームではなかなか味わえない。
お掃除系シムが好きな人はもちろん,物理パズルやロジスティクスを考えるのが好きな人にも触れてみてほしい一本である。
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DrainSim
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