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少女が自らの悪夢から抜け出していくアクションADV「Dithered」,アナウンスティザーを公開
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本作の舞台となるのは,主人公ペネロペ自身のトラウマによって形作られた世界「リンボ(辺獄)」だ。このおもちゃ箱のような世界では物理法則が通用せず,少女の感情によって風景や構造が変化していくという。
リンボは,ペネロペにとって何度も歩いてきたはずの場所でありながら,一歩進むごとに異変が生じる不安定な空間だ。通い慣れた学校への道は途中で途切れ,空からはピクセルの血が降り注ぎ,隣人の姿は砂へと崩れていく。こうした歪んだ光景を前にして,唯一の合理的な結論は,「これはただの悪い夢だ」という認識である。
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冒険の途中では,「ココ」と「モリー」と名乗る,互いに異なる意見を持つ2羽の鳥が登場し,プレイヤーを導く存在として振る舞う。ただし,彼らは必ずしも味方とは限らない。甘い言葉を用いてプレイヤーを自分たちの望む方向へ誘導しようとする。そのためであれば,怪物を「ただのネズミ」と言い換え,流れる血を「こぼれたジュース」だと言い張ることすらある。
プレイヤーは彼らの言葉を受け止めながら,行動の選択を迫られることになる。選択は物語の分岐に影響するだけでなく,リンボそのものの構造を再形成する要素として機能する。
悪夢に正面から向き合い,抗い続ける「Scream」を選ぶのか。それともトラウマから目を背け,逃避を続ける「Silence」を選択するのか。その判断はすべてプレイヤーに委ねられているという。
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悪夢の世界を進む以上,戦闘は避けられない。本作のバトルシステムはいわゆる「ソウルライク」をベースとしており,即席の武器で攻撃を行うたびにスタミナを消費する仕組みだ。敵の動きを見極め,適切なタイミングで回避を行う,緊張感のある立ち回りが求められる。
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タイトル名が示すとおり,ビジュアル面では「ディザ処理(Dither)」を取り入れた表現が採用されている。ディザ処理とは,本来はデジタル信号処理において,ノイズを加えることで量子化誤差を最小限に抑える技法だ。本作ではこの概念を視覚表現へと応用し,リンボの世界が「崩壊」するのではなく,「溶解」していく過程を,ローポリゴンとノイズの混在によって描き出している。画面全体に漂うざらつきは,現実と夢の境界が曖昧になっていく感覚を強く印象付ける。
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トラウマを抱える女性主人公とダークファンタジー調の世界観は,Spicy Horse Gamesが手がけた「Alice: Madness Returns」を想起させる部分もある。ペネロペは悪夢に立ち向かうのか,それとも目を背け続けるのか。ScreamとSilenceの選択がどのような結末を導くのか,今後の続報に注目したい。
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