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Apple,新型「MacBook Pro」計2製品を発表。独自プロセッサ「M1 Pro」「M1 Max」採用で大幅な性能向上を実現
同社直販サイトにおける価格は,14インチサイズの液晶パネルを搭載する「14インチMacBook Pro」が23万9800円から,16インチサイズの液晶パネルを搭載する「16インチMacBook Pro」が29万9800円(いずれも税込)からとなっている。
Appleは,2020年11月に発売した「MacBook Air」「13インチMacBook Pro」で,Armアーキテクチャベースの独自プロセッサ「M1」を採用して,IntelアーキテクチャのCPUをしのぐ性能を実現した。
新しいM1 ProおよびM1 Maxは,M1を拡張したプロセッサで,8基の「高性能コア」と2基の「高効率コア」という性能と消費電力のバランスが異なるCPUコアを計10基組み合わせており,M1と比べて最大70%高速であるという。また,最新の8コア型Intel CPU(※具体的なCPU名は非公開)と比べても,同一の消費電力レベルで約1.7倍高性能であるそうだ。
さらに,M1 Proは最大16コアの,M1 Maxは最大32コアのGPUを統合しており,8コア型Intel CPUの統合型グラフィックス機能と比べて,M1 Proは最大7倍の性能を実現したという。
M1 ProおよびM1 Maxは,1つのサブストレート(≒基板)上にCPUやGPUを含むSoC(System-on-a-Chip)とメインメモリを実装することで,PCの性能を大きく左右するメモリバス帯域幅を大幅に増大しているのもポイントだ。M1 Proでは,メモリバス帯域幅200GB/sのメインメモリを最大32GB搭載。M1 Maxに至っては,メモリバス帯域幅は最大400GB/sに達しており,メインメモリ容量も最大64GBになる。
ちなみに,IntelのデスクトップPC向け第11世代Coreプロセッサ(開発コードネーム Rocket Lake-S)でも,メモリバス帯域幅は50GB/sなので,M1 Pro/Maxのメモリバス帯域幅がどれだけ広いかがうかがえよう。
話をMacBook Pro本体に戻そう。新型MacBook Proでは,液晶パネルに「Liquid Retina XDR」を採用したのも見どころだ。Liquid Retina XDRは,2021年モデルの「iPad Pro」が初めて採用したもので,極小のLED「Mini LED」を並べたバックライトを採用することで,持続輝度(≒標準輝度)で最大1000nit,ピーク輝度では最大1600nitという非常に高い輝度と,100万:1という高いコントラスト比を実現するのが特徴だ。
最大リフレッシュレートは120Hzと,ゲーム用途にも十分な高速表示も実現している。
そのほかにも,Thunderbolt 4ポートを3基備えるほか,HDMI出力も搭載しており,M1 Pro搭載モデルは2台までのApple製ディスプレイ「Pro Display XDR」を,M1 Max搭載モデルは3台までのPro Display XDRと1台の4K解像度ディスプレイを同時に接続可能であるという。
独自プロセッサの採用によって大幅な性能向上を実現したとアピールしているだけに,ゲームの実行性能も非常に気になるところだ。
AppleのMacBook Pro製品情報ページ
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