テストレポート
【速報】PS Vita TV発売。取り急ぎ分解してみた
4Gamerでは,朝一番に量販店へと赴いてVita TVを入手し,取り急ぎ分解してみた。詳細な“腑分けレポート”はあらためてお伝えする予定だが,まずはファーストインプレッションを速報としてお伝えしておきたい。
※注意
ゲーム機の分解はメーカー保証外の行為です。分解した時点でメーカー保証は受けられなくなりますので,本稿の記載内容を試してみる場合には,あくまで読者自身の責任で行ってください。分解によって何か問題が発生したとしても,メーカーはもちろんのこと,筆者,4Gamer編集部も一切の責任を負いません。また,今回の分解結果は筆者が入手した個体についてのものであり,「すべての個体で共通であり,今後も変更はない」と保証するものではありません。
主要なLSIがPCH-1000世代のもので構成されているVita TV
というわけで,分解した本体の写真から何点かを掲載してみるが,「おっ」と思わされたのは,メインのSoC(System-on-a-Chip)と,富士通製のスイッチングコントローラが,初代PS VitaのPCH-1000シリーズのものと同じだった点だ。10月10日に発売された新型PS Vita,PCH-2000シリーズでは,SoCとスイッチングコントローラが刷新されているというのをお伝えしているが(関連記事),Vita TVにその新型チップは使われていない。
本体から基板を取り出したところ。基板はSoCが載る側も大きなカバーで覆われていた |
カバーを外すと,SoCを覆うEMIシールドと,富士通製のスイッチングコントローラが姿を見せる。後者でヒートスプレッダが用意されている点に注目 |
EMIシールドの下に置かれていたメインSoC。型番と思しき刻印は「CXD5315GG」だった |
なぜメインのLSIをPCH-2000と揃えなかったのか。その理由は分からないが,Vita TVはACアダプター駆動なので,バッテリー運用時間を考慮する必要はなく,当然のことながら,徹底的な低消費電力化を図る必要もない。そのあたりから,コスト的に旧型LSIが選択された,という可能性はあるだろう。もちろん,設計された時期がPCH-2000よりも前だった可能性も,十分にあり得る。
一方で,PCH-1000&2000シリーズに搭載されていないチップもいくつか見られた。たとえば有線LANのコントローラや,HDMIトランスミッタらしきチップを,現時点では確認している。
序盤でもお知らせしたとおり,詳報は,構成要素の検討が終わり次第掲載するつもりなので,お楽しみに。
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