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「僕が一番盛り上がっています」アンバサダー山本耕史さんが語る,東京コミコンでしか味わえない特別な時間
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印刷2025/12/06 08:00

イベント

「僕が一番盛り上がっています」アンバサダー山本耕史さんが語る,東京コミコンでしか味わえない特別な時間

 映画スターたちに実際に会えるイベントがあるなんて──そう思うだけで胸が高鳴る。
 「東京コミコン」は,映画・コミック・アニメ・ドラマなど世界のポップカルチャーが集結する,日本最大級のエンターテインメントイベントだ。今年2025年も,幕張メッセにて12月5日〜7日の3日間にわたり開催されている。

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 今年は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」40周年を記念し,ビフ役のトム・ウィルソンさん,ロレイン役のリー・トンプソンさん,ジェニファー役のクローディア・ウェルズさん,そしてドク役のクリストファー・ロイドさんがそろって来日する特別な年となった。

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 さらに,「ウォーキング・デッド」シリーズや「処刑人」シリーズで知られるノーマン・リーダスさんが今年も参加。4Gamerとしても「DEATH STRANDING」でおなじみの存在だけに,どこか親しみを覚える読者も多いだろう。

 そして筆者が個人的にも大好きな「ザ・ボーイズ」からは,主人公ヒューイ・キャンベル役のジャック・クエイドさん,ブッチャー役のカール・アーバンさんが来日し,会場の熱気を一段と高めている。最終シーズンとなるシーズン5が2026年に配信予定というタイミングでの登場とあって,ファンにとっては見逃せない機会だ。

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 映画・ドラマを中心に世界的人気作品のキャストが勢揃いし,会場はまさに“スターと出会える非日常空間”となっている。

 そんな豪華すぎるコミコンでアンバサダーを務めるのが,俳優の山本耕史さんだ。
 初日のメインステージで行われたオープニングセレモニーのあと,山本さんは囲み取材に応じ,海外セレブとの交流で受けた刺激や,コミコンへの思いを率直に語ってくれた。

山本耕史さん
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豪華キャストに囲まれて──
山本耕史さん,コミコン体験を語る


――セレブとの対面も多い初日でしたが,アンバサダーとしてどのような印象を持たれましたか。

山本耕史さん(以下,山本さん):
 いや,やっぱりセレブのすごさに圧倒されましたよね。もちろん一人ひとりとしっかりご挨拶する時間はなかったんですけど,聞いたら“昨日着いたばかりでまだ疲れてるよ”っていう方も多くて。それでも皆さん本当にフランクで,緊張感とワクワクが混ざってるような雰囲気のまま,同時にすごくリラックスした姿を見せてくれるんです。

 正直,こんな大役のアンバサダーを務められるのかなって思っていたところもあったんですけど,逆に“楽しんでいいんだな”って思わせてもらいました。会場の皆さんや来ているセレブの方々がそう感じさせてくれた,というのが今の心境ですね。

――特に印象に残った海外セレブはいますか。

山本さん:
 それはもう愚問というか……皆さんすごいんですけど,僕は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ど真ん中世代なので,キャストの皆さんはやっぱり特別でしたね。

 あとは最近で言うと,僕もNetflix作品をよく観るので,“ダリル”役のノーマン・リーダスさんはやっぱり存在感ありますよね。「ウォーキング・デッド」の“シェーン”を演じていたジョン(バーンサル)さんも近くにいらして,フリスクをくれたりして(笑)。すごくフランクで,見ていても気持ちいい。

 それから「ザ・ボーイズ」の出演者の方々も好きなんですよ。ただ,今日は並んで軽く挨拶するくらいしかできなかったので,この3日間で少しでもお話できたらと思っています。

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――アンバサダーとして,何か事前に準備されたことはありますか。

山本さん:
 いやもう,準備するまでもないくらいのそうそうたるメンバーなので(笑)。ただ,もちろんお名前を失礼しないように作家さんやライターさんなど,分からない方はちゃんと調べて臨みました。

 僕は普段,当日まとめて集中して把握するタイプなんですけど,今回のコミコンに関しては珍しく,かなり前から“誰が来るのか”“どこでやるのか”“自分は何をするのか”を調べました。俳優の仕事とは違ってセリフがあるわけではないので,その準備が必要だと感じたんです。

――セレブの皆さんとは挨拶されましたか。

山本さん:
 少しだけお話しました。鏡開きのときにジョンさんやイライジャさんの隣だったんですけど,「どっちでやる?」みたいな本当に軽い会話ですね。日本が初めての方もいて,そういう簡単な自己紹介を交わした程度ですけど,皆さん温かかったです。

――海外セレブの印象はいかがでしたか。

山本さん:
 海外の方と会うと,いつも「なんて優しくてフランクなんだろう」って思うんですよね。去年も海外の人と長く仕事することがあって,どこか構えていた自分を“いやいや,もっとオープンでいいんだよ”って気づかせてもらったんです。

 今回もそう。こんなすごい人たちなのに,フランクに接してくれる姿を見ると心が洗われるというか,感動しますよね。

――アンバサダーとしてイベントをどう盛り上げていきたいですか。

山本さん:
 いやもう,僕自身が盛り上がっちゃっているので(笑)。皆さんが今日すでにイベントを盛り上げてくださっているので,無理して“盛り上げないと”というよりは,この勢いに身を委ねて楽しみたいです。

 こんな形でイベントに参加できること自体がすごくありがたいし,普段なかなか会えない方々に出会える貴重な機会ですからね。この3日間で,いろいろなイベントも予定されているので,ぜひ楽しんでもらえたらと思います。

――コミックキャラクターを演じる難しさについて教えてください。

山本さん:
 コミック原作って,ファンの方々の理想がいい意味で高いんですよ。期待も大きいし,そのぶんプレッシャーにもなる。寄せていこうとしても,どうしても寄せきれない部分もあるし,声や佇まいが違ったりするのでね。

 だから僕は逆にあまり気にしすぎないようにしています。“具現化する”ってすごく難しいことなんですよ。

――演じてみたいキャラクターはいますか。

山本さん:
 あんなセレブの皆さんの前で言うのもあれですけど……僕,結構鍛えてるんですよ。でも今日見たら,向こうの方々は平気で“デカい”。すぐ分かるくらい(笑)。いや,さすがだなと思いました。

 スタイリストさんには「それ以上大きくしないで」って言われてるんですけど,重いものが上がると楽しくなっちゃうんですよね。それとの戦いです,今は。

――今年はどんな1年でしたか。

山本さん:
 あっという間でしたね。もう12月ですし。去年や一昨年のほうが濃かった印象があって,今年は逆に,ペース配分しながら過ごせた年だった気がします。

――50歳を迎える心境を聞かせてください。

山本さん:
 そうなんですよ,来年50歳なんですって。江戸時代なら生きてないですよね(笑)。
 人生の折り返しはもう過ぎているかもしれないし,一つひとつをもっと大切にしたいという思いがあります。衰えないよう努力もしていますが,“衰えることによる良さ”もきっとある。

 そのバランスをどう自然に受け入れていくか──50歳からは,俳優としても,人としても,そこを考えていきたいですね。

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