連載
Switch Liteのボディを透明にしたかったので,分解して交換してみた(「買い物Surfer」第14回)
筆者は昔から「持ち運べるゲーム機」が大好きで,ゲームボーイもゲームギアも,SPも,Advanceも,microも,DSも3DSも2DSもPSPもVitaも,使いもしないのに色違いとかデザイン違いを集めている(ゲーム&ウオッチという原体験のせいかもしれない)。
Nintendo Switchはそもそも定義上が据え置き機だし,本体も大きくてちょっと可愛げがないのだけど(でも有機EL版は画面も大きくてキレイで好きです),Nintendo Switch Lite(以下,Switch Lite)となると話は別だ。Vitaよりちょっと大きいくらいのサイズで集めたくなるし,いろいろなバリエーションに期待してしまう。
でも昨今は,昔のように限定版がポコポコ出ないので,ちょっと不満。仕方がないのでスキンシールでも貼って気分を変えようかなと思っていたら,Amazonで交換用のシェルを発見した。そういえばあったな,こういうの。分解がちょっと大変そうなJoy-Conもないし,Switch Lite程度なら分解できるだろうと思ったので,試しにやってみることにした。
その結果が上の写真だ。仕上がりは大変気にいったし,この手の作業をやったことがある人なら何の苦もなくサクサク進む(ちょっとネジが多いけど)。しかし分解作業をしたことがない人にはなかなか難儀かもしれないので,試しに手順を全部写真で記録しておいた。
このまんまの手順でやれば誰にでもできるはずだ。時間がある年末年始に,もしかしたら壊れるかもしれないSwitch Liteと,ちょっとの予算と勇気があるなら,ぜひ。自分だけのSwitch Liteが作れて,気分も上がる。
今回使ったのは,eXtremeRate製の以下のハウジングシェルだ。3000円ほどのプライスで,全21種類という品揃え。目が迷うこと間違いなし,だ。ボーダースクリーンフィルムのフレーム色も本体シェル色に合わせてあるっぽいので,どれを買っても色のバランスは取れそうだ。今回は,グレイシャーブルーという一番スケルトンぽいやつを選んだ。
eXtremeRate Switch Liteに対応 DIY互換ケース(Amazonアフィリエイト)
セットには,ハウジングシェルと各種ボタン,ボーダースクリーンフィルム,工具,スペアネジなどが含まれている。中でもネジは,スペアと言いつつかなりの量が入っているし(さすがに全部はまかなえないが),L/Rボタンに使う小さなスプリングまで予備が入っていて,とても気が利いている。油断するとビヨーンと飛んでいってしまうので,あれをなくす人は多そうだ。
とはいえ,ドライバー類は工具のレベルが命取りになることもあるので,できれば別途それなりのものを揃えておきたい。もちろんキット同梱のものでも実際にちゃんと使えたので,それはそれで大丈夫。
しかし,液晶パネルを取り外すときに必要となるヒートガンは,調達しておこう(普通のご家庭にはあまりなさそうだし)。2000〜3000円で買えるもので十分だ。ドライヤーをHOTに……すれば代用できるとは思うが,あまりお勧めはしない(ドライヤーは100℃くらいまでしか温度が上がらないので作業効率が悪い)。
というわけで,キットのほかに揃えておきたいのは下記。順調にサクサクと進めても3時間程度はかかるかもしれないので,時間のあるときに一気にやってしまったほうがいい。とくに時間を置くと,どれがどこのネジだったか分からなくなるし,子供やネコ,元気がありあまってる犬や,なんでも片付けてしまうパートナーが近づいたら大変だ。
また当たり前だが,作業を始める前には
・本体の電源をOFFにする
・ゲームカードを抜いておく
・microSDを抜いておく
以上を忘れずに。
プラスドライバー | 1.5mm(PH000) | 200〜300円 |
Y型ドライバー | 1.5mm(Y00/Y1.5) | 300〜500円 |
ヒートガン | Amazonあたりで適当なものを | 2000〜3000円 |
広い机面 | できれば白木のようなネジが目立つ色がいい |
揃ったところで,では実践。以降はひたすら手順だけを書き記す。念のためだが,もし冬場に分解作業をするなら,作業前に念入りに手を洗って,静電気除去グッズなどでカラダの電気をゼロにしておこう(かつて火花を飛ばしてSIMMを壊した者からの忠告)。
ゲーム機の分解はメーカー保証外の行為です。分解した時点でメーカー保証は受けられなくなりますので,本記事の内容を試してみる場合には,あくまで読者自身の責任で行ってください。分解によって何か問題が発生したとしても,メーカーはもちろんのこと,筆者,4Gamer編集部,Aetas株式会社は一切の責任を負いません。また,今回の分解結果は筆者が入手した個体およびキットについてのものであり,「すべての個体において共通で,すべてそのまま適用でき,今後も変更はない」ことを保証するものではありません。
(1)中身をむき出しにするまで
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