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[TGS 2013]ゲーム業界が舞台のドラマ「東京トイボックス」,ガンホーブースで行われた制作発表会の模様をリポート
「東京トイボックス」は,ゲーム業界を舞台に,スタジオG3という小さなゲーム会社の破天荒な社長,天川太陽とその部下たちが「そのゲーム,本当に魂が入っているか?」をキーワードに繰り広げる物語で,2012年マンガ大賞で2位に輝いた作品だ。
ゲーム業界が舞台ということで,ガンホー傘下のアクワイアが,物語のリアリティを追求するために協力しており,ガンホーの森下一喜氏がドラマ化の話を持ちかけたのにはこうした背景もあるようだ。
制作発表会では,主演の要 潤さん(天川太陽役)をはじめ,AAAの宇野実彩子さん(月山星乃役),福士誠治さん(仙水伊鶴役)のキャスト3人が登場。ゲーム業界を描いているドラマということで,ちょうど福士さんがハマっていた「パズル&ドラゴンズ」(iOS/Android)を始めたエピソードなどを披露した。ちなみに「子供のころ,ハマったゲーム」という話題では,要さんが「ツインビー」(どのシリーズ作品なのかは不明),宇野さんは「たまごっち」(ただし,発売当時は買えず,友達から借りて遊んでいたとのこと),そして福士さんは「テトリス」などのパズルゲームが好きだったと話している。
また,劇中で要さんが「電脳戦士モバイラー」のコスチュームを着て,変身ポーズをすることについては,「仮面ライダーG3で叶わなかった夢が叶った」(変身ではなく,警察の強化服を装着する仮面ライダーG3には変身ポーズがなかった)と語った。
宇野さんはこれまでゲームにほとんど触れていなかった点が,役の月山と共通しており,これから自分自身もどうなっていくか楽しみだと話した。果たしてドラマが進むにつれて,月山のような変化が宇野さん自身にも起こるだろうか。
福士さんは,劇中に秘書に膝枕をしてもらったりと大変おいしいシーンがあることを指摘され,「もちろん,楽しんでますよ(笑)」と語ったうえで,こういった面とは別に切れ者としての顔も持つ,仙水の二面性を楽しんでいるという。
さらに,原作者のうめ先生こと,小沢高広氏,妹尾朝子氏の両名も登場。最初に森下氏からドラマ化の話を持ちかけられたとき,寝耳に水でかなり驚いたようだ。しかし,実際の撮影を見学し,うまく撮影が進まないときに,監督が「俺が撮る!」と自らカメラを手にしようとした場面を目の当たりにして,原作同様,“ものづくり”へのこだわりを感じたそうだ。
ちなみに,天川太陽がゲーム作りのこだわりからスケジュールを遅らせまくることについて,これは漫画の中だけの話であって,現実では許されないことと語る。作者自身は,締め切りはしっかりと守っているとのことだが,納品したものの仕上がりに満足できず,休載してくれるように頼んだことはあるという。このときは,結果的に編集部がスケジュールを調整し,若干締め切りを延ばしてくれたとのこと。不満のあった箇所を修正して,無事に掲載されたそうだ。これもまた,“ものづくり”にかける情熱ゆえのエピソードなのだろう。
小沢高広氏 |
妹尾朝子氏 |
森下一喜氏 |
「東京トイボックス」に惚れ込み,うめ先生にドラマ化を直談判をしたという森下氏としては,「この物語を今ゲームにあまり興味のない人にも見てほしい」と話した。そんなテレビドラマ「東京トイボックス」は,2013年10月15日(土)11:55からテレビ東京系6局ネット(TX・TVO・TVA・TVh・TSC・TVQ)で放送される予定だ。
個人的には,太まゆ眼鏡ぱっつんおでこ,さらにSな半田花子が見てみたいところ。彼女が登場するくらいまで放送が続く,人気ドラマになることに期待したい。
TVドラマ「東京トイボックス」公式サイト
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