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PS4,PS Vita対応のストリーミングサービス「PlayStation Now」のユーザーテストを体験。快適さと画質は予想以上だ
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印刷2015/08/28 17:51

プレイレポート

PS4,PS Vita対応のストリーミングサービス「PlayStation Now」のユーザーテストを体験。快適さと画質は予想以上だ

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(以下,SCEJA)は,PlayStation 4/PlayStation Vita/PlayStation /Vita TVに対応したゲームストリーミングサービス「PlayStation Now」のユーザーテストを,2015年8月20日に開始した。
 PlayStation Nowは,クラウド技術を活用してPlayStationのゲームをストリーミングで配信し,ゲームをローカルに保存することなくプレイできる有料サービスで,北米ではPlayStation 4向けに,2015年1月13日からサービスが提供されている。

画像集 No.001のサムネイル画像 / PS4,PS Vita対応のストリーミングサービス「PlayStation Now」のユーザーテストを体験。快適さと画質は予想以上だ

 今回の国内テストは,希望者の中から抽選で選ばれた国内の一般ユーザーに向けて行われているもので,「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」「ICO」「パペッティア」「TOKYO JUNGLE」「The Last Guy」の5タイトルを,PS4/PS Vita/PS Vita TVでプレイできるという内容となっており,9月8日まで行われる予定だ。本稿ではPS4とPS Vitaを使って実際にこのテストに参加して確認できた,プレイまでの手順や,そのプレイフィールなどについてお届けする。

 このテストでは,専用のアプリケーションをPlayStation Storeからダウンロードし,そこから各ゲームの購入手続き(無料)を行うとプレイできるようになるという手順になっていた。一度手続きを行えば,PS4ならホーム画面に表示されるコンテンツから,PS Vitaならアプリ起動後のLiveAreaから直接起動可能だ。
 起動後は認証や接続テストなどが行われ,遅くとも1分前後でタイトル画面が表示される。ゲーム中の各種説明などを見ると,どの作品もPS3版(ICOも含む)をストリーミング配信しているようだ。
 それぞれのゲームを実際にプレイしてみると,操作感や画質は手持ちのPS3でプレイしているのとほとんど変わらない感覚で,異なるのはPS4ならばコントローラがDUALSHOCK 4ということぐらい。下位互換のないPS4でPS3のソフトが動くというのは,ことのほか感動的で,個人的に昔はまったThe Last Guyは今遊んでも面白く,つい原稿執筆の必要以上に長くプレイしてしまった。ちなみにDUALSHOCK 4で操作した場合,[SELECT]と[START]はタッチパッドの左と右に,PS Vitaの場合は[L2/R2/L3/R3]の4つのボタンが画面端のタッチにアサインされていた。

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画像集 No.003のサムネイル画像 / PS4,PS Vita対応のストリーミングサービス「PlayStation Now」のユーザーテストを体験。快適さと画質は予想以上だ 画像集 No.004のサムネイル画像 / PS4,PS Vita対応のストリーミングサービス「PlayStation Now」のユーザーテストを体験。快適さと画質は予想以上だ

 気になったのはやはりストリーミングと回線の関係だ。回線が不安定になると画面右上に警告のアイコンが現れ,ゲーム画面の画質が速度に合わせたものに最適化されていく。YouTubeやニコニコなどの動画サービスなどを見ているとき,回線が不安定になると画質が徐々に落ちていく状況を頭に浮かべてもらえればわかりやすいかもしれない。このままの状態でも,操作に遅延は感じられず,プレイ自体は続行できたが,画面のコマ落ちや,極端な画質劣化によってプレイしづらくなることがあった。
 また,この状態が長時間続くとゲームが自動終了してしまう仕様になっており,ICOのような手動セーブのゲームや,The Last Guyのようなステージごとにセーブされるゲームは,予期しない終了でゲームがやり直しになってしまうこともある。ゲームのレジューム機能やその場セーブなどはないため,いいところまで進めて落ちてしまうのはかなり虚しくなる。
 SCEJAが推奨するネットワーク環境は「下り速度5Mbps以上の安定した回線」で,PS Vita以外のハードは有線環境が理想とのこと。筆者のプレイ環境は集合住宅のケーブルテレビ回線の有線接続で,4:00過ぎのプレイでも上記のようなことが発生している。問題があるのが筆者の自宅側の回線なのか,もしくはサーバ側なのかは分からないが,このような状況が発生したことは事実として触れておきたい。

 回線のトラブルに見舞われたのは今回のテストプレイ中1度だけで,以降はとくに問題なくプレイができている。今回配信された5作品はどれも面白く,ストリーミングで配信されていることを忘れてプレイし続けることも多かった。PS Vitaの場合,リモートプレイで似たようなことはできたが,PS3タイトルは対応していないものがほとんどだったので,この点でも嬉しい。サービス開始時にどれだけのタイトルがプレイできるのかはまだ分からないが,北米ではすでに270タイトル以上が対応しているので,国内でも同程度の数を期待したい。
 ちなみにPS4とPS Vitaで同じアカウントでプレイした場合,セーブデータが共用できたことも追記しておく。

 ストリーミングということで,PS4のスタンバイ機能やPS Vitaのスリープ機能に対応していないなど,いくつか制約はあるものの,ダウンロードにかかる時間や保存メディアの容量などを考えずにプレイができるのは嬉しいところだ。PS3時代のソフトをプレイできるというのも大きなポイントで,これをレンタルビデオ感覚で遊べるのなら,食指が動く人も多いのではないだろうか。
 そうなると気になるのはやはり価格だ。ストリーミングサーバーの維持費など,運営側に負担があるのも分かるのだが,タイトルと値段の兼ね合いによっては,「この値段なら中古で買ったほうが安い」という声が出てくることも当然ながら予想されるので,適正なタイトル選定と価格設定に期待したい。
 今回のPlayStation Nowのテストは,予想以上に快適に楽しむことができた。今後のサービスの予定など,続報も楽しみだ。
  • 関連タイトル:

    PlayStation Now

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