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「CEDEC AWARDS 2016」の特別賞は襟川陽一氏,著述賞は「CGWORLD」編集部が受賞。優秀賞を受賞した22のグループ/個人も発表
特別賞の受賞者は,コーエーテクモホールディングスの代表取締役社長である襟川陽一氏。著述賞の受賞者は,ボーンデジタルの「CGWORLD」編集部となっている。また優秀賞受賞者についても,4部門において22のグループまたは個人が選出された。
なおCEDEC AWARDS 2016の最優秀賞は,優秀賞受賞者から関係者の投票によって選出される。最優秀賞受賞者の発表は,8月25日にCEDEC 2016会場内で行われる。
襟川陽一氏 |
CGWORLD |
技術面からゲーム開発者の功績を称える「CEDEC AWARDS 2016」
特別賞は、ゲームの世界に歴史シミュレーションを根付かせた襟川陽一氏、著述賞は、CG技術を幅広く取り扱う専門雑誌「CGWORLD」編集部に決定
技術4部門・計22の優秀賞を発表、最優秀賞の投票を実施中
CEDEC 2016 テーマ:Now is the time !
会期:2016年8月24日(水)〜26日(金)
会場:パシフィコ横浜(横浜市・みなとみらい)
日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス 2016」(略称:CEDEC 2016、CEDEC=セデック:Computer Entertainment Developers Conference)において開催する「CEDEC AWARDS」の2016年の特別賞および著述賞を決定しました。
「CEDEC AWARDS」は、コンピュータエンターテインメント開発の進歩へ顕著な功績のあった技術にフォーカスし、技術面から開発者の功績を称えるものです。
コンピュータエンターテインメント開発全般に貢献した方を表彰する「特別賞」は、ビデオゲームの黎明期に『川中島の合戦』を生み出し現在も続く『信長の野望』、『三國志』シリーズなどにより、ゲームの世界に歴史シミュレーションを根付かせた、襟川陽一氏(株式会社コーエーテクモホールディングス代表取締役社長)に決定しました。同氏は、「シブサワ・コウ」の名前で、ゲームプロデューサーとして今もなお歴史を題材にしたゲームを中心に制作を続ける一方、経営者としてゲーム業界とゲーム学術の発展にも尽力しています。
また、著述賞は、コンピュータ・グラフィック(CG)技術を基本から応用まで幅広く取り扱う株式会社ボーンデジタル発行の専門雑誌「CGWORLD」編集部に決定しました。「CGWORLD」は、実際の制作現場でのアーティスト、エンジニアへのインタビューシリーズ等多彩な視点による記事で構成され、雑誌メディアとしてプロに限らず幅広い読者へ向けて最新のCG技術を認知・普及させることに、長きに渡り貢献していることが、授賞理由となりました。
CEDEC AWARDS優秀賞は、いずれも斬新な技術でコンピュータエンターテインメントに新風を吹き込んだ功績を評するものです。昨年のCEDEC受講者アンケートで高評価を得た講演者と、CEDEC 2016のセッションを選定するプログラムワーキンググループの各分野のプロデューサーとで組織する「CEDEC AWARDS 2016ノミネーション委員会」が、「エンジニアリング」「ビジュアル・アーツ」「ゲームデザイン」「サウンド」の4部門で計22のグループまたは個人を「優秀賞授賞者」(最優秀賞ノミネート)に選考しました。(別紙参照)
これら各部門の優秀賞の中から、CEDEC 2016受講者、講演者およびCEDEC運営委員会の投票により、栄えある各部門の最優秀賞授賞者各1組を決定し、CEDEC 2016会期2日目の8月25日(木)17時50分より、CEDEC 2016会場内で発表・授賞式を行います。
優秀賞授賞者(最優秀賞授賞ノミネート)の詳細およびCEDEC AWARDSの実施概要は、CEDEC 2016 公式Webサイトをご覧ください。
CEDEC AWARDS 2016 特別賞・著述賞
【特別賞】
・受賞者
襟川陽一氏(えりかわ よういち)
株式会社コーエーテクモホールディングス代表取締役社長
・授賞理由
ビデオゲームの黎明期に『川中島の合戦』を生み出し、現在も続く『信長の野望』、『三國志』シリーズなどにより歴史シミュレーションを根付かせた。ゲームプロデューサー「シブサワ・コウ」として今もなお歴史を題材にしたゲームを中心に制作を続ける一方、経営者としてゲーム業界とゲーム学術の発展にも尽力している。
【著述賞】
・受賞
『CGWORLD』編集部
発行:株式会社ボーンデジタル
・授賞理由
CGWORLDは、コンピュータ・グラフィック(CG)技術を基本から応用まで広く取り扱い、実際の制作現場でのアーティスト、エンジニアへのインタビューシリーズ等多彩な視点による記事で構成され、雑誌メディアとしてプロに限らず幅広い読者へ向けて最新のCG技術を認知、普及させることに、長きに渡り貢献している。
CEDEC AWARDS 2016 優秀賞授賞者(最優秀賞ノミネート)一覧(敬称略)
【エンジニアリング部門】
※昨年までのネットワーク部門はエンジニアリング部門と統合しました。
ネットワークゲーム開発の低コスト化を実現:「Photon Realtime」開発チーム(GMOクラウド株式会社)
業界全体のグラフィックスの向上に貢献:NVIDIA GameWorks(NVIDIA Corporation)
既存ゲームのクラウド配信普及への挑戦:Ubitus GameCloud開発チーム(Ubitus)
Unityにおいてビジュアルノベルゲーム作成の民主化に大きく貢献:時村 良平氏(マッドネスラボ)
2Dアニメーションの制作におけるデファクトスタンダード:「OPTPiX SpriteStudio」 開発チーム(Web Technology Corp.)
チャットとツールをつなぐことで開発を加速させるChatOps文化の促進:「ChatWork」 開発チーム(ChatWork株式会社)
オーサリングツールとして長らく業界に貢献:「Adobe Flash」開発チーム(Adobe)
【ビジュアル・アーツ部門】
ゲームをより楽しく演出するイカすビジュアルデザイン:「スプラトゥーン」開発チーム(任天堂株式会社)
高速プリレンダリングワークフローが開く新たな境地:「THE GIFT」制作チーム(マーザ・アニメーションプラネット株式会社)
3Dゲーム開発民主化の立役者:「Unity Technologies Japan」開発チーム(Unity Technologies Japan)
孤高のイラストレーションアニメーション:「オーディンスフィア レイヴスラシル」開発チーム (開発:ヴァニラウェア 発売元:アトラス)
説得力の在るファンタジーの世界観を再現:「The Witcher 3: Wild Hunt」開発チーム(CD PROJEKT RED)
【ゲームデザイン部門】
日本人になじむMOBA・FPSの提案:「スプラトゥーン」開発チーム(任天堂株式会社)
虚構の世界に浸るVR:「サマーレッスン」開発チーム(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
AIエージェントの未来が見える:女子高生AI「りんな」(日本マイクロソフト株式会社)
誰もが楽しめるUGC:「スーパーマリオメーカー」開発チーム(任天堂株式会社)
プレイ時にカードとデータを生成する、デジタルカードのリアルアナログカード化:艦これアーケード(「艦これ」運営鎮守府/株式会社セガ・インタラクティブ)
【サウンド部門】
独自の音楽制作アプローチに加え、「シオカラーズ」ライブという新しいかたちのメディアミックス展開を実現:「スプラトゥーン」開発チーム(任天堂株式会社)
ゲームサウンドのクオリティアップのための積極的な活動実績:祖堅 正慶氏(株式会社スクウェア・エニックス)
自然で違和感のないヴァーチャルリアリティサウンドと視覚、触覚との高度なインタラクションの実現:「VR ZONE Project iCan」サウンド開発チーム(株式会社バンダイナムコスタジオ)
ミュージック・シーンのみならず、効果音ツールの分野も切り開いたバーチャルシンセ:「Native Instruments Massive」開発チーム(NATIVE INSTRUMENTS)
「勇者ヤマダくん」における個性的なトータルサウンドデザイン:杉山 圭一氏(株式会社スタジオカリーブ)
「CEDEC 2016」公式サイト
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