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[TGS 2017]「日本ゲーム大賞 2017」,アマチュア部門の大賞は「トレースペーパー」。また個人賞は「Ultimate Selfy」に
「はさむ」をテーマとした今年のアマチュア部門には,過去最多という409作品の応募があり,一次,二次,そして最終審査を経て,ECCコンピュータ専門学校のチーム「トレース製紙工場」が制作した「トレースペーパー」が大賞に選ばれた。
また,個人が制作した作品の中から選ばれる「個人賞」には,柴田駿佑氏の「Ultimate Selfy(アルティメット・セルフィ)」が選ばれている。おめでとうございます。
各賞の一覧やゲームの説明などは,以下のリリース文を参照しほしい。
日本ゲーム大賞2017
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■大賞作品『トレースペーパー』(制作者:トレース製紙工場、ECC コンピュータ専門学校)
【作品紹介】
トレーシングペーパー上に描かれた足場となるラインの上を進み、キャラクターをゴールまで導くアクションパズルゲーム。
使えるペーパーは最大4種類。スタートとゴールが描かれたペーパーが1枚目。
残りのペーパーには、それぞれ異なる足場のラインが書かれています。ゴールするのに必要な足場の位置を考え、ペーパーを入れ替えて進む方向を変えたり、重ねて邪魔な足場を薄く透けさせて外したり、正しい順番でペーパーを入れ替え、挟まないとゴールできません。
「ペーパーを挟む」というアイデアを元に、「使用枚数の制限と挟む順番」をゲーム性に反映させた企画力に優れた作品です。
【審査員コメント】
プレイヤーは、ステージの断片が描かれた薄い半透明な紙……いわゆるトレーシングペーパーを重ねて線をつなげ、スタートからゴールを目指します。今年のテーマである“挟む”の活用法としては少々トリッキーですが、挟む順番を試行錯誤する思考性と、うまく挟んでゴールまで到達した際の爽快感がしっかり両立している、テーマを活かしたタイトルとして高く評価しました。線は、複数枚を重ねてつなげるのですが、3枚目に重ねた線は色が薄くなり、キャラクターが歩ける&通り抜けもできるようになるという、トレーシングペーパーらしいギミックにも工夫が凝らされていました。シンプルながらわかりやすく、遊びやすいデザインもまとまっています。
株式会社 Gz ブレイン 林 克彦
■個人賞は『Ultimate Selfy』
応募総数 409 作品中、個人からの応募は 50 作品。その中から柴田駿佑さん制作の優秀賞受賞作品『Ultimate Selfy(アルティメット・セルフィ)』が個人賞を受賞しました。審査員の今井仁氏(グリー株式会社)からは、「軽快なプレイヤーキャラクターの動きと、敵を挟んだ時の演出の気持ちよさ。ついつい遊んでしまう中毒性のあるゲームで、普通にプレイするだけでなく、上級者向けに高度な技を用意してあるのも心憎い!」と評価しております。
「日本ゲーム大賞 アマチュア部門」は、法人、団体、個人、学生、一般を問わずアマチュアの方が制作されたオリジナルの作品を対象に募集しています。審査は、業界誌編集者、クリエイターによるプレイ映像の視聴審査(一次審査)、試遊による二次審査、そして発表授賞式のプレゼンターおよび各賞の講評を務める業界誌編集長とトップクリエイターによる試遊審査(最終審査)により、各受賞作品を決定します。
来年度もゲーム産業を担う、未来のクリエイターたちから情熱溢れる作品を募集する予定です。
4Gamerの東京ゲームショウ2017特設サイト
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