業界動向
スクエニHDが2018年3月期の連結決算発表。利益率の高いリピート販売が好調だったことから増益,スマホ・ブラウザ向けコンテンツは増収増益に
本日開示の決算短信(※外部リンク。PDFファイル)より |
デジタルエンタテインメント事業における当連結会計年度の売上高は1914億円(前期比3.8%減)で,営業利益は434億円(同30.4%増)。
前期比で減収となった理由としては,「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」(PS4 / Switch / 3DS)や「FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE」(PC / PS4)を発売したものの,大型新作タイトル数が前期よりも少なかったことが挙がっている。
その一方で,「NieR:Automata」(PC / PS4)など発売済みタイトルのダウンロードを中心とした利益率の高いリピート販売が好調だったことから,前期比で増益となったという。
またスマートデバイスや(PC)ブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツに関しては,「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」(iOS / Android)や「星のドラゴンクエスト」(iOS / Android),「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」(iOS / Android),「KINGDOM HEARTS Union χ」(iOS / Android)といった既存タイトルが国内外で好調に推移したこと,そしてロイヤリティ収入が増加したことから増収増益。
MMORPGに関しても,「ファイナルファンタジーXIV」(PC / PS4 / Mac)や「ドラゴンクエストX」(PC / PS4 / Switch / Wii U)の拡張版の発売によるディスク売上と課金会員数の増加により,前期比で増収増益となっている。
アミューズメント事業における当連結会計年度の売上高は417億円(前期比2.4%減),営業利益は24億円(同34.5%減)。店舗運営が堅調に推移したものの,アミューズメント機器の新規タイトルの発売が減少したことから,前期比で減収減益となった。
出版事業における当連結会計年度の売上高は110億円(前期比10.0%増),営業利益は24億円(同1.7%増)。コミック単行本の売上が好調に推移し,とくに電子書籍形式による販売が増加しているという。
ライツ・プロパティ等事業における当連結会計年度の売上高は75億円(前期比17.3%増),営業利益は18億円(前期比12.2%減)。自社コンテンツのキャラクターグッズ,サウンドトラック等の販売,許諾などが好調に推移したとされている。
なお2019年3月期通期の連結業績予想としては,売上高が2700億円(前期比7.8%増),営業利益が300億円(同21.4%減),経常利益が300億円(同17.0%減),純利益が210億円(同18.7%減)となっている。
スクウェア・エニックス・ホールディングスWebサイトのIR情報ページ
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