ニュース
ヨーロッパ最大のゲームショウ「gamescom 2021」は,オンラインと現地開催のハイブリッド型イベントになることが正式発表
「gamescom」公式サイト
平時には37万人もの参加者で賑わう,毎年恒例のゲームイベントとしてお馴染みのgamescomだが,2020年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴い中止されている。ほかの多くのイベントと異なるのは,gamescomの主催者が会場の運営会社でもあるということだろう。そのために現地での開催は経営面でも大きな目標であり,早くから過去の参加者にどのようなイベントであるべきかを模索するようなアンケート調査が繰り返されてきた。
また,2020年9月にケルンメッセで開催された「DMEXCO 2020」というB2Bイベントでは,セミナーのデジタル配信やオンラインミーティングなどハイブリッド型イベントをより小規模な形でスタートさせており,gamescom 2021ではそのノウハウが生かされることになりそうだ。ケルンメッセは,その成果として「ビジネス参加者も一般参加者もgamescomの復活を望む声がほとんどだった」とプレスリリース(リンク)の中で述べている。
現時点では,イベントの出展社であるゲーム企業の参加を募り始めたばかりということで,gamescom 2021が具体的にどのような形で,そしてどのような規模で行われるのかまではアナウンスされていない。前夜の発表イベント「Opening Night Live」は,昨年に引き続きデジタル開催するとともに,ビジターとエキジビターが安全に楽しめる場の提供を模索しているとして,エンターテイメントエリアとビジネスエリアを開放する予定であるという。
ドイツでは,新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種を2回完了させている人は人口の3〜4%でしかなく,ヨーロッパ各地に呼応するかのように第3波の襲来による祝日期間のロックダウンを余儀なくされているなど,現段階での見通しは決して良くはない。しかし,大規模なゲームイベントの現地開催がアナウンスされるのは久々のことでもあり,その状況をじっくりと見守っていきたいところである。
「gamescom」公式サイト
- この記事のURL: