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懐かしのKONAMIタイトルが実機で試遊できた「KONAMI アクション&シューティングゲームコンテスト・ミニキャンプ」をレポート
これは,1986年4月に発売されたファミリーコンピュータ版「グラディウス」で初めて採用された隠しコマンド,通称“コナミコマンド”の35周年を記念した企画「KONAMI アクション&シューティングゲームコンテスト」の特別イベントだ。懐かしい名作アクションやシューティングが楽しめる試遊会や,著名人によるトークなどが行われたイベントをレポートしよう。
「KONAMI アクション&シューティングゲームコンテスト」公式サイト
懐かしの名作タイトルを当時のゲーム機でプレイ
高橋名人やKONAMIの谷渕 弘氏のトークも
エントリーは2022年1月6日までで,大賞の賞金金額は200万円。商品化を目指せる作品は公式にKONAMIから開発のオファーがくる可能性もあり,その際の開発資金やプロモーションといったサポートもしっかり行われる。
それらは現行機でプレイできるアーカイブスやコレクション作品ではなく,ファミコン,ディスクシステム,スーパーファミコン,MSXの実機で用意されており,遊びたいゲームのソフトを差し替えてゲームを始めるという,発売当時のスタイルにこだわったものとなっていた。
「ゲーム開発トークセッション」では,ゲームプレゼンターの高橋名人と,KONAMIのエグゼクティブディレクターである谷渕 弘氏が登壇。高橋名人は,自身も深い関わりのあったコンテスト対象タイトルを,イベント「ハドソン全国キャラバン」での思い出や当時のエピソードを交えながら紹介した。
また,「16連射」を世の中に知らしめたゲームジャンルであるシューティングゲームについて,自身の考えを語る場面も。弾幕系はコアな支持が得られる一方,初心者にとっては遊びづらく敬遠される要素があること。最初から高難度のステージばかりだとファンが付きにくくてジャンル自体が先細ってしまう可能性があることなどに触れ,コンテストに応募する人たちに向けてアドバイスを送った。
学生時代に演劇に打ち込んだという谷渕氏は,役者として芝居をすることで度胸がつき,他人になりきることで自分以外がどういった考え方をするかを学ぶことができたとのこと。また,脚本制作に携わったことで,シナリオ構築をするうえで人の心の動きを考えるようになり,それがゲームシナリオの制作にも役立ったという。
その他にも自分が人生で経験したものが,さまざまな形でゲームの企画に生かされており「自分自身の人生を“切り売り”することで,面白いものが作れた」と語った。
後半には「スーパースターソルジャー」を使ったミニゲーム大会も開催。トークセッションの観覧者の中から選ばれたメンバーが,制限時間2分間のプレイでのスコア対決を競った。デモンストレーションとして,高橋名人が2分間のタイムアタックに挑戦。高得点が取れるポイントなどを解説しながら,見事な腕前を披露し,会場は拍手に包まれる。
優勝者には高橋名人のサインが入った「PCエンジン mini」がプレゼントされ,和やかな雰囲気の中,イベントは終了した。
「KONAMI アクション&シューティングゲームコンテスト」公式サイト
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