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ソニーグループが「2022年度 第2四半期 連結業績概要」を発表。売上高は前年同期比16%増,営業利益は同8%増
発表によれば,2022年度 第2四半期(2022年7月1日〜9月30日)の連結売上高は前年同期比16%増の2兆7519億円で,連結営業利益は前年同期比8%増の3440億円。売上高,連結営業利益とも,第2四半期および上半期の実績としては過去最高を更新したとのこと。
通期の連結業績見通しだが,売上高を1000億円増の11兆6000億円とし,営業利益見通しは500億円増額し,1兆1600億円に引き上げている。
ソニーグループの収益を支えるゲーム&ネットワークサービス分野だが,第2四半期の売上高は,サードパーティー・ソフトウェアの減収はあったものの,主に為替の影響により,前年同期比で12%増の7207億円となった。営業利益は,ハードウェアの収益性改善はあったものの,Bungieなどの買収(関連記事)関連費用の計上や,ソフトウェア開発費の増加,さらに為替の悪影響もあり,前年同期比で49%の大幅減となる421億円となった。
第2四半期における,PlayStationユーザーの総ゲームプレイ時間は,前四半期を若干上回ったものの,新型コロナウイルス感染症の縮小による外出機会増加の影響などにより,前年同期から10%減少となった。
また,第2四半期のソフトウェア販売を前年同期と比較すると,過去タイトルのライブラリーの販売が大きく減少している一方で,新作の大型タイトルについては堅調に推移しており,ユーザーが支出の制御を背景にプレイするタイトルをより絞り込んでいることがうかがえるという。
加えて,9月末のPlayStation Plusの加入者数も6月末から4%減の4540万アカウントとなり,想定以上にPlayStation 4(PS4)ユーザーのエンゲージメント低下がみられるとのこと。一方,PlayStation 5(PS5)ユーザーによるPlayStation Plus加入比率は,PlayStation 4の同比率を大きく上回る水準を維持していることから,今後のエンゲージメントの回復に向け,PS5ハードウェアの普及加速により力を入れて取り組んでいくとしている。
PS5ハードウェアの生産は,部材供給やロジスティックスの制約が大幅に緩和され,第2四半期の生産台数は650万台を超え,計画を上回るペースで進捗しているという。米国小売店における9月の実売状況は,10万台の入荷から完売までの平均所要時間は17.5時間と,PS5に対する需要は引き続き強いと認識しているとのこと。この強い需要に応えるため,年末商戦に向けた供給の前倒しを全力で進めており,通期販売台数についても1800万台から上積みを目指しているという。
詳しくは,ソニーグループのIRサイト(リンク)などを参照してほしい。
2022年度 第2四半期業績説明会
2022年度 第2四半期 連結業績概要(pdfファイル)
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