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ソニー・ホンダモビリティの新EV車「アフィーラ」の開発パートナーとして,Epic Gamesとの提携をアナウンス
会場では,プロトタイプ車の45種類の各種センサーが取り巻くスムーズな外観とともに,車体のグリル部分で“車の外側とコミュニケーションできる”というメディアバー,そして800TOPS(テラ・オペレーション/秒)という処理能力を持つQualcomm製のSoCなどが紹介された。ゲーマー的に気になるのが,数あるパートナー企業の中からEpic Gamesのチーフ・テクノロジーオフィサーであるキム・リブレリ(Kim Libreri)氏が壇上に立ったことだろう。
ソニー・ホンダモビリティの代表取締役会長兼CEOである水野泰秀氏に,「モビリティにおける時間と空間の拡張を推進していくためのパートナー」として紹介されたEpic Gamesのリブレリ氏。具体的に,どのような形でEpic Gamesのノウハウが生かされていくのかまでは現時点でアナウンスをしなかったものの,これまで20年にわたってEpic Gamesとソニーが,ゲーム分野だけでなく,最近では音楽やテレビ番組でも協力してきたこと協調した。
そのうえで,2021年12月に公開された「Unreal Engine 5」の技術デモ「The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience」(関連記事)の映像を流し,「インタラクティブ・ドライビングテクノロジーの世界に,ソニー・ホンダモビリティが足を踏み入れたことを喜ばしく思います」と語った。
これは,ビジュアル・コミュニケーションや安全性だけでなく,エンターテイメントまでを含めた“接続化された自動車体験(Connected Automobile Experiences)”を,Epic Gamesが提供していくことを示唆している。Epic Gamesのタイトルやゲーム配信サービスなどのエンターテイメントがフィーチャーされるだけではなく,Unreal Engine 5でフィーチャーされている「Mass AI」や各種シミュレーション技術を利用した,何らかのソフトウェア技術が活用されるということだろう。
アフィーラというブランドネームは,(人やモノに対する)親しみや親和性などを意味する「affinity」を意味するものであると思われるが,ここにEpic Gamesがどのように絡んでいくのか,その続報を楽しみにしておきたいところだ。
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