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[TGS2023]日本ゲーム大賞2023,アマチュア部門の大賞は「新年3秒前」に決定。ジャンプを続けて空中で年越しを目指すハイテンションなゲーム
日本ゲーム大賞公式サイト
大賞を受賞した「新年3秒前」は,主人公ボッチを操作して,指定された新年を迎えるまでの間,宙に浮いた状態をキープし,空中で年越しを目指すというジャンプアクションゲームだ。ステージ内のオブジェクトを踏みながらジャンプし続けるというシンプルなルールで,地面に落ちるとゲームオーバーになる。ジャンプ回数には制限があるが,オブジェクトを踏むことで回復。ゲームを続けることで,踏んでいけないオブジェクトや,天井と床が逆転する無重力空間が出現するという,パズル要素も用意されている。300種類以上の肉声による効果音や,直感的なステージ選択,リトライ時のスキップなど,テンポの良いゲームに仕上がっている。
開発は,日本工学院専門学校のチーム「we have 遊び心」で,テーマについては,応募作品の中で最もテンションの高いゲームであることにこだわったとのことだ。審査員を務めたカプコンの一瀬泰範氏は,「ぶっちぎりのテンションに山盛りの効果音,そして新年をテーマにしたおバカなストーリーと,三拍子そろった作品。最初のステージで鏡餅を踏みつけた瞬間からハマッてしまった」と絶賛した。
大賞を含めて,ファイナリスト10作品はいずれも個性的で,つい遊びたくなってしまうものばかり。幕張メッセの会場では,「アマチュア部門」や「U18部門」の応募作の試遊が可能なので,ぜひプレイしてほしい。
東京ゲームショウ2023公式サイト
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『新年3秒前』
制作者:we have 遊び心(日本工学院専門学校)
「日本ゲーム大賞2023(Japan Game Awards2023)」(主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会、略称:CESA)では、「日本ゲーム大賞2023 アマチュア部門」の受賞10作品の中から制作者、「we have 遊び心」(日本工学院専門学校)の『新年3秒前』を本年度のアマチュア部門大賞に決定しました。
今年のテーマは「こだわり」。応募総数441作品から一次審査で97作品、二次審査で16作品、そして最終審査を経て10作品が受賞しました。
本日、TGSスタジオからオンラインによる発表式を執り行い、大賞ほか各賞を発表しました。大賞に選ばれた『新年3秒前』の「we have 遊び心」チームへ、トロフィーと、副賞として50万円が授与されます。
本年度のアマチュア部門各賞は以下の通りです。
(優秀賞・佳作:カナ50音順)
■大賞作品『新年3秒前』について
指定された新年までの制限時間の間、宙に浮いた状態をキープし、空中で年越しを目指すジャンプアクションゲーム。「全応募作品の中で一番テンションの高い作品」であることにこだわった作品。
このアマチュア部門では見慣れない、いわゆるバカゲーとしての面白さをとことん追求し、ポップで独特な世界観を見事に表現した、ユーモアあふれる作品です。
実際に多くの人が行う年越しジャンプを題材に「ジャンプをした状態で新年を迎えられればクリア」というよいゲームの証ともいえる3秒で説明できるわかりやすいゲームルールにまず好印象をもちました。
開発メンバーみなさんのこだわりは「バカゲーをつくること」。バカゲーとは一般常識を超えたシチュエーションとテンポのよいゲームプレイでプレイヤーを笑わせ楽しませることだと思いますが、バカゲーらしさに求められる、世界観のナンセンスさ・テンションの高さはもちろんのこと、特筆すべきはテンポの良さで、ゲームリトライ時のタイトル読み上げ調整や、ステージ選択がスティックの方向指定でできることなど、細部に渡るまでハイテンポがキープできるように丁寧に作られていることに感心しました。
世界観だけでなくゲームプレイも、しっかり面白いです。アイテム間の距離を見ながらどういう流れでジャンプしていこうかをまず考えて、ジャンプ中のアクション操作を調整し、新年を迎えてからもよりスコアを伸ばそうとジャンプを続ける流れは、ゲームの基本である思考・操作・工夫・達成がキッチリと出来ていて、前述のテンポの良さも相まって遊んでいて楽しい!もっとプレイしたい!という気持ちになることができました。操作感もレベル設計も違和感がなく気持ちよく遊べるゲームになっています。プレイヤーは操作に集中しているだろうことを前提に、ボイスでゲーム状況のサポートがあるのも開発者のプレイヤーへのおもてなしの心を感じられました。
全ステージをクリアした時のスタッフロールでもジャンプの遊びが入っていて、バカゲーのよさの一つであるゲーム開発者が楽しくゲームを作っているように感じられるところまで作りこまれています。あまりにそつのない作りは「バカゲー界の学級委員長」と言える出来です。全体的に高いレベルで出来ているので十分満足ではありますが、例えばストーリーはゲームの設定と残りゲームの状況を伝えテンポの良さを阻害しないという意図で作られていることが透けており、またグラフィックもバカゲーらしい緩さと簡単さを感じられる見た目であること(と恐らく完成させやすいクオリティであること)が要件の裏に隠れていて、絵でゲームの面白さを増させるアイディアは少なく感じました。
バカゲー好きが真に求めるインパクトやくだらなさにやや欠けてしまった所が少し残念です。そんなところが学級委員長たる所以でもあります。でもプレイヤーのことを考えて丁寧に作られたゲームには愛があり「バカゲー界の真面目で優しい学級委員長」は、愛せるゲームと感じました。売るときはエンドレスモードがほしいです。
大賞おめでとうございます。ナイスゥ〜!
たくさんの面白くこだわりのある作品の中から新年3秒前が選ばれたというのは本当にすごいことだなと思っております。PVを最初見たときの印象から何かワクワクするこだわりを感じ楽しみにしていた作品でした。
ぶっちぎりのテンションに、山盛りの効果音、そして、おバカなストーリーは新年。1ステージ目の鏡餅を踏みつけた瞬間からゲームにハマってしまい実際にプレイしてみて直観は間違ってはいなかったとあらためて思いました。細部にわたって作り込みが徹底しており、ゲームも進行していくごとに様々な仕掛けがほどこされていて遊び込むごとにその不思議なゲームの世界観に引きずり込まれる感じ。ゲームをしながら画面に向かって独り言でツッコミをし始めた時点でゲームと一緒に楽しんでいる自分がいるのがわかりました。
バッターに混ぜてバッタが置いてあるシュールさ。カウントダウンもスリー、ツー、いち?あれ?と思い、再度確認してみると…さん、ツー、いち?これ毎回違うのか!?と聞き間違いなのかどうかわからなくて何回もプレイして聞いていました。亀は甲羅になって落ちちゃうし、門松はロケットになって飛び上がるし、途中で3秒前じゃなくなるし。
最期のスタッフロールもクリアまでの思い出を噛みしめるのではなく踏んで楽しめる。といたせりつくせり。
さらにはクリアすると隠しキャラが登場するのも味わい深かったです。製作者のこだわったネタを発見するのが楽しくなる探索ゲーみたいな側面も持ち合わせていて、かなりナイスゥ〜なゲームでした。
何を言っているかわからないかもしれないですが、体験してもらえればそのこだわりが随所に見てとれるのかなと思います。
本当におめでとうございました。
「日本ゲーム大賞2023 アマチュア部門」の発表の模様はアーカイブで視聴できます。
URL:https://youtube.com/live/RNaVu2Z4aUM
また、日本ゲーム大賞と東京ゲームショウ2023の各公式サイトからもご視聴いただけます。
●日本ゲーム大賞公式サイト:https://awards.cesa.or.jp/
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