任天堂の新作は目覚まし時計。ゲームの世界観で目を覚ませる「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo」の発売を開始

　任天堂は昨日（2024年10月9日），「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo（アラーモ）」を発表し，Nintendo Switch Online加入者限定で，マイニンテンドーストアでオンライン販売を開始した。価格は1万2900円（税込）。本日（10月10日）より，公式ショップNintendo Tokyo，Osaka，Kyotoでも販売する。2025年2月中旬以降は全国のゲーム取扱店などでも販売を開始予定だ。

「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo」公式サイト

　「Alarmo」は“ゲームの世界で目が覚める，不思議な目覚まし時計”と題されたアラーム付き置時計。アラームの音は「スーパーマリオ オデッセイ」「ゼルダの伝説　ブレス オブ ザ ワイルド」「スプラトゥーン3」「ピクミン4」「リングフィット アドベンチャー」など，任天堂の人気ゲーム5タイトルから7シーンが用意されている。


　電波でモノとの距離や動きを調べる「うごきセンサー」を内蔵しており，使用者の動きに合わせてアラームの内容が変化するのが特徴だ。例えば「スーパーマリオ オデッセイ」だと，指定時刻になるとバンド演奏と歓声のアラームが鳴り始め，寝返りを打つなど体を動かすごとにコインの出現音が。そしてベッドを離れると，それまでのアラームが停止してファンファーレが鳴って祝福してくれるという。一方，20分間ベッドに居続けるとアラームの音が激しいものに変わるというように，ある意味でインタラクティブな目覚まし時計となっている。


　アラームの音がゲームのワンシーンを模したストーリー仕立てになっているのも面白いところ。「ゼルダの伝説　ブレス オブ ザ ワイルド」の「冒険のはじまり」の場合，ゼルダ姫の「目を覚まして……」という呼びかけに応じてベッドを出ると，「回生の祠」から出た時と同様に“あの曲”がかかるといった具合。
　このほか，「スプラトゥーン3」では「サーモンラン」でのバイトの様子が曲と効果音で表現され，「リングフィット アドベンチャー」なら相棒・リングのナレーションとともに運動で戦うフィットバトルの曲が流れるなど，ファンにはたまらないシチュエーションが用意されている。
　今後は「マリオカート8 デラックス」と「あつまれ どうぶつの森」のアラームが無料で追加される予定とのことだ。


　目覚まし時計のアラームといえば，寝坊を防ぐためのものであり，どうしても音の大きさなどが気になるところ。安眠を終わらせてしまうというマイナスイメージも強いが，Alarmoではゲームの印象的な場面などをテーマにすることで，アラームをポジティブなものとしているあたりが，いかにも任天堂らしい。

　また，「睡眠中の寝返り」や「アラームが鳴ってからどれくらいの時間でベッドを出たか」「どれくらいの時間ベッドの中にいたか」といった記録も取ってくれるのも面白いところ。
　任天堂は2014年に「娯楽を再定義し，人々のQOL（Quality of Life）を楽しく向上させる」として「睡眠と疲労の見える化」をテーマに掲げている（関連情報）。今回のAlarmoが直接的にこうしたプロジェクトと関係あるかどうかは不明だが，当時語られていた「身に着ける必要がない」「体に触れる必要がない」「操作の必要がない」といった特徴は共通しており，興味深いものがある。


　なお，任天堂のものづくりに関するインタビュー企画「開発者に訊きました」のAlarmo版もすでに公開されているので，興味のある人はチェックしてみよう。

開発者に訊きました「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo」

「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo」公式サイト