MMORPG「Asheron’s Call」が17年の歳月を経てサービス終了

　Turbine Entertainmentは，1999年にスタートしたMMORPG「Asheron’s Call」および，2002年の続編「Asheron's Call 2: Fallen Kings」の正式サービスを，2017年1月31日に終了すると公式Facebookで発表した。

「Asheron’s Call」シリーズ公式サイト

　正式サービスの開始当初はMicrosoftによってサービスが行われていた「Asheron’s Call」は，Aubereanという惑星を舞台にしたファンタジーMMORPGだ。MMORPGというジャンルの基礎を築き上げた，「Ultima Online」「EverQuest」と並ぶ，北米産MMORPGの御三家とも言われていた。
　アクセスしたサーバーによってプレイヤーが分断される問題を独自技術で解消し，1つの大きな世界として描き上げるなど，技術的にも優れた作品だった。
　だが，2002年には「Dark Age of Camelot」に3番手の座を奪われ，その後は1万人ほどの熱狂的なファンを中心とした運営が細々と続けられていた。今回の終了によって，1つの時代に幕を下ろすことになる。

　Turbine Entertainmentは，「Asheron’s Call」シリーズのあとに開発した「Dungeons & Dragons Online: Stormreach」と「The Lord of the Rings Online」の運営権をWarner Bros. Interactive Entertainmentから買い取り，Standing Stone Gamesという新しいチームをスピンオフさせて，運営を継続することをアナウンスしたばかりだった。
　上記タイトルは，「EverQuest」の開発陣が設立したDaybreak Gamesを新たなパブリッシャとしてサービスが続けられる予定だ。

　Turbine Entertainmentの今後については不明だが，現在「Game of Thrones: Conquest」という新作タイトルの開発を続けているという話は以前から流れているので，今後の発表に期待したいところだ。