プレイレポート
ついに大規模アップデート実装! 「リネージュII」ファーストスローンの気になる新要素/仕様変更をチェック
同アップデートについては,公式サイト内特設ページでさまざまな情報が公開されているほか,以前4Gamerでも,新種族カマエルや新たな領地などについて,テストサーバーでのプレイを元にしたレポート記事を掲載している(関連記事は「こちら」)。
それらをチェックすれば,ファーストスローンの事前情報は一通り把握できるだろう。公式サイトのお知らせページでも,特設ページでは語られなかったアップデート内容が公開されており,基本情報はほぼ出揃っている。ファーストスローンのより詳細な情報や評価については,プレイヤー自身が,日々のプレイを通じて確認していこう。
本稿では,特設ページや公式リリースではあまり詳しく紹介されなかった要素のうち,ペットやボスアクセサリに関する情報をお届けする。それらに関心があるプレイヤーは,ぜひ本稿に目を通してほしい。
ブラック メーン ウルフの能力について
「こちら」で紹介しているように,ファーストスローンでは,ウルフの進化形態である“ブラック メーン ウルフ”が実装される。ウルフをレベル55以上に育て,NPCペット管理人を通じて進化させれば,戦闘用ペットとして活用可能なブラック メーン ウルフが使用可能になる。
新たにペット管理人を通じて購入できるようになった専用武器のうち,最強の武器「強化フェンリルの牙」を装備させたら,攻撃力は一気に1263に跳ね上がった。その戦闘力を確かめるため,ペット用のソウルショットを使用しつつ,国立墓地でタイク オーク サプライヤーと戦わせてみたのだが,結果はもちろんブラック メーン ウルフの楽勝だ。
ちなみに,最強の専用防具「ブラック メーン ウルフ オリカルクム アーマー」を装備させた場合の防御力は406。HPは2379で魔法抵抗力は326となっていた。召喚獣/ペットの常として,防御力や魔法抵抗力には若干の不安があるものの,ヘイト管理やヒール,補助魔法などをきちんとすれば,実に有益な火力源となってくれるだろう。
なお,素の状態のブラック メーン ウルフのレベル60/65/70での攻撃力は,それぞれ429/537/656となり,レベル70で習得する「アウェイカーニング」(ほぼすべての能力値を一時的に上昇させる)というスキルを使うと,攻撃力は708になる。さらに強化フェンリルの牙を装備させると,1815もの攻撃力になるのだから,頼もしい限りだ。
この検証を行ったのは,エヌ・シー・ジャパンのテストサーバー上で,残念ながら補助魔法をかけてみるテストはできなかったのだが,補助魔法なしでも,ブラック メーン ウルフはここまで強くなる。ウルフをレベル55まで育てるだけでも途方もない時間と労力がかかるわけだが,プレイの目標とする価値は十分あるといえよう。この戦闘型ペットの強さに興味がある人は,ウルフ育成にチャレンジしてみてはどうだろうか。
ボスアクセサリの仕様変更について
ところで,特設ページや公式リリースでは触れられていないが,エヌ・シー・ジャパンのテストサーバー上でプレイした際や,「ファーストスローンアップデート情報」では,ボスアクセサリの仕様変更が確認できた。その内容を簡単にいうと,ボスアクセサリに付与されている抵抗確率値が半減した代わりに,特性攻撃成功率が上昇しているのだ。
以下に,ボスアクセサリの新しい効果を改めて記しておく。非常に入手が難しく,価値の高いアイテムなので,実際に装備する機会はあまりないかもしれないが,興味のある人はぜひチェックしておいてほしい。
アンタラス イアリング:出血抵抗+40%,出血攻撃確率+40%,スタン/サイレンス抵抗+30%,スタン/サイレンス攻撃確率+30%
ヴァラカス ネックレス:スリープ抵抗+40%,スリープ攻撃確率+40%
バイウム リング:毒抵抗+20%,毒攻撃確率+20%,ホールド耐性+15%,ホールド攻撃確率+15%
ザケン イアリング:出血抵抗+30%,出血攻撃確率+30%,ショック/精神攻撃抵抗+20%,ショック/精神攻撃確率+20%
クイーンアント リング:毒抵抗+30%,毒攻撃確率+30%,ホールド抵抗+20%,ホールド攻撃確率+20%
オルフェン イアリング:出血抵抗+20%,出血攻撃確率+20%
コア リング:毒抵抗+20%,毒攻撃確率+20%
フリンテッサのネックレス:スリープ/麻痺/ショック抵抗+15%,スリープ/麻痺/ショック攻撃確率+15%,毒抵抗+25%,毒攻撃確率+25%
そのほか,気になる仕様変更について
そのほかにも,筆者としてテストサーバー上でのプレイを通じて気になった変更点がいくつかあったので,最後に紹介しておこう。
まず,魔法書や生命の石,武器/防具強化スクロールが,スタック可能な数量制アイテムに変更されている。これまで上記アイテムは,スタックができなかったため,個人商店やトレード,保管の際に,若干邪魔になることがあった。今回の仕様変更により,そういった負担がほぼ解消されているので,これは地味ながら,なかなかの良アップデートといえるだろう。
また,レイドモンスター討伐を通じて入手できた生命の水晶(死神の頭骨,ドラゴンの心臓,大地の卵,偽りの生命の核,天使の魂)が,グレードのない新しい生命の水晶として統合された。例えば,死神の頭骨C/B/Aグレードが,新しい「死神の頭骨」に変更されるという具合だ。既存のグレードが適用された生命の水晶は,NPC冒険家組合員を通じて,新たな生命の水晶に変換できる。C/B/Aグレードのものが,それぞれ2個/4個/10個のものに交換してもらえるので,グレード付き生命の水晶を持っている人は,忘れずに冒険家組合員に話しかけてほしい。
それと,「キャラクター同士がぶつからずにすり抜けるように変更」されたことにも注目が集まる。これにより,混雑している村の中も快適に移動できるようになったわけだが,一方で攻城戦やアジト戦などにおいて,防衛側が「肉の壁」を形成できなくなるという影響もある。村での利便性などは向上したが,対人戦闘における戦術要素が一つ減ったということで,これに関しては賛否両論あるかもしれない。
関連記事を見てもらえばわかるように,ファーストスローンで追加される要素は決して初心者向けのものではない。ただし,同アップデートが実装された状態のリネージュIIを,サービス開始当初のリネージュIIと比べてみると,「ずいぶんと遊びやすくなったなぁ」としみじみ思ってしまう。
やや言い方は乱暴かもしれないが,かつては「マゾい」MMORPGの代表格と言われていた同作だが,現在では初心者向け補助魔法サービスの実装や,比較的気軽に使える時間制限付き武器「幻影兵器」の導入,ゲートキーパー機能の強化などにより,低〜中級レベルのキャラクターをずいぶんと育てやすくなった。以前行われていた「初心者スペシャルサポート」イベントのNPCが,各初期村に常駐することになった点も,序盤のゲーム展開をスムースに進めるための,大きな助けとなるだろう。
そういった意味では,ファーストスローンが実装された今は,まったくの初心者や,リネージュIIからしばらく離れていた人が復帰する機会として,ちょうど良いタイミングかもしれない。新種族カマエルの実装で,(上級者が操作する)低レベル帯のカマエルキャラクターが増加しているので,アップデート直後にしては,低〜中級キャラクターの遊び相手に困らない状況だろう。
新種族の実装により,大きな変化を迎えたリネージュII。本作に抱くイメージは人それぞれだろうが,ファーストスローンの及ぼす影響により,そのイメージも徐々に変化していくはずだ。その向かう先にはどのようなゲーム体験が待ち受けているのか,引き続き一プレイヤーとして見守っていきたい。
- 関連タイトル:
リネージュ2
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