9〜14世紀のスコットランド地方を舞台としたヒストリカルRTS「Highland Warriors 日本語マニュアル付き英語版」が，4月上旬にオン・ザ・エッヂから発売される。ハイクオリティな3Dグラフィックスで描かれるフィールドと，兵士一体が8000ポリゴンで作られているという驚異的な作り込みが特徴的な本作。ドイツ産のゲームらしい細やかなアニメーションも相まって，映像表現にはかなりのリアリティを感じさせる。
　ゲームシステムそれ自体は，オーソドックスなRTSのスタイルを踏襲しており，労働者で金，食料，木材，石材，鉱石などの資源を採集し，施設の建設やユニットノ生産を行いながら，敵対する勢力の打倒を目指していく。各勢力ごとにリーダーユニットが用意されており，それぞれが特殊なコマンドを使用できるなど，戦闘部分に関してもちょっとした味付けがされている点もユニークな要素といえる。
　またシングルキャンペーンモードは，時代ごとに大きく四つに分けられており，西暦850年におけるアルピン・マックイオチャイルドの叛乱から始まり，1286年のエドワード1世侵攻，1297年からのウィリアム・ウォレスの蜂起など，歴史に沿った約30のシナリオが用意されているという。

　スコットランドといえば，アカデミー賞5部門を受賞した映画「ブレイブハート」を連想する人も多いと思うが，日本ではなかなか馴染みの薄い時代設定なのも事実。本作を通じて，スコットランド史の流れを追ってみるのもよいのではないだろうか。ヒストリカルゲームファンならば注目しておきたい作品だ。
　ちなみに当サイトの「ここ」にプレビュー記事が，「ここ」に体験版が掲載されている。興味があるユーザーはチェックしておくとよいだろう。(TAITAI)