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もうすぐ発車オーライ! 「A列車で行こう The 21st Century」
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印刷2003/05/29 17:56

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 もうすぐ発車オーライ! 「A列車で行こう The 21st Century」 - 05/29 17:56


 日本の箱庭型経営シムの代表作「A列車で行こう」シリーズ。2003年6月19日に発売される「A列車で行こう The 21st Century」は,本シリーズのPC版としては久々の新作だ。
 プレイヤーは鉄道会社の経営者となり,線路の敷設や車両の購入,発車時刻設定といった作業を行って利益をあげていく。こうして資産を育て上げ,さらに線路を広げて高速な車両を購入し……といった具合に,鉄道会社を巨大化していくマネージメントシミュレーションだ。
 だが実際は,未開発の土地に列車を走らせることで徐々に人が集まり,やがて駅周辺を中心に巨大都市へと成長していくその変化の過程と,プレイヤーの都市計画次第で自分だけの街をデザインできるという箱庭的な遊び方を包括した,"会社運営+街デザイン"がこの作品の本質的な面白さとなっている。
 鉄道を基礎に街を作っていくという発想,スマートでシステマチックなゲーム内容,観賞目的を視野に入れつつ仕上げられた都市のグラフィックスなど,実に高級感あふれる大人のゲームに仕上がっている。

 システム的には,プレイステーション2版「A列車で行こう6」「A列車で行こう2001」の進化型となる「The 21st Century」。複雑化が進んでいった「A5」までのシステムを一新し,「A6」からはコンシューマ向けに極端なほどの簡略化が図られた。
 この「A6」からの新しいスタイルでは,ビルやマンションの1軒までもプレイヤーが建設することで,街としての機能バランスや利潤システムを考慮するといった,旧作の特徴であった複雑な手間が必要なくなっている。

 基本的にプレイヤーは線路を敷設するだけで,あとの発展はすべて自然の成り行き(プログラムのアルゴリズム)に任せることになる。そのかわりプレイヤーは"誘致システム"によって,ある程度は開発の方向性を誘導することが可能だ。
 PCユーザーにとっては初の体験となるであろう"誘致システム"。これはプレイヤーが一度購入した土地に,住宅,商業,工業,観光などの条件をつけて再び売りに出すシステム。買い手が見つかれば誘致した産業に関連する施設が建設され,不動産売却分の資金がプレイヤーの懐に入ってくる仕組みとなっている。

 誘致するエリアは1ブロックから数十ブロックまで,マウスをドラッグするだけで好きな範囲を指定できる。この駅の周辺は工業地帯を,こっちの駅の南側には商業地区を,といった具合にプレイヤーが望む街並みを誘導できる。こうして各エリアごとに産業を興して発展させていくことで,鉄道運用に関する計画も立てやすくなるだろう。
 この誘致システムのおかげで,以前のように大量の施設一つ一つの効果をあらかじめ覚える必要もなくなり,何をどこに建設するかということに頭を悩ませる必要もなくなった。ハードルの高かった部分が改善され,初心者でもすぐにゲームを理解できるようになったのだ。

 もちろん,誘致した土地に必ずしも思い通りの買い手が見つかるとは限らない。あまり観光資源的な要素のない土地で観光誘致を行っても,その区画はいつまでも空き地のまま"遊ぶ"ことになってしまう。プレイヤーは何もかも好き勝手に発展をコントロールできるというわけではなく,都市計画のセンスが問われることになる。また望む施設を直接建設できない以上,都市の成長を促すためには旧作以上に鉄道運用が重要になる。そういった意味では,鉄道が街を育てるという「A列車」の本質に,より近いシステムといえるだろう。

 グラフィックスはフル3Dで描かれ,街の景観から鉄道に至るまでを好きな視点から,うっとり眺められる。また任意の車両にカメラを固定する"車窓モード"では,まるでその列車に乗車しているかのような景色の流れをアクティブに楽しむことも可能だ。自分だけの街の美しさを目で楽しむという,「A列車」本来のセールスポイントの一つは,さらに強化して提供されることになる。もちろん開発に適した俯瞰モードや,「A.IV」のようなクォータビュー設定のまま回転拡大縮小も可能である。そのへんのカメラモードは,いずれも当たり前のように使用できる(ただし最初は少々使いづらいかも)。

 もちろん鉄道ファンにとって最大の焦点である,登場車両数。これは全シリーズ中最高の121車両を収録している。JRや私鉄などの実在する車種を設計図から描き起こしてデザインした車両の数々。山手線新型車輌E231系500番台や近鉄アーバンライナーnextなどの最新車両,もちろんお馴染みのオリジナル超高性能車両なども用意されている。
 発売後も,ユーザーからのリクエストによって新車両データを追加リリースする用意もあるようだ。

 ゲームモードは,基本的にステージクリア型のミッションタイプがメインとなる。各ステージごとにクリア達成条件が設けられており,コンプリートすると次のステージへ進める仕組みだ。またクリアするごとに新車両が手に入るなどの特典もある。
 この方式はチュートリアルも兼ねており,何も分からないままゲームの世界に放り出されるということはなくなっている。上級者には逆に少々もどかしく感じられるところもあるかもしれないが,条件達成後もゲームを中断させずに遊び続けられるので,「条件を気にせずのんびり遊ぶ」こともできる。

 発売まで残り20日ばかりとなった「A列車で行こう The 21st Century」。購入特典として「鉄道写真集つき攻略ガイドブック」が同梱されるほか,Nゲージフルセットなどの豪華景品がプレゼントされる発売記念キャンペーンも実施される。これはパッケージに同梱されているユーザー登録ハガキを返送すると抽選で当たるプレゼントで,二段構えのWキャンペーンとなっており応募期間によって2種類のプレゼントが用意されている。

■チャンス1
対象応募期間:2003年6月20日〜2003年8月31日
特賞(1名)……二人で楽しめるNゲージフルセット(車輌セット×2,複線レールセット,コントローラ×2)
二等(3名)……ベーシックセット(車輌セット,コントローラ)
三等(10名)……車輌セット
四等(50名)……鉄道ファンロゴ入りカシオペアキーホルダー

■チャンス2
対象応募期間:2003年7月1日〜2003年12月15日
賞品……期間中,雑誌 月刊「鉄道ファン」を毎月10名にプレゼント

 楽しみで待ち切れない人も大勢いることだろうが,とりあえず最寄り駅で列車の雄姿を眺めたり,ビルの展望台から街を見下ろしたりしつつ,目前に迫った発売日を待とう。(Kawamura)

「A列車で行こう The 21st Century」
■発売日:2003年6月19日(木)
■価格:8800円
■メーカー:サイバーフロント
■対応OS:Windows 98/Me/2000/XP

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  • 関連タイトル:

    A列車で行こう 〜The 21st Century〜

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