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あのエミリアが悪に染まる? 新展開も発表 「グラナド・エスパダ プラス」3周年記念オフラインイベントレポート
このパーティに招かれたのは,事前の募集に応じたプレイヤー80名。パーティは二部構成となっており,第1部は直近のアップデート情報など今後の展開に関する発表がなされた。続く第2部は,プレイヤーと運営・開発スタッフとの懇親会で,合間にライブ演奏やムービー上映が行われた。
新規/現役プレイヤーはもちろん,往年のファンにも気になる発表が続々
HUE代表取締役 CEO キム・ユラ氏 |
IMC代表取締役 CEO キム・ハッキュ氏 |
左よりキム・ハッキュ氏,久保田 修氏,SFA: Sevin氏,小林智美氏 |
次にキム・ハッキュ氏により,GEのアップデートプランが発表された。この7月で正式サービスの開始から4年目を迎えたGEでは,
「戦略性を楽しめる」
「好きな時間に仲間と楽しめる」
「オリジナルコンテンツを楽しめる」
という,三つのキーワードに基づいた展開を行っていくとのこと。
具体的な内容として,まず日本オリジナルキャラクター「ミフユ」をはじめとする4人の新女性キャストが紹介された。いずれも美麗なキャラクターで,それぞれ個別のストーリーが用意されるという。
また大きな変更として,レイドボスのミッション化が挙げられた。従来,GEのレイドボスは,オープンなスペースにポップアップし,一度討伐されると一定時間経過後に再度ポップアップするという形式を取っていた。すなわち,強力な武器を揃え,かつ時間的に余裕の多いプレイヤーほど,レイドボスを討伐できるチャンスが多かったのである。しかし今回,インスタンス形式のミッションタイプに変更されることで,相応するレベルのプレイヤーなら誰にでも等しく,好みの時間にレイドボスに挑戦する権利が与えられたというわけだ。
加えて,スタンスシステムが大幅に拡張され,従来のノーマル/ベテランスタンスが,新スタンスも加えてエキスパートスタンスにアップグレードされる。この結果,これまでよりも場面に応じたキャストやスタンスの使い分けが重要となり,より戦略性の高い戦闘を楽しめるわけだ。
気になる新たなストーリーは,「十人貴族」にスポットが当てられ,彼らの陰謀や正体の一部が明らかになっていくとのことだった。
日本サービスのマニュフェストも発表
その手始めが「3周年記念ビジュアル&ヒストリーブック」で,小林智美さんが描き下ろした表紙をはじめ,各種のラフスケッチやデザイン画,運営・開発スタッフのインタビューが収録される。また,9月からコミック誌「電撃マ王」にて,GEをモチーフにした漫画の連載が始まることも発表された。
また,ミフユの入手に関しては“力”と“精神力”にまつわる二とおりのイベントを用意。前者はボスモンスター「ヨルムンガンド」に関連するもの,後者は未公開だが,中尾氏の口振りではいずれか一方をクリアすればいいようだ。ミフユの実装は早ければ7月28日,もしくは8月3日か4日になるとのこと。
そして久保田 修さんによるゲーム内BGM新曲の提供,および小林智美さんデザインによる新たなコスチュームの提供が発表された。まだ制作中の報告だけだが,久保田さんの楽曲と小林さんが手がけたコスチュームやイラストは,初期GEの荘厳かつ流麗なイメージを作り上げたといっても過言ではないだけに,この発表は旧来のファンにとって非常に嬉しい内容といえるだろう。
・「ナル」 小山力也さん
・「アニア」 豊口めぐみさん
・「ヘレナ」 遠藤綾さん
・「セルバ」 井上喜久子さん
・「ミフユ」 水樹奈々さん
最後に中尾氏は,来年の4周年に向けた今後1年間のマニフェストを披露。中には,どう考えても中尾氏の努力だけでは困難なものも見受けられるが,「足りないと思われないよう最大限努力する」と会場に集まったプレイヤーに向けて,力強くメッセージを発した。
約2時間に及ぶ懇親会のアクセントとなったのは,ムービーとライブ演奏だ。
ムービーでは,韓国IMCの開発スタッフが日本からの要望に苦心しているという裏話が披露された。
ライブ演奏では,久保田さんとSevinさんが,女性ボーカル曲「Come on my boy」を含む全3曲を披露。
また,先日行われたムービーコンテストの入賞作6本も上映された。
・「エリートノワールシリーズ」1点と,キム・ハッキュ氏サイン入りポスター
・小林智美さんサイン入りポスター
・イラスト入りWebMoney 16枚セット
・非売品オリジナルサウンドトラック(3名)
GEの新要素,そしてHUEの今後はどうなる? キム・ハッキュ氏&キム・ユラ氏ミニインタビュー
──日本のGEプレイヤーを間近に見てどう思いましたか?
キム・ハッキュ氏:
私は,GEを生活の一部になるようなゲームとしてデザインしています。日本の皆さんは,まさにそうした遊び方をしているのではないでしょうか。例えば,今日,上映されたムービーコンテスト入賞作には,その姿勢が反映されていたように思います。
──現在寄せられている日本からの要望には,どんなものがありますか?
キム・ハッキュ氏:
オリジナル武器や,イラストレイターデザインのコスチュームに関するものが多いですね。季節に応じた,日本っぽいイベントなどもあります。
──レイドボスがミッション化されることで,レアアイテムのドロップ率にも影響が出そうですが?
キム・ハッキュ氏:
レイドボスミッションは,基本的に1プレイヤーにつき1日1回の制限がありますので,それほど影響は出ません。またレイドボスミッションは,先行する韓国の状況を踏まえ,順次追加していく予定です。
──コロニー戦のリニューアルについて教えてください。
キム・ハッキュ氏:
専用マップでの開催に加え,月1回,定期的に初期化されます。コロニーを占領しても毎月リセットされてしまいますが,占領数に応じて各党には報酬が与えられます。また,毎月リセットされるようになると,今まで実力不足などでコロニー戦参加に消極的になっていた党にもチャンスが生まれます。
──女性向けに,十人貴族の一人としてイケメンキャラクターが登場するというお話でしたが?
キム・ハッキュ氏:
見た目は格好いいのですが,悪役なので味方にできません。先ほどプレイヤーさんから意見を聞いた結果,味方にできるイケメンも検討します。
──今日もエミリアの新たなバリエーションが発表されましたよね。最近の展開は,エミリア偏重のような気がするのですが?
キム・ハッキュ氏:
確かにそうかもしれません。おそらく開発スタッフの趣味です(笑)。
日本市場の攻略については,代表取締役 CEOに就任して以来,日々社内で検討しているそうだが,中でも重視しているのは,開発者との“コンセプトの共有”である。すなわち,今,市場で売れている要素をゲームに取り込んで開発するのではなく,そもそも開発者が確固たるコンセプトを持って作ったゲームを,適正な市場/顧客に届くように提供するというわけである。誤解のないように書いておくと,これは極端に開発者の趣味嗜好に偏ったものを無理やり市場に押し込むという意味ではない。開発者と共有するコンセプトには,“市場性”という側面も少なからず含まれるというわけだ。
また扱うタイトルの増加に伴い,現在,鋭意人材を募集しており,いい人材をHUEに入社させた社員にはボーナスを支給するという,ユニークな社内キャンペーンも実施している。さらに人員増によって現在のオフィスが手狭になることを見越し,年内には引越しも予定しているとのこと。「目指しているのは,面白い事業をする会社」と意気込みを語るキム・ユラ氏が率いる新生HUEに,3周年を迎えたGEともども期待したい。
- 関連タイトル:
グラナド・エスパダ
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