【PR】魔階トチョウに魔王降臨！　ベルゼブブとの遭遇と戦闘の模様を緊急レポート

　2009年4月4日をもって，正式サービス開始から2周年を迎えたMMORPG，「真・女神転生IMAGINE」（旧題「女神転生IMAGINE」）。

　現在，正式サービス開始2周年を記念し，さまざまなキャンペーンやイベントが実施されている本作だが，3月26日からゲーム中に奇妙な変化が現れ始めた。

　“トウキョウ”の空が血のような赤色に染まり，各地で地震が頻発。労働力として造りだされた人造人間“イノセント”の様子もおかしくなり，意味不明なことを口走っている。

　さらには各地の“オベリスク”が活性化し，その影響で付近の“プラズマ”が減少。凶暴な悪魔が大量発生してデビルバスター達を苦しめている。

　そして4月9日……共同体社会より，さらなる異変に関しての続報が入った。その内容は驚くべきもので，かつてはトウキョウの中心であり，シンボルでもあった“トチョウ”の魔階化が確認されたというのである。

　以上のことが，一連の異常事態に関連しているものと判断した共同体社会は，進入禁止区域を一時的に開放。DBライセンスを持つデビルバスターを，“魔階トチョウ”の調査に向かわせるという決定を下した……。

　筆者も一人のデビルバスターとして魔階トチョウに乗り込んできたので，本稿ではその調査結果をお伝えして行こう。

　進入禁止区域“シンジュク”。その入口は，新宿バベルの南西方向にあった。

　一歩足を踏み入れると，そこは生物の息吹をまったく感じさせぬ不毛の大地。遥か前方にそびえる魔階トチョウだけが禍々しい存在感を放っている。マップは存在しないが，目的地は一目瞭然だった。

　進入禁止区域に指定されるほどなのだから，さぞかし危険な場所なのだろうと警戒しながら進むが，何もない。悪魔の気配さえも感じない。ほかの地域では悪魔の活動が活発化しているというのに……安心するどころか，異様な不気味さを感じた。

　廃ビルの間を走り，瓦礫の山を越え，魔階トチョウが目前まで迫ったところで，何者かがいることに気付いた。全身をローブで包んだ女だ。フードを目深に被っているため，その表情をうかがい知ることはできない。

　話しかけてみると，なぜかこちらのことを知っている様子。なんと「オベリスクに細工をした何者かが，魔階トチョウにいる」とのことで，その調査を依頼してきた。

　素性の知れない，しかも明らかに不審な女の依頼など，普段なら絶対に請けるのはゴメンだが，今回のケースは特別。彼女に頼まれなくても調査はするつもりだったので承諾する。

この女，どこかで見たような気が……？　顔は見えずとも，雰囲気で只者じゃないということが分かる。敵ではなさそうだが，一連の異変に深く関わっていると見て間違いないだろう

魔階トチョウのロビーには“大破壊”前の面影が強く残っている。先行していたデビルバスターの話によると，内部に蝿が集っているとのこと。一体なぜ……？

　「鬼が出るか悪魔が出るか……」と警戒しつつ，いよいよ魔階トチョウへ突入。が，しかし，その内部は“大破壊”による影響を微塵も感じさせないほど整然としており，拍子抜けさせられた。

　ただ，ロビーのデビルバスターが話していたとおり，奇妙にもその清潔な環境に似合わぬ“蝿”が大量発生していた。しかも，明らかな敵意を持って襲いかかってくるのである。

　攻撃力は低いものの，倒しても倒しても復活するうえに“ペトラアイ”“ヘルズアイ”“シバブー”など，こちらを行動不能にするスキルを多用してくるので厄介極まりない。

　デビルバスターの業務に害虫駆除も含まれているとは知らなかった。相棒，“コウモクテン”の強力なバルサン（マハラギオン）をお見舞いしつつ，迷路のような通路を進む。

さすが腐ってもトチョウ。ゴミの分別はしっかり……何？　敏感？

魔階化しても内部は禁煙＆禁酒。え？　ああ，このタバコはフェイクだから問題ない

蝿長男は人生，いや蝿生に苦労している様子。そりゃ蝿に優しくする人間なんて普通いないだろう

　途中，人の言葉を話す不思議な蝿と遭遇した。自らを“長男”と名乗っている。

　何しろ喋れる蝿と遭遇するなんて初めてのこと。どう対応すれば良いのか，少々考えてみる。つまんでみるか，捕まえてみるか……悩んだ末，撫でてみることにした。なんでそんな行動に出たのか，正直自分でも分からない。恐らく散々歩き回ったせいで脳が疲れていたのだろう。

　ところが，意外にもその行動は吉と出た。蝿長男は優しくされたことに感動したらしく，閉ざされていた“ヘリポート”へ続く扉のロックを一部解除してくれたのである。

　しかし，ヘリポートへ行くには，ほかの兄弟達にもロックを解除してもらわなければいけないとのこと。「また歩き回るハメになるのか……」とウンザリしたが，仕方がない。方向音痴のため，それから2時間ほど迷ったが，なんとか蝿次男から五男まで順番に会話することができた。

　そしてついに開かれるヘリポートへの扉。蝿長男のところへ戻り，話しかけると「本当にいいんだな？」と最終確認をされる。ここまで来て引き下がるなど，デビルバスターの名折れだ。迷わず進むことを選んだ。

多くの選択肢が用意されているのが“メガテン”らしい。取った行動によって反応はさまざまだが，どれを選んでも結局ロックは解除してくれるようだ

　ヘリポートに到達すると，目前に現れたのは想像を遥かに超える凶悪な悪魔だった。

　“蝿の王”ベルゼブブ。一説にはサタンに次ぐ権力を持つという，地獄の魔王。確実に，デビルバスターたった一人で対抗できるような相手ではなかった。

　できることなら，その場で土下座して許しを乞いたい心境だったが，現実は非情である。問答無用で戦闘がスタートした。

　それからはもう必死だった。半ばヤケクソ気味に攻撃を加えるも，さすがに相手は魔王。倒しても倒しても，まったく弱った素振りを見せずに復活する。

　そして撃破回数が5回目を数えた頃，ベルゼブブはこちらに興味を失った。「脆弱な人間ごときが」と一蹴され，魔階トチョウのロビーまで戻されてしまったのである。

　負けたことに屈辱は感じなかった。魔王と戦ってなお，命があるだけ儲けものだ。それに今回の目的はあくまで魔階トチョウの調査であり，ベルゼブブを倒すことじゃない。

　ローブの女に調査結果を報告し，得ることができた報酬といえば，デビルバスターとしての経験値のみ。命をかけた対価としては少々割に合わないが……仕方がない。

　「働けど働けど，なお我が生活楽にならざり。ぢっと悪魔を見る」。デビルバスター稼業は，甘くない。

　……さて，以上が今回の調査結果だ。“蝿の王”ベルゼブブがトウキョウの異変に深く関わっていることが判明したが，事件解決にはまだまだ情報が足りない。また，異変について何か知っているような素振りを見せるローブの女も気になる。

　これからトウキョウに何が起こるのか？　来るべき決戦の日に備え，デビルバスターとしての実力を磨きつつ，次の局面を待ちたい。