2004/08/25 20:44 |
ウクライナの新鋭MindLink Studio社が,自社開発のBattalistエンジンを使って壮大なRTSを開発している。「Telladar Chronicles:Decline」というタイトルのゲームで,今回のGame Conventionでは,ロシアでの販売を扱うGame Factory Interactive社のブースでそのベールを脱いだ。
本作のストーリーは,同社が考案しているTelladarという中世のようなファンタジー世界を舞台にしていて,"Decline"とは七国の戦争を扱ったプロローグのような設定であるらしい。シリーズとしてほぼ同時に開発が進められている「Telladar Chronicles:Reunion」は,Declineの次の話となるらしい。 主人公となるのは,オーク軍によって殲滅された皇帝近衛兵隊でキャプテンを務めていた勇者の息子で,友情や憎しみ,裏切りなども絡んだドラマが展開する。
Game Conventionでは,まだα版とも呼べないほどの状態のソフトが展示されていただけだが,最大で2万体というユニットがフルポリゴンで表現されていた。アニメーションパターンも豊富で,カメラを近づけても同じキャラクターが並んでいるようには見えないほど。歩兵,騎馬兵,マジシャンに加えて,さまざまなモンスター系統のユニットが壮大なバトルを繰り広げることになる。 多数のユニットで壮絶な戦闘を楽しむRTSが増えてきているが,Declineではさらに一歩踏み込んで,50種類の武器,30種類のアーマー,100種類のスペルが登場し,ユニットも自由にカスタマイズできるようになっている。3Dユニットの特性を生かしたゲームシステムで,プレイヤーの好みの大軍団を育て上げられるのがユニークである。 マップも現実の尺度で4平方kmほどもあり,「Dungeons&Dragons」などテーブルトークゲームのように,平地,森,丘,川などそれぞれの地形には異なる攻撃や防御能力の特性が与えられている。城を中心にした包囲戦も考案されていることから,「Medieval:Total War」と似たイメージを想像するが,戦略マップはなくリアルタイムでの戦闘に重点を置いた作品となるようだ。 そのほか,ミッションの成績によって,次のマップで補充されるユニットの数が決定するとのこと。またメインストーリーに加えて,サブクエストも用意されている。
「Cassacks」や「Total War」シリーズのように無数のユニットでの戦闘を楽しめるRTSが増えてきたが,このTelladar Chroniclesシリーズも,ジャンルの一角を担う作品となるかもしれない。リリース時期やオンラインモードの有無については未定だ。(奥谷海人)
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