究極のシングルRPG「Oblivion」が，究極のマルチプレイRPGに？

マルチプレイMODの開発がより進めば，週刊連載「なんですぐ怒るの？」の（自称）美人キャラクター“ミッシェル”と，一緒に冒険することが可能となるかもしれない

　4Gamerの連載記事も好評（？）で，日本語マニュアル付き英語版さえ販売されていない状況でも十分話題となっている，“究極のシングルプレイRPG”「The Elder Scrolls IV: Oblivion」。この本作が，究極のマルチプレイRPGになるかも，というお話。

　一部のファンの間では少し前から話題になっていたが，実は今，本作でマルチプレイを楽しむためのMODが開発されているのだ。詳細は「こちら」のページ（英語。開発中のMODと，2種類のムービーも公開されている）を見ていただくとして，ここではざっと紹介しておこう。

　このMODを開発しているのは，大学でコンピュータサイエンスを勉強している，一人の男子学生。彼が単独で，2006年5月の上旬からコツコツと作っており，この6月21日には，α版（Version 0.2）が公開されている。
　ただこのバージョンでできることは，非常に限られている。二人のプレイヤーが，同時にCyrodiil（本作の舞台）を歩き回れる，というのみ。自分が操作していないほうのキャラクターは，ゲーム上ではNPCとして扱われており，現バージョンではプレイヤー同士の戦闘も不可能だ。時間のシンクロやアイテムの受け渡しといったことは，今後の課題の模様。

　将来的には，8人で同時にプレイでき，デスマッチ，キャプチャー・ザ・フラッグなどを楽しめるようにしたいとのこと。現バージョンを見る限り，そこまでいくにはまだまだ時間がかかりそうだが，今後は友人に手伝ってもらおうと思っているようだ。また，「学校が忙しくなるか，私の興味がなくなるかしたら，ソースコードを公開します」と説明されているので，必ずやいつか，このMODが完成する日が来ることに期待したい。

　まだまだ実験段階の域を出ないものの，実際にマルチプレイの片鱗が見えている以上，本作のプレイヤーなら注目せずにはいられないはず。英語が苦手でないという人は，ぜひα版を試し，バグ報告，感想，要望などを作者に送って，究極のマルチプレイRPGの完成に一役買ってほしい（協力者は，クレジットに名前を入れてくれるそうだ）。（Iwahama）