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RJC2007 「ラグナロクオンライン」カンファレンスその1:ガンホーが初めて語る「ラグナロクオンラインII」の概要
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印刷2007/04/30 01:26

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RJC2007 「ラグナロクオンライン」カンファレンスその1:ガンホーが初めて語る「ラグナロクオンラインII」の概要

RO2の各要素や魅力について語る,ガンホー 第二開発部 第一課課長 ラグナロク制作責任者 廣瀬高志氏(右)と,ラグナロクオンラインII担当 畠山寛生氏(左)
 昨日(4月29日),東京都江東区にある有明コロシアムで開催された「ラグナロクオンラインファン感謝祭〜RJC2007〜」では,昨年,一昨年のRJCとほぼ同様の形で,ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下,ガンホー)自らがファンに最新情報を披露する「ラグナロクオンライン」カンファレンスが行われた。
 そこで取り上げられたのは,「ラグナロクオンライン」(以下,RO)の次期アップデート「Episode 6.0 Beginnings and Upheavals」(ラヘルアップデート)と,ジー・モードが展開する,ラグナロクオンラインと連動した携帯電話用ゲームサイト「ROGAMES」,そして「ラグナロクオンラインII」(以下,RO2)だった。
 それらの中で,ここではまず,ガンホーが初めて本格的に語ったRO2の概要に関する話題をお届けする。



 RO2の舞台となるのは「ミッドガルド大陸」。ただしROの舞台と同一の世界ではない。開発元たるGravityの開発本部長ホン・サンキル氏によれば,ROの世界とRO2の世界は「パラレルワールド」の関係にある。そしてRO2は「ROの雰囲気を微かに残した別作品」なのだそうで,スチームパンクの雰囲気が取り入れられている。
 そんなRO2のミッドガルド大陸には,ノーマン,エル,ディマーゴという三つの種族が住んでいる(ただし後述するとおり,このほかに「エルフ」がいることが設定上の前提となっている)。ノーマンの社会で起きた大規模な戦争から20年が経ち,なおも文明の復興に向けた努力が続くノーマンの社会。そこに戦災で安住の地を失ったエルと,自らのアイデンティティを求めてさまよい続けるディマーゴという,二つの異種族が流れ込んでくることで,世界が動き出す。



カンファレンスにスペシャルゲストとして登場した,Gravity 開発本部長 ホン・サンキル氏(右)と,ラグナロクオンライン原作者 イ・ミョンジン氏(左)
 語感からなんとなく想像がつくとおり,ノーマン(Norman)は我々人類に似た特徴を備えた種族で,身体能力はほかの二つに劣るものの好奇心と探究心に溢れ,ミッドガルド大陸で現在最も繁栄している種族だ。その好奇心と探究心に応じる形で,さまざまな職業が設定されている。RO,RO2で原画を担当するイ・ミョンジン氏によれば,キャラクターデザインは「中学生くらいの年齢をイメージしたもの」という。
 そしてエル(Ellr)は,エルフとノーマンの間に生まれたハーフという設定で,エルフ同様自然を愛する種族となっている。「アルプへイム」と呼ばれるエルフの里で暮らしていたが,20年前に起きた戦争の影響で,その地を追われてノーマンの世界にやってくる。エルに関しては職業という概念はなく,先祖石という魔法の力を宿した石を用いて戦闘する。イ・ミョンジン氏によれば,「古めかしい言葉を使う,大人びた子供」というイメージなのだそうで,これは長命で思慮深いとされるエルフのイメージを投影したものだろうか。
 謎に満ちた存在なのがディマーゴ(Dimago)だ。「限りなく無に近い存在」とされ,眠りから醒めた彼らは,自分が何者で,何をすべきかも分からず,それを知るために冒険に乗り出す。外見といい,ラテン語っぽい種族名といい,“負の想念”のようなものと読めないこともないが,カンファレンスで詳しい説明はなされなかった。イ・ミョンジン氏は八頭身でスタイルの良いグラフィックスデザインについてコメントしつつ,「エゴと呼ばれる従属者を使役する」のだと述べていたが,詳しいところは分からない。



 なおノーマンの職業に関しては,ノービス(Novice),ソードマン(Swordman),エンチャンター(Enchanter),リクルート(Recruit),シーフ(Thief),クラウン(Clown)の6種類が挙げられた。リクルートとクラウンがやや耳慣れないが,前者は銃を使うアーチャー的職業,後者はヒーラーである。



 また,ゲーム全体が持つ魅力として,カンファレンスでは以下の5点が挙げられた。

■フル3Dグラフィックス
■個性の演出
■美しい音楽
■独特の世界観
■濃厚なストーリー


 フル3Dグラフィックスから順に説明していくと,前作の可愛らしさを継承しつつ3D化することで指や目,口といった細部まで表現可能となり,これによって豊かな感情表現が実現した,ということだ。
 個性の演出に関しては,キャラクターメイキング時の選択肢や,武器,防具のバリエーションが豊富で,各自のキャラクターを個性化できるということ。
 美しい音楽とは,菅野よう子氏を起用し,世界観にマッチしたBGMなどが楽しめることを指す。
 独特の世界観は,西洋中世風ファンタジーテイストと,スチームパンクを共存させたそれを意味する。
 最後の濃厚なストーリーは,「国家,信仰,種族といった社会性の高い要素が複雑に絡み合った」ストーリーと説明されており,そのストーリーに基づく,多数のクエストが用意されているという。
 キャラクターメイキングについては,ノーマンを例に男女計28種類の髪型,髪の色32色,目の形17種類が用意されていること,また,エモートアクションが63種類あることが,スライドで説明された。



 そのほか,以前からRO2が採用する特徴的なキャラクター育成の形として伝えられていた要素についても,あらためて説明があった。キャラクターレベルはそのままに,次々と転職していける「コンプレックスジョブチェンジシステム」,その転職に際して,前の職業から持ち越すスキルを登録する「スペシャリティシステム」,武器自体に経験値が設定されており,強い武器に買い換えていくのでなく,武器を育てて強化していく「武器成長システム」だ。

 RO2が日本で本格的なテスト段階に入るのは2007年夏だと,このカンファレンスでは明かされた。お馴染みの職業,お馴染みのモンスターなどがチラホラと顔を出しつつ,それはそれとして新しい魅力を詰め込んだRO2が,今回会場で見た状態からどの程度ブラッシュアップされた形で,我々の前に姿を現すのか。楽しみに待ちたいところだ。(Text by Guevarista,Photo by 石塚一則)

  • 関連タイトル:

    RAGNAROK Online 2: Legend of the Second

  • 関連タイトル:

    ラグナロクオンライン

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