プレイレポート
順当な内容だがキラリと光る新要素も。MMORPG「ブラキン」大型アップデート「闇の大地と戦士の絆」,本日実装
レベルキャプの引き上げや,新装備/新スキルの追加,新エリア/新クエスト/新システムの導入など,盛り沢山の内容となる大型アップデートだが,今回4Gamerは実際にハイファイブ・エンターテインメントにお邪魔して,アップデートに関する詳しい話を聞いてきた。事前に情報を確認していなかったというプレイヤーは,ぜひ本稿で,当アップデートの内容を確認してほしい。
レベルキャップの上昇と新装備・新スキルの追加!
アレスセット |
そんな人達に朗報だ。今回のアップデートでは,レベルキャップが大幅に引き上げられ,119までキャラクターを育てられるようになる。レベル99に達してしまい「もうやることないよ〜」と言っていた人も,さらに上を目指してレベル上げの日々を過ごせるというわけだ。
また今回,新たな装備も追加されている。“ファイター”タイプには,赤を基調としたスタイルがいかにも勇者然とした“アレスセット”と,白銀の鎧が聖騎士を連想させる“エリーシャセット”が,“クレリック”タイプには金に輝く鎧がまぶしい“エルザセット”と,淡い水色が清楚な魅力を演出する“ガイアセット”が追加される。
アレスセット |
ガイアセット |
ガイアセット |
さらに,“アーチャー”タイプには,機能性を追求したスマートなデザインの“オーヘルセット”と“ダイアナセット”が新登場し,“メイジ”タイプには,神聖な装飾が格の高さを演出する“アリーセット”,ダークで妖しい魅力を持った“ミネルヴァセット”が用意されている。
ダイアナセット |
オーヘルセット |
アリーセット |
アリーセット |
レベルキャプも上昇し,新装備も追加……となれば,気になるのは“新スキル”について。
追加されるスキルのうち,“スラッシュ”や“マイティーメイス”,“マイティーハンマー”などは,その名からも想像がつくように,武器に依存した直接攻撃系のスキルだ。また,攻撃範囲内の敵を出血状態にする“マルチブラッドショット”や,呪いを解除する“ディスペルマジック”なども追加されるようだ。
そのほかにも,少々変わった“補助スキル”も追加される。ファイタータイプとアーチャータイプのみが使用できるスキル,“チェック”と“リリース”がそれだ。
これらは敵にダメージを与えたり,味方を回復するスキルではなく,“チェック”は目標の敵に目印を付けることができるスキルで,“リリース”は一定時間消えないその矢印を解除するという効果がある。
つまり,集団戦になったときにこのスキルを使えば,味方の攻撃を特定の敵に集中させたり,速やかに離脱させたりできるというわけだ。使い方次第で,パーティプレイ時の戦術指示がグッと面白くなるだろう。
ワールドマップが更に広大に!
個性豊かな新エリアを多数追加!
それでは,新エリアの詳しい特徴を,個別に紹介していこう。
かつての繁栄は見る影もなく……
“オルバーストールの廃墟”
かつては非常に栄えていた精霊族の町だったが,とある事件をきっかけに滅んでしまい,現在ではモンスターの住処となっている。レベル99〜119までのキャラクターの狩り場となる場所だが,へニス冒険団のキャンプがあるため,クエストを受けたり買い物をしたりすることも可能だ。レベル99以上のキャラクターは,ここをレベリングの拠点にするといいだろう。
邪悪なる“マグリータ教”の本拠地
“闇の大地”
今回のアップデートのタイトルにもなっているエリア。レベル110〜119のキャラクターを対象とする狩り場だ。邪悪な教団,“マグリータ教”の根城となっている場所で,現時点では全エリア中最強クラスのモンスターが徘徊している。天高くそびえ立つ城壁など,(ブラキンでは)珍しい景観は見ものだが,観光のつもりでうろつくにはあまりにも危険なエリアだ。
封印されし魔物が眠る
“ヘルガの洞窟”
凶悪な強さを誇るボス,“ヘルガ”が潜む洞窟。エリア全体が陰鬱な空気に包まれており,モンスターも強敵揃いだ。レベル99のキャラクターが集まったとしても,ボス戦は苦戦必至。ここに挑まんとする冒険者の胸に宿るのは単なる蛮勇か,それとも……。
謎が謎を呼ぶ奇怪な景観
“結界の森”(ウルガ/エルドリン)
無数の石が宙に浮く,なんとも不思議なエリア。いわゆる“ワープゾーン”で,各バトルフィールドへの入り口がこのエリアにまとまっている。拠点の町からバトルフィールドへの移動が楽になったので,今後はバトルフィールドの利用者が増えるかもしれない。
発見されし新たな道
“ウルガへ続く道”“蔦の森に続く道”
新たに発見された“ウルガ”,“蔦の森”へ続く道。緑豊かな美しい景色は一見の価値アリ。“蔦の森に続く道”の推奨レベルは35,“ウルガへ続く道”の推奨レベルは60と,低〜中レベルキャラクター向けの新エリアであるため,比較的気軽に散策できる。
以上が主な新エリアだが,追加されたのはこれだけではない。プレイヤー同士による戦闘が可能な“バトルフィールド”にも,三つの新エリアが追加されている。“結界の森”が登場したことにより,バトルフィールドへの移動が楽になったので,活用する機会がグンと増えるのではないかと予想される。
新たなキングダムクエストが登場!
既存キンクエのハードモードも実装
まずは,高レベルキャラクター向けに追加される“反へニス同盟との戦い”について解説しよう。このキンクエはレベル94〜119の高レベルキャラクターを対象としており,これまでのキンクエとは違い,プレイヤーキャラクターとまったく同じ見た目のキャラクターが敵として登場する。また,攻撃方法もPCと同じようにスキル/魔法を駆使してくるので,戦略をしっかりと立てないとクリアは難しい。新たに追加された補助スキル,“チェック”と“リリース”がここで光りそうだ。
さらにもう一つ,キンクエの中でも人気の高い“彷徨えるミニドラゴン”には待望のハードモードが登場。レベル46〜60のキャラクターを対象としたキンクエで,既存のものよりもかなり難しく設定されている。ミニドラゴンの攻撃力が強化されているため,壁役がいかに上手く攻撃を引き付けるか,それが重要になりそうだ。ここでしか入手できない褒賞もあるので,張り切って挑むべし!
また,通常クエストにも新しいものを96種追加。新エリア,“オーバーストールの廃墟”の秘密に迫るエピッククエストや,“闇の大地”に巣食う邪悪な者たちとの戦いを描いたクエストが楽しめるとのことだ。
注目の新システム
“ホーリープロミス”
“ホーリープロミス”は高レベルキャラクターと低レベルキャラクターが契約を結ぶことにより,両者にとってさまざまなメリットが生まれるというシステムだ。具体的には,弟子はレベルが上がると,特殊な装備やEXPカードなどの褒賞アイテムがもらえ,師匠は弟子が商店で一般アイテムを購入するたびに,商人の上前をハネることができる(代金の一部をもらえる)という,ユニークなシステムとなっている。しかし,残念ながら経験値に関するボーナスはないようだ。
なお,“ホーリープロミス”で弟子にできるのは,1キャラクターにつき最大20人。また,契約するには師匠と弟子のレベルが5以上離れている必要があるとのこと。
今回のアップデートの主な実装内容は,以上のようなものだ。細かなアップデートについては,以下で簡単に紹介しよう。
・ログイン画面のデザインが若干変更された
・倉庫の最大ページ数が4ページから8ページに増加された(無料で使えるページは増えない)
・装備アイテムのNPC売却価格が引き上げられた
・グローエフェクト機能が実装された
この中では“グローエフェクト”の実装に注目したい。ONにすることにより,今までとは一味違ったグラフィックスでゲームが楽しめる。また,プレイヤーから要望の多かった倉庫ページの追加も,地味ながら嬉しい実装内容だろう。
変わらぬ“「ブラキン」らしさ”
今後の展開に期待がかかる
“気軽にワイワイ楽しめるMMORPG”という意味において,ブラキンはかなり高水準で完成されたゲームだといえるだろう。クセのないライトなゲーム性や,初心者でも気軽にパーティプレイが満喫できる“キンクエ”などは,本作の大きな魅力である。
それは,安定はしているが“尖った部分がない”という風にも取れてしまうかもしれないが,老若男女幅広い層が楽しむMMORPGというジャンルにおいては,「それこそを求めている」という声も決して少なくはないだろう。今後ブラキンが,どのようにプレイヤーの楽しませ続けてくれるのか,引き続き注目していきたい。
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