プレイレポート
警察対ギャングの仁義なき戦いが勃発。「APB:All Points Bulletin」の序盤ミッションを,ムービつきで紹介だ
Enforcer(警察)とCriminal(ギャング)の抗争を描く「APB: All Points Bullettin」(以下,APB)は,5年以上の歳月をかけて開発され,6月29日にサービスインしたオンラインゲームだ。前回は,徹底的にこだわれるキャラメイクの充実ぶりを紹介したが,今回はCriminalのチュートリアルや,初期ミッションの内容などを,ムービーつきでお伝えしよう。
一人前(?)のギャングを目指し,チュートリアルエリアでデビューの準備だ,この野郎
東洋系キャラを作成。「スカーフェイス」と呼ばれたくて傷をつけてみた |
最初に受けられるミッションは,指定した建物の壁にグラフィティアート(要は落書き)を描いたり,クエストアイテムを目的地まで届ける(要はお使い)といった簡単なお仕事。ちなみに警察側のミッションでは,ギャングの描いたアートを消して警察側のグラフィティアートを上書きするのが任務となる。消すところまでは正しい気がするけど,いいのか,警察? とりあえずそんなことは気にせず任務遂行だ。
なお,ギャングミッションには,車上荒らしやハッキング,破壊活動などが用意されており,いくつかのミッションを遂行すると,チュートリアル専用ワールドは晴れて卒業。ゲーム本編のワールドに移動可能となる。
初期装備のジャージにランニングがいかにも下っ端っぽい |
バールを使って車上荒らし。良い子は真似してはいけません |
指定場所にグラフィティーアートでマーキング。良い子は(以下,略) |
チュートリアルが終了すると,3つの地区からプレイエリアを選択することになる。「ソーシャル地区」は,プレイヤー同士が交流したり,準備を整えたりする非武装エリアで,オークションやマイカーをカスタマイズするガレージなどの利用が可能だ。
「金融街」と「ウォーターフロント」は,対人戦ができるエリアになっており,ギャングとしての地位を上げていくために,警察との抗争をこの2地区で繰り広げる。
エリアはインスタンスダンジョンのような仕組みになっており,最大80人までが同時に入場可能だ。ゲーム内には複数のエリアがあり,空いているところに自動的にマッチングされる。もちろん,プレイヤーの任意で空きエリアを選ぶことも可能だ。
ゲーム内で評判や悪名を上げれば,自由度がさらにアップ
プレイエリア選択画面。序盤は金融街がおすすめだ |
初期装備は,アサルトライフルとハンドガン |
評判は,ミッションを達成していくと増えていき,一定値に達するとランクアップ。購入可能な武器や車両,スキルがアンロックされていく。ただし評判は勢力内のものとは別に,ミッションを依頼してくるNPCごとに設定されている。つまり一つのミッションをクリアすると勢力内の評判と,依頼者の評判の両方が上がるというわけだ。NPCによって販売アイテムが異なるので,欲しいアイテムによって受諾ミッションを選ぶのもいいだろう。ゲーム開始時はジャージとランニングという寂しいキャラクターも,腰穿きジーンズでヒップホップ風とか,鋲付き革ジャンでパンク風など,いろんな格好ができるようになる。
個性派揃いのギャング達。評判が上がれば服装にも凝れる |
悪名は,ミッションを遂行していく過程や街中での行いで上下するパラメータで,ギャングの場合は,車を奪ったり破壊活動を行ったりすることで上昇していく。5段階まであり,ランクが上がるごとにミッション達成時のボーナスが増える。
ギャング側プレイヤーにとって悪名は,比較的稼ぎやすい。なぜかといえば,公共物を壊したり,店先のショーウインドを壊して商品を略奪したりと,社会的にやっちゃいけないことをすれば上がるので,小難しいこと考えなくていいからだ。好き放題やろうぜ!
G-Kingに属する3人のNPC。NPCごとに評判が設定されている |
画面左上のアイコンが悪名度を示す |
ランクはプレイヤーの熟練度に相当するパラメータだ。ミッションの達成具合や対人戦の成績に応じて上がっていき,扱える武器や車両の種類が増えていく。
賞金首プレイヤーとの遭遇戦。まあ,このあとにあっさりとやられたのは内緒 |
通報されたら,制限時間中に逃げ続ければいい。逃走車の性能と運転テクがポイントだ |
前述したとおり,ギャングは悪名を比較的カンタンに上げられる。対する警察は規律的な行動で名声を得るため,ギャングよりも効率が悪い。その代わりに警察プレイヤーはスタン系武器が充実しているほか,「逮捕」を行使できる。
逮捕とは,ギャングを一定時間無力化するスタン武器を使い,スタン中に手錠をはめてしまうというもの。逮捕されたギャングは,戦線に復帰するまで長時間を要するため,警察側はミッションを達成しやすくなるのだ。
背後から銃を突きつけられ,後ろ手に手錠をかけられて放置される逮捕は,ギャングプレイヤーにとっては最大の屈辱。周囲に味方プレイヤーがいれば手錠を解除してもらうことも可能だが,大抵の場合は助けてもらえない。往来でやられると結構な羞恥プレイだが,警察側にとってはたまらない瞬間となる。
相手に倒された瞬間。10秒後に戦線復帰できる |
ギャングにとって最大の屈辱プレイ,逮捕。悔しい! |
逮捕画面その2。偶然隣りに転がってきた消火栓が涙を誘う。うう,ディスプレイがぼやける |
最大16人で繰り広げられるミッションが激アツだ
ミッションは最大8人まで参加可能。味方同士の連携が大切 |
ミッションには複数のステップがあり,最初はクエストアイテムの争奪や拠点を占領するために,味方プレイヤーと協力しながら任務にあたる。クエストアイテムの搬送時には,搬送プレイヤーを護衛したり,拠点争奪では入り組んだ周辺エリアで敵対勢力との戦闘を繰り広げる。
ミッションは,制限時間に達した段階での達成度によって勝敗が決まり,成績に応じた報酬と評判を得られる。グループミッションは,集団戦ならではの戦略と駆け引きが楽しめるほか,うまいプレイヤーの戦い方を見られるので,積極的に参加していきたい。なお,ミッションのプレイムービーを下に掲載するので,雰囲気を感じ取ってほしい。
周囲の警戒を怠ると,遠方から狙撃を受けることもあるから気をつけろ! |
クエストアイテムを搬送するプレイヤーは無防備だ。敵の襲撃に備えて護衛してあげよう |
1台の車に複数プレイヤーが乗れば,移動中の銃撃戦も可能。箱乗りサイコー! |
ミッションは,倒されても一定時間で復活して戦線復帰できるので,スポーツ系FPSに近い印象だ。ただし,ミッションに参加できる人数が最大16人までというのは,少し物足りない。どうせなら血で血を洗うような大規模抗争に身を投じてみたいところだ。そのほか,接続障害やフリーズといった事態も散見されたので,今後のアップデートに期待したい。
APBは,プレイヤーがカスタマイズできる要素が充実しており,服装や車両までも自由にデザインできるだけでなく,テーマ曲を作ることなどもでき,各分野の“職人プレイヤー”が数多く活躍している。というわけで,次回はAPBで利用できるカスタマイズ要素の多機能ぶりを紹介していこうと思う。ぜひお楽しみに。
「APB:All Points Bulletin」公式サイト
- 関連タイトル:
APB Reloaded
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