プレイレポート
「エミル・クロニクル・オンライン」の期間限定イベントワールド「なんでもECO!ザ・ワールド」を体験。ブルジョワ気分でECOの夏を満喫しよう
今回,このイベントワールド実装を前に,ガンホーでプレイする機会を得たので,ここで何ができるのか,そしてこのワールドをオープンする狙いは何なのか,教授ことオンライン本部 第2パブリッシング部 第1プランニング課 課長の寺田美絵氏と同課主任の榊田 毅氏に聞いてきたので,先行プレイの模様を交えながらその内容を紹介していこう。
寺田美絵氏 |
榊田 毅氏 |
コンセプトは「夏祭り」と「やりたい放題!」
制限がないワールドで思いっきり遊び回ろう
この夏から年末にかけて,ECOでは「キャラクタープロモーション」「既存コンテンツの最大化」「非日常であり特別な体験」という3つの柱を中心に展開していくことになるという。それぞれ,どういうことなのかを説明していこう。
「キャラクタープロモーション」は,6月に実施された「アルマモンスター人気投票」による上位3キャラクターが,8月28日にCDデビューするというもの(関連記事)。レコーディングはすでに終了していて,現在はリリースに向けて最終調整に入っているところだという。榊田氏は,
「2011年から続いている,守護魔やアルマモンスターの登場する通年イベントが,非常に好評です。皆さまに愛していただいているキャラクター達をここのまま埋もれさせてしまうのは僕らとしても惜しいので,もう一度皆さんに楽しんでもらいたいということで,人気投票を行いました」
と話す。CDの発売は「なんでもECO!ザ・ワールド」終了後となってしまうが,イベントワールドのアップタウンではアルマの声が聞けるNPC(レコード)が設置されているので,遊びにいって聞いてみよう。
そのほかにも,6月から3か月連続で展開しているPS Vita「MIND≒0(マインド/ゼロ)」や,「にしこくん」といったキャラクターとのコラボレーションが実施されている。今後もコラボレーションを企画しているので,期待してほしいとのことだ。
次の柱となるのが,「既存コンテンツの最大化」だ。
これには二つの意味があり,一つは通年イベントなど,その時期を逃すとプレイできなかったというコンテンツの再実装だ。イベントを見逃した人やその当時にECOをプレイしていなかった人にとっては,通年イベントで登場したキャラクターは,よく分からない存在となってしまう。
そこで「なんでもECO!ザ・ワールド」では,2011年「ヒトトセのフシギなたまご」,2012年「アルマたちと絆の樹」,そして2013年「イリスと記憶の書架(第7話まで)」の三つの通年イベントが,まるごとプレイできるようになっている。それによって,プレイヤーの空白期間を埋めつつ,楽しんでもらおうというわけだ。
寺田氏は,この通年イベントの再実装の経緯について「そもそもの発想ですが,夏っていえばよくやられているのが,アニメやドラマの『全話一挙放送!』なんですよ。そんな夏休みスペシャル的なものをやりたいね,というところから始まっています」と話していた。
なお,「なんでもECO!ザ・ワールド」で「ヒトトセのフシギなたまご」をプレイすると,既存ワールドにある思い出の部屋に入れるように調整を進めているとのことだ。
そしてもう一つの意味が,古い既存コンテンツの改修となる。6月にも都市攻防戦やペット育成場が,現在のプレイスタイルに合わせて遊びやすくなるようにリニューアルされているが,8月には手に入るアイテムラインナップを見直した,もてなしタイニーの改修が予定されているという。これらをはじめ,今後,古いコンテンツで現在のプレイスタイルに合致していないものに,順次手を入れていく予定だという。
最後の柱となる「非日常の特別な体験」は,まさに「なんでもECO!ザ・ワールド」を指したものだ。
寺田氏は「なんでもECO!ザ・ワールド」について「夏祭りのようなワールド」だと話す。実際にその中身は,キャラクター作成直後に三次職クロニクルジョブに転職でき,お金も最大値まで配布。さらに,装備や家具,ペットなども自由自在で使い放題で,先述の「通年イベント」も楽しめるという,まさにお祭りワールドなのだ。
「なんでもECO!ザ・ワールド」は通常のクライアントでプレイできる,すでにECOをプレイしている人なら,すぐに遊べる |
まさか,ティタから服を脱いでと言ってもらえる日が来るとは!(クラスチェンジのため必要なことらしい) スタッフの間でも話題になった一言なのだとか |
さらに寺田氏と榊田氏は,
「いきなり三次職を体験できたり,ここにしかないダンジョンが体験できます。どうしても通常ワールドですと,尖っている極端なダンジョンは作りづらいですが,こういった期間限定の特別ワールドであれば,こういう遊びも許されると思います」(寺田氏)
「家具もアバターも5000を超えたあたりから,僕らも数がよく分からなくなっているんです。さすがに,それらをすべて実装するのは無理でしたが,それでもかなりの数を揃えました。ECOを始めたばかりの人もそうですが,欲しいけどなかなか手に入らない家具や衣装を使ってみたいという人はいると思います。ここで試していただければ」(榊田氏)
と,「なんでもECO!ザ・ワールド」だからこその魅力を話す。
アップタウンの中心部には,家具関係や衣装関連のNPCがずらり。所持金はカンストしているうえ,どれを買っても一つ1Gなので,ブルジョア気分が味わえる | |
装備品やペット,消耗品,イリスカードの購入やジョブチェンジは南アクロニア平原で。装備品などは家具と同様に1G。職業も自由に変更できる。ただし,また服を脱ぐ必要がある |
また,ECOでは毎月決まったテーマでスクリーンショットコンテストを実施しているが,8月のお題には「飛空庭」もあるという。これまでは,家具が足りないから……と参加を見合わせていたプレイヤーもいると思うが,いまなら「なんでもECO!ザ・ワールド」がある。ほとんど制限を受けずに自由に家具が設置できるので,この機会にぜひコンテストに挑んでほしいとのこと。これについて寺田氏は,
「既存ワールドでは使い勝手を考慮して家具を配置したりします。ですが,『なんでもECO!ザ・ワールド』であれば,完全に趣味の配置ができるんです。ただ,イベント期間終了と同時に消えてしまうので,SSなど撮って夏の思い出として残してもらえればなと思います」と話していた。
「なんでもECO!ザ・ワールド」のもう一つの目玉となるのが,寺田氏の言う「尖った」特別ダンジョンだ。
ダンジョンの数は13個あり,1フロアだけのダンジョンもあれば,複数層で構成されたダンジョンもあるという。ダンジョンには,専用NPCのメニューから直接移動できるのだが,ダンジョンの難度は,メニューの下に表示されているものほど難度が高い。つまり,一番上が簡単なダンジョンになるのだが,そこは3次職クロニクルジョブが前提の「なんでもECO!ザ・ワールド」。しっかり装備を整えていかないと進めないようになっているので,事前の準備は怠らないようにしたい。
また,ダンジョン名の頭に付いている「D」は「ディメンジョン」の略で,そのダンジョンのモンスターは劇的に強くなっているのだという。既存ワールドで出現する同名モンスターも出現するが,強さが変わっていたり,使用するスキルが違っていたりと,これまでの定石が通用しない。寺田氏によると,「パーティじゃないと確実に転がり(倒され)ますというのが,これらのモンスターを設定したプランナーの言葉」なのだという。
さらに強くしてみたというのが,最高難度となるD-サウスダンジョンと無限回廊下層だ。D-サウスダンジョンは装備や消耗品を準備していくのは当然として,しっかりと役割分担ができるプレイヤーがそろった2,3組のパーティで,なんとかクリアできるかどうかというレベルらしい。
さらに無限回廊下層は,これまで登場したボスの3倍以上の強さを持ったボスがいるのだとか。試しに入ってみたところ,速攻で近寄られてワンパンチで死亡してしまった。D-サウスダンジョンと同様に,多数のパーティで挑んでなんとかなる(のか?)というレベルの強さだ。
お祭りで設置するダンジョンとはいえ,なぜここまで強くしたのかと聞いてみると,今後のアップデートを視野に入れたテストも兼ねているという。
「無限回廊下層のさらに下層の制作にあたって,モンスターを強くしようとしているんですが,どこまで強くしたらいいのかを計っているところなんです。昨年末のECO祭りでも現在の先の力となるデュアルジョブを発表しましたが,その前に現状の最強キャラクター達でどこまでいけるかというのを見せてもらえればと考えています」(榊田氏)
「モンスターのAIやスキルが増えていて,ステータスだけではなく,これらの組み合わせでどこまで戦えるのか,というテストもできればと考えています。腕に自信のあるプレイヤーさんは,ぜひD-サウスダンジョンや無限回廊下層にチャレンジしていただければと思います」(寺田氏)
こうした特別ダンジョンの攻略を進めると,「奇跡のかけら」が手に入れるという。これをアリアンナの向かいにいるNPC「奇跡観測者バックス」に一定数渡すと,後日,通常ワールドで経験値アップなどの特典を得られる。これは,すべてのワールドで得られるとのことなので,ワールドの全員で協力して「奇跡のかけら」を集めたいところだ。
以上が「なんでもECO!ザ・ワールド」の概要となる。なお,開催記念ログインキャンペーンも同時に実施され,既存ワールドと「なんでもECO!ザ・ワールド」の両方にログインしたプレイヤーには,ゲーム内アイテム記念プロモーションカード『なんでもECO!ザ・ワールド』がプレゼントされるとのこと。プロモーションカードの配布は9月中旬の予定だ。
このほか,運営スタッフが「なんでもECO!ザ・ワールド」に入って,プレイヤーと一緒に遊ぶような企画も考えているという。内容は未定だが,決まり次第公式サイトやブログなどで告知するとのことなのでこまめにチェックしておこう。
2013年のECOは夏以降が本番!
8THアニバーサリーに向けて怒濤のSAGAアップデートに期待
テストプレイのあと,「なんでもECO!ザ・ワールド」以後の予定についても少し話を聞いてみた。
実はECOでは,2013年に入ってから一度もSAGAアップデートが行われていないが,昨年の冬から少しずつ開発を進めていたものが,ちょうど夏に完成予定なのだという。これについて両氏は,
「連続してSAGAアップデートを実施する予定です。『なんでもECO!ザ・ワールド』を皮切りに,アニバーサリーまで突っ走ります」(寺田氏)
「実は今回のSAGAは超ボリュームになってます。ですから,先ほどお話しした『既存コンテンツの最大化』を実現するために,設備強化を含めた土台を調整する意図もあるんです」(榊田氏)
と話す。
それぞれのSAGAの詳細は教えてもらえなかったが,デュアルジョブや無限回廊の拡張など昨年12月のECO祭りで発表されたが,まだ達成されていないものや,新しいマップなどが実装される見込みだという。これらのSAGAアップデートは高レベル向けのものが中心となっているが,レベルキャップ上限の開放は行われないとのことだ。
最後に寺田氏と榊田氏の二人から,「なんでもECO!ザ・ワールド」を待つプレイヤーにメッセージを聞いてみたので,お届けしよう。
「夏休みのお祭り騒ぎということで,『なんでもECO!ザ・ワールド』を開催させていただくことになりました。ECOの魅力がギューっと凝縮されたワールドなので,既存のワールドで遊んでいる方はもちろん,お祭り騒ぎに誘われて久しぶりにやってみようかなという人,今まで興味はあったんだけど……っていう人も楽しめると思います。みなさんで集まって,夏をワイワイ楽しくできればと持ってますので,ぜひご参加ください」(榊田氏)
「これまでも過去の通年イベントをもう一度遊びたい,守護魔やアルマに会いたいっていうご要望は多かったです。それを今回,『なんでもECO!ザ・ワールド』という形ですが,実現できました。通年イベントを遊んだことがない人はもちろん,去年も一昨年も遊んだよという人も,もう一回おさらいでやってみると意外と泣けるポイントがあったり,新しい発見があると思います。この機会にプレイして,思い出を作っていただければと思います。今年は,大型アップデートやそのほかのアップデートでお待たせしているところもありますが,着々と開発を進めていますので,もう少しお待ちください」(寺田氏)
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