パッチ
「カンパニー オブ ヒーローズ」DirectX 10対応パッチ公開,NVIDIAは同タイトル最適化済みβ版ドライバをリリース
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(日本語版は「JA_161_170_Patch.exe」,英語版は「EN_161_170_Patch.exe」をダウンロードしてください。ファイルサイズはいずれも13.1MBです)
ちなみに,パッチのリリースに合わせてNVIDIAが報道関係者に向けて公開したレビュワーズガイドによると,DirectX 10パッチにより,Windows Vista環境において,以下のような要素が追加されるという。全体的に,細かなリアリティの向上が図られる方向でのアップデートになっているようだ。
- ピクセル単位のライティングをすべてのオブジェクトに適用
- (NVIDIA Shadowとして知られていた)PCF(Percentage Closer Filtering,近傍比率フィルタリング)による影を実装
- より柔らかでリアルな影を実現するために,シェーダモデル4.0(Shader Model 4.0)のサンプリング点比較機能を利用した多段のPCFを実装
- DirectX 10のキューブマップへの同時描画機能と,ジオメトリシェーダを使った無指向性の点光源による影で,同時に4光源までに対応
- ソフトパーティクル(ポリゴンエッジの影響を受けないパーティクル)を実装。(ソフトパーティクルにより)パーティクルが地形やほかのオブジェクトとスムースにブレンドされ,画質が向上
- DirextX 10のインスタンシングを利用して,地面に細かな草(しかもvolumetricな)を実現
- ノーマルマップの圧縮に対応
- 木の葉や情景用オブジェクトでDirectX 10のインスタンシングを利用
- DirectX 10のalpha to coverageを利用し,透明体のアンチエイリアシングに対応
なお,1.70パッチは必ずしもDirectX 10=Windows Vista環境専用というわけではなく,DirectX 9&Windows XP環境にも適用可能。DirectX 10周りの追加以外にも,ゲームがクラッシュする問題や,ゲームのハック対策,垂直同期のデフォルト有効化(-novsyncオプションにより無効化も可能),ゲームバランスの調整などが行われており,DirectX 9環境のユーザーにとっても意味のあるアップデートといえそうである。
ところで,パッチのリリースと時を同じくして,32/64bit版Windows Vista用となる「GeForce 8」シリーズ専用の公式最新β版グラフィックスドライバ「ForceWare 158.45 Beta」が,NVIDIAの運営するゲーマー向けコミュニティサイト「nZone」で公開された。
驚くべきは,同β版の修正内容が,「CoHのDirectx 10版におけるパフォーマンス向上」(※原文「Increased performance for the DirectX 10 version of Company of Heroes.」)のみであること。言ってしまえば,全世界百万人ちょっとのCoHファンのためだけにリリースされた“CoH専用”バージョンだ。
ドライバの更新作業は自己責任となるうえ,Windows Vista環境でCoHをプレイしている人以外にはとくに意味もないため,GeForce 8シリーズのGPUを利用するすべての人に勧められるものではない。ただし,「これは自分のために用意されたものだ」と思った人もいるだろう。そんな人は,パッチとセットで導入してみてはどうだろうか。(佐々山薫郁)
●ForceWare 158.45 Beta
→32bit版Windows Vista用
→64bit版Windows Vista用
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