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[GC 2006#22]ついにプレイアブル公開の犯罪アクション「Scarface」
「Scarface: The World is Yours」が展示されているのは,真っ赤な壁に囲まれ,天井からは大量のドル札が吊り下げられているという部屋。糸に吊られているところが逆にちょっぴりチープな感じもしたが,そこはご愛嬌だ。
ゲーム版は,トニーがライフルを手に,押し寄せてくるソーサの兵隊どもと壮絶な撃ち合いを繰り広げるという,映画のラストシーンから始まる。窓から侵入してきた,明らかにヤリ手っぽい敵の殺し屋が,映画と同様トニーの背後から忍び寄って来ている。ネタバレになるが,映画ではこの殺し屋のショットガンが,すでにほとんど蜂の巣状態だったトニーにトドメを刺して終わる。
ここで,背後の殺し屋のショットガンから逃れることで,スカーフェイスという物語の「if」がスタートするのだ(ぼーっとしていると映画と同じ結末になる)。映画とは違って回復アイテムがあるので,この後は次々と現れるソーサの刺客を皆殺しにして,まんまと屋敷を脱出。こうして命以外のすべてを失ったトニーは,チンピラ同然の身分から再起を図るのである。
この屋敷の戦闘で早速使うことになるのが,「RAGE」という機能。RAGEを発動させると,一定時間,画面が赤みがかった一人称視点に変わり,スローモーションとなって,しかも敵を殺すたびにヒットポイントが回復するという驚異的な殺戮モードとなる。なんせゲーム版のトニーは,「そんな映画だったっけ!?」と思うくらい殺しまくることになるので,このRAGEモードを,いかに敵が大勢いる場所でうまく発動させるかが鍵となるだろう。
さて,一時はマイアミを牛耳る裏社会の頂点まで上り詰めたトニーだが,なんとゲームではコカインの売人からやり直すことになる。ワル相手に「交渉モード」でコークを売りつけるのだが,この交渉モードが,ゴルフゲームのスイング時のようにタイミング良くボタンを押して,バーを一番いいところで止める,というもの。この結果次第で,コークは5000ドルにも1万ドルにもなるし,交渉決裂して殺さねばならなくもなる。この交渉モードは警察に逮捕されたときの賄賂交渉などにも必要になるので,銃を上手に人に当てるのと同じくらい身につけたいテクニックだ。
細かいミッションが発動する合間の移動シーンは,街中を自由に歩き回り,寄り道や悪さができる。通行人をむやみに殴り,走っている車を奪い,街を破壊しながら暴走することも可能な,GTAさながらのオープンワールドだ。なんともいえないワイルドさを放つ'80年代の車を,知らない人からちょいと拝借して,マイアミをドライブとしゃれこむのもアリだろう。
さすがにみっちり遊びこむことはできなかったが,基本的には車による街中の移動,敵拠点に乗り込んでの激しい銃撃戦など,オープンワールド型クライムアクションの王道スタイルを踏襲した流れがメインのようだ。発売は2006年秋と,もう目の前まで迫っているので,劇場版スカーフェイスのDVDなどで予習でもしながら,マイアミデビューの日に備えよう。(Kawamura)
- 関連タイトル:
Scarface: The World is Yours
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“Scarface” interactive game(C)2005 Universal Studios. Scarface is a trademark and copyright of Universal Studios. Licensed by Universal Studios Licensing LLLP. All Rights Reserved. Sierra and the Sierra logo are registered trademarks or trademarks of Sierra Entertainment, Inc.