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「Diablo IV」と「System Shock」に最適化した「GeForce 535.98 Driver」登場
NVIDIAは,Diablo IVのオープンβ版段階からGeForce Driverの対応を行ってきた。正式版は予告どおり,同社独自の超解像技術最新版である「DLSS 3」に対応するという。
NVIDIAは,GeForce RTX 40シリーズのユーザーであれば,DLSS 3のフレーム生成を有効にすることで,4K解像度時に2.5倍以上のフレームレートでプレイできるとアピールしている。さらに,2023年5月に発売となったばかりの「GeForce RTX 4060 Ti」を含めて,すべてのGeForce RTX 40シリーズで,1920×1080ドット時に200fpsを超えるフレームレートを実現するという。
さらに,ノートPC向けのGeForce RTX 40シリーズでも,DLSS 3を有効化することでフレームレートを1.8倍以上に引き上げることができ,すべてのGeForce RTX 40シリーズ搭載PCで1920×1080ドット時に120fps以上という快適なフレームレートでDiablo IVをプレイできるそうだ。
また,Diablo IVは,NVIDIA独自のシステム遅延低減技術「NVIDIA Reflex」にも対応しているという。Reflexを有効化することで,システム遅延を最大67%低減できるそうで,Diablo IVにおける戦いを有利に進められると謳っている。
そのほかに,GeForce 535.98 Driverでは,名作アクションRPGのリメイク版「System Shock」にも対応している。NVIDIAによると,「Unreal Engine 4」を使ってリメイクされたSystem Shockは,超解像技術「DLSS 2」に対応しており,GeForceユーザーであれば4K解像度で快適に楽しめるという。
なお,GeForce 535.98 Driverから世代がRelease 535へと切り替わっているが,この世代におけるトピックとしてNVIDIAは,「CUDA 12.2」に対応したことや,安定性と性能の向上を挙げている。実際,既知の不具合が大幅に減っている一方で,解決したと明記されていない不具合もあるので,すべてが修正されているかは不明だ。
さらに,プログラムコードを整理した効果によるものか,ドライバパッケージのファイルサイズが200MBほども小さくなっていることもトピックといえる。ドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。
→Windows 11・64bit版Windows 10用GeForce 535.98 Driver(653.5 MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/205302/jp
→ノートPC向けのWindows 11・64bit版Windows 10用GeForce 535.98 Driver(653.5 MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/205334/jp
●GeForce 535.98 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 535.98 Driverが統合するソフト(※比較対象はGeForce 532.03 Driver)
- GeForce Experience:3.27.0.112
- HD Audio Driver:1.3.40.14
- PhysX System Software:9.21.0713
- NVIDIA RTX Desktop Manager:記載なし
- CUDA:12.2(←12.1)
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.964.0
●GeForce 535.98 Driverの新要素
- 「Diablo IV」「System Shock」に対応
- CUDA 12.2に対応
●GeForce 535.98 Driverで解決した問題
- 「GeForce Experience」の「Free Style」フィルタを適用すると,ゲームがクラッシュすることのあった問題
- 「DSR」や「DLDSR」を有効化していると,ディスプレイがスリープから復帰したときに画面が一時的にちらつくことのあった問題
- 3D CADソフト「SOLIDWORKS 2023」で「Enhanced Graphics Performance」を有効にしたときに発生していたレンダリングに関する問題
- 一部のノートPCにおいて,MAGIX製動画編集ソフト「Vegas Pro」のプレビューが正常に機能しないことのあった問題
- ビジュアルプログラミング言語「TouchDesigner」でVulkanを使用すると,性能が低下することのあった問題
- NVIDIA製開発ツール「Nsight」において,再起動が必要だった異常終了を修正
●GeForce 535.98 Driverにおける既知の不具合
- GeForce RTX 4090を使用して「Watch Dogs 2」をプレイ中に空を見上げると,表示が点滅することがある
- Windowsにおけるシステム遅延計測ツール「LatencyMon」で,「DPC Latency」が増加しているように見えることがある。DPCとは,「Deferred Procedure Call」の略で,Windowsにおけるタスクと割り込み処理の優先度を調整する仕組みのひとつ。DPCの遅延が大きくなると,リアルタイム処理に支障をきたして,たとえば音が途切れたり,フレームがカクついたりという問題が起きる
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- 関連タイトル:
ディアブロ IV
- 関連タイトル:
System Shock
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